親愛なる読者諸君!
オタクパパだ!
本記事では、フランスのゲーム制作・運営会社 Eugen Systems(以下、Eugen)が2022年1月20日にリリース予定の
究極の次世代第三次世界大戦バトルシミュレーター
WARNO
‘Warning Order’
の最新情報を紹介している。
2022年1月14日に
WARNOの開発ブログでEugenから新情報の公開
があったので、今回はその内容について紹介したい。
ゲーム「WARNO」の2022年1月14日の新情報のまとめ

Eugenの開発チームがWARNOのマップで目指した徹底的なリアリズムへのこだわり
Eugenの開発チームによると、WARNOでは、リアリズムの要素を増やし、プレイヤーを歴史的に近い従来の第三次世界大戦の紛争に無理なく没頭させることを目指したという。
そこで、WARNOのマップメイキングチームは、1989年当時の西ドイツの風景と環境、特に、かつて西ドイツと東ドイツの間の内ドイツ国境と呼ばれていた場所の近くにあるフルダ地方をくわしく研究したそうだ。
1980年代末、フルダ地域はワルシャワ条約機構がNATOと紛争を起こした際に辿る可能性のある2つの侵略ルートのうちの1つだった。

Dual Freq – Own derivative of Image:Germany topo.jpg
それゆえ、Eugenのクリエイティブチームは、この特殊なヨーロッパの環境をできるだけ忠実に表現することをもっとも重視したという。
現実以上にリアルなものはない!
ということで、Eugenの開発チームは、具体的にどうやって超リアルなマップを再現したのだろうか?
Eugenのマップ制作技術は、もはやドラえもんの「ミニチュア製造カメラ」のレベルだ!!
唐突だが、諸君は、ドラえもんの未来の道具
ミニチュア製造カメラ
というのをご存じだろうか?
知らない人のために簡単に説明しておくと、ミニチュア製造カメラは、家の写真を撮るだけで、その家の超精巧なミニチュアモデルを製造することができるというカメラだ。


プラモデルでジオラマを制作するのが趣味の人なら誰でも、

こんなカメラが本当にあったらなあ!
と一度は夢想したことのある未来の道具だ。
だが、Eugenは、ゲーム内の技術とはいえ、その驚くべきミニチュア製造技術を実現しているのだ!
すなわち、Eugenが独自に開発したゲームエンジンに衛星写真のデータを入力する。


すると、あら不思議!
その衛星写真の地形の輪郭や凹凸を反映したマップが生成される
のだ!
な、なんだってーーーっ!!


ここで、



衛星写真からミニチュアモデルを作るって?
でもそれって、ゲームの話なんだろ?
どうせ、たいしたことないんじゃねーの(笑)
と思う人もいるかもしれない。
そう思う人には、
「論より証拠」
「百聞は一見にしかず」
実際に、Eugenのマップを見てみよう。
下は、WARNOのマップ制作のもとになったドイツの衛星写真の画像だ。
広大な農地・耕作地・森林地帯に小さな街が点在していることがわかる。
次に、下の画像を見てほしい。これは、Eugenが衛星写真を元に制作したWARNOのマップの街の画像だ。
上のマップの街の画像をさらに拡大したものが、下の画像だ。
見る人が見れば、
恐ろしいほど精巧に作られた街のミニチュアマップ
だとわかるはずだ。
下の画像は、上の街の別の領域を切り取った画像だ。
この画像を見て、



え? これGoogleマップか何かの航空写真じゃないの?
と思った人も多いかもしれない。
だがこれは、あくまで
ゲーム内のミニチュアモデルの街の画像
なのだ!!
な、なんだってーーーっ!!
WARNOのマップのミニチュアの街や風景は、すべて1989年のドイツに実在していた!
Eugenによると、WARNOのマップ制作における地形の再現には、
DEM(デジタル・エレベーション・モデル)
という技術を用いているという。
具体的には、Eugenが独自に開発したゲームエンジンに衛星画像を入力した後、画像処理して解釈すると、元の地形の輪郭や凹凸に沿ったマップが生成されるそうだ。
これはいいかえれば、
WARNOの地形や建物は、1989年当時のドイツに実在していた
ものなのだ!!
な、なんだってーーーーっ!!
これがどれだけ凄い技術か、実際に衛星写真をもとに制作されたWARNOの超リアルなマップ画像を見てみよう。
上の画像を何も知らない人に見せたら、



うわ!これ、
どこの街の写真ですか?
と、現実の街の光景だと答える人が圧倒的多数だろう。
だが、これは現実の街の光景ではなく、あくまで
ゲーム画像
なのだ!!
下の画像は、教会の尖塔だ。
WARNOのマップに含まれるユニークなミニチュアモデルの数々
Eugenによると、自動車以外にも、WARNOの各マップには、何十ものユニークなミニチュアモデルが含まれているそうだ。
例えば、下の画像では、エンジ色のパラソルが確認できる。
下は、ベンチや電話ボックス、街灯などだ。
また、車や看板、ゴミ箱まである。
また、上の赤い看板からは、「RIESIGE RABATT(大幅値引き)」という文字まで確認できる!
驚くべきことに、WARNOのマップには、一般の自動車も数多く再現されている。
あれ? この自動車、
運転席に人が乗ってるんじゃね?
気づいた人は、なかなかの観察眼だ。
おそらく、これらの車は、
ソ連軍の突然の侵攻から逃げ遅れた人々の車
だ!!
な、なんだってーーーっ!!
WARNOのマップが物語る戦争の恐怖
ところで、Eugenは、マップメイキングについて、
最高のマップメイキングは、ストーリーを伝えることだ。
と主張している。
これは、どういうことだろうか?
Eugenによると、WARNOのマップにおいて、彼らはフルダ地域とその周辺の住民を襲う戦争の現実を訴えたいという。
すなわち、数ヶ月間もの緊張状態の後に行われるソ連軍のフルダ地域への侵攻という現実は、まさしくフルダ地域の住民にとっては驚き以外の何物でもなかった。
実際、警報が発令されると、フルダ地域の住民は数時間、場合によっては、わずか数分で家を捨てて逃げ出さなければならなかったという。
Eugenは、このようなソ連軍の突如の侵攻によるフルダ地域の住民たちの恐怖とパニックの痕跡をWARNOのマップ内にいくつも残したという。
下図は、滑り台や回転遊具のある公園において、自転車が無造作に捨てられたWARNOのマップだ。
また、下図では、いくつもの書類が地面に散りばめられている。Eugenによると、WARNOのマップには、このようなディテールが満載だという。
このように、WARNOのマップには、戦争の恐怖におびえて、パニックになった人々が逃げ去った後の無人の街が再現されているのだ!
Eugenによると、ゲームのカメラを航空写真モードから地上にいる一兵士の視点にまでズームインしたとき、
WARNOのマップに隠された数多くの小さな物語をプレイヤー自らが発見して読み取る
ことができるように最大限の工夫を凝らしたという。
今回のWARNOのマップで面白いと思ったのは、Eugenが80年代後半から90年代前半の雰囲気を再現するため、当時の車のモデルにこだわったという点だ。
実際、マップには、数多くの自動車が駐車している。
また、屋外用の家具なども、80年代後半から90年代前半当時のドイツにあったものにこだわっているという。
また、80年代後半のドイツの市街地には、大規模な農場や工場、オフィスなど、さまざまな建物が存在していたそうだ。
Eugenによると、ゲームぼ没入感を高めるべく、当時のドイツに存在していた多様な建物を再現したという。
上の画像からも分かるように、駐車場にとまっている自動車の大きさと比べると、石油コンビナートの大きさが際立っている。
石油コンビナートの天井がところどころ錆付いている。
下図は、石油コンビナートを航空写真の視点で見たものだ。
リアルすぎて現実とまったく区別できないWARNOの森林モデル
また、Eugenは、森を可能なかぎりリアルにするため、WARNOのマップ制作に独自のトランジションシステムを実装し、森林の境界部分に植物があまり密集していない領域を生成したという。
このような工夫によって、WARNOの森林は驚くほど現実に近く、実写画像の森林とまったく区別できないほど、リアルになった。
下の画像を見てほしい。バラエティあふれる樹木の多様性が驚くほど再現されていることがわかるはずだ。
上の画像のように、森の隅に1台だけ止まった赤い車があるのも興味深い。
Eugenによると、WARNOのマップでは、畑の描写はもちろんのこと、柵や溝、温室、ボカージュ、並木など、その土地ならではのディテールにも気を配っているとのことだ。
また、WARNOでは、マウスホイールの操作のみで、俯瞰視点から航空写真の視点にスムーズに移行することも可能だ。
なお、航空写真の視点や俯瞰視点だけでなく、下図のように、地上にいる一兵士の視点で見ることも可能だ。
Eugenの開発チームは、すでに次のマップの制作に取り組んでいる!
さらに驚くべきことに、Eugenの開発チームは、すでにWARNOの次のマップで使用される新しい3Dモデルや風景の制作に取り組んでいるそうだ。



え!もう次のマップに取り組んでいるの?
Eugen仕事早すぎ!
現在のEugenは、同じ開発チームが、前作のSteel Division2とWARNOを同時並行で開発を進めており、仕事のペースが恐ろしく早くなっていることに驚かされるほどだ。
これもドラえもんのミニチュア製造カメラのような、短期間でマップを制作できる優れたゲームエンジンを開発したためかもしれない。
Eugen恐るべし!
最後に、今回Eugenが明らかにした情報のうち、いちばん衝撃的だったのは、やはり
マップエディタの実装
だろう。
Eugenによると、マップエディタの詳細は、近日中に明らかにされるそうだが、もしプレイヤーが衛星写真のデータをもとに自由にマップを編集できるようになれば、
将来、
北海道の超リアルなマップ上で、自衛隊の90式戦車やF-15戦闘機が、ソ連軍の侵攻部隊を相手に戦うプレイがWARNOで堪能できる日が来るのも夢ではないのかもしれない!
な、なんだってーーーっ!!
というわけで、月日が経つのは早いもので、
1月20日の早期アクセスまであと数日
だ!
本ブログでは、WARNOの最新情報を入手し次第、その詳しい情報を紹介したいと思う。
また、将来、WARNOの実況動画の配信も予定しているので、楽しみにしてほしい!
オタクパパより愛を込めて!
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