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ヒトラーがどんな人か知りたい人にお勧めの映画・漫画・本10選

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ!

 

悪名高きナチス・ドイツの独裁者として、第二次世界大戦を引き起こし、全世界を絶望のどん底へと導いた

アドルフ・ヒトラー

 

日本人ならヒトラーの名を知らぬ者はほとんどいないといってもいいだろう。

 

だが、その生い立ちや本性となると、意外と知られていないのではないだろうか?

 

というわけで、今回は、高須クリニックの院長や麻生太郎も大好き?なチョビ髭のおじさん

ヒトラーがどんな人か

その性格や生い立ちなどを

知りたい人のために

お勧めの映画漫画等の作品

を紹介したい。

ヒトラーを知りたい人にお勧めの映画・漫画作品

ヒトラー 〜最期の12日間〜

ある人間の本性を知りたいとき、どのようにすればいいだろうか?

 

そのヒントとして、

まさかの時の友こそ真の友

という言葉に注目するといい。

 

この言葉は、自分が窮地に陥ったときに、手を差し伸べてくれるような人間こそが、真の友とでもいうべき存在という意味を有する。

 

逆にいえば、あなたが、地位も名誉もあるときに散々チヤホヤしていたのに、自分が窮地に陥った瞬間、見捨てて離れていくような人間は、本当の友達とはいえないだろう。

また、例えば、バブル期に、

「終身雇用を守る」

などと立派なことを言っていた会社の経営者が、バブルがはじけた途端、自己責任論を振りかざして全ての責任を従業員に押しつけてリストラしまくったとしたら、あなたは、

「あのときの言葉は

 本心じゃなくて

 全部嘘だったのかよ!」

と、その経営者に対して大いに失望するだろう。

一方、バブルがはじけて会社が窮地に陥ったとしても、

「従業員は我が社の財産だ!

 どんなに苦しくても

 従業員の雇用は絶対に守る!」

と、経営者が従業員の前で宣言したとしたら、あなたはその経営者が

真の経営者

あることに初めて気づくだろう。

 

このように、

人間の本性は

追い詰められたときに

初めて現れる

ものだ。

 

バブルがはじけたときに、従業員に手を差し伸べてくれる経営者が真の経営者であるのと同様に、ドイツ国民が本当に窮地に陥ったときに、手を差し伸べてくれるような人間こそが、

真の総統

とでもいうべき存在といえるだろう。

 

そして、ソ連軍とアメリカ軍に東西から挟撃され、ドイツの首都ベルリンが崩壊の危機にあるまさにそのときこそ、ヒトラーがドイツ国民にとって真の総統であるか否かが明らかになるのだ。

 

それゆえ、ヒトラーの本性を知るには、

ドイツ国民が追い詰められたとき

彼がどのような振る舞いをしたか

を見るのが最適だ。

 

だからこそ、この「ヒトラー 〜最期の12日間〜」は、

ヒトラーの本性

を知るのに

もっとも適した映画

ともいえるのだ。

 

この映画で、主人公のアドルフ・ヒトラーを演じたのは、世界的名優のブルーノ・ガンツだ。

 

ガンツ自身は、役作りにあたり、ヒトラーに関する本をたくさん読んだそうだが、それでもヒトラーの本質に触れることはできなかったそうだ。

 

だが、彼の演じるヒトラーは恐ろしくはまり役で、その演技とは思えないほどのあまりの迫力にニコニコ動画で「総統閣下シリーズ」が量産されたほどだ。

 

また、この映画が日本の映画館で上映された当時、意外なことに、女性の観客が多かったというエピソードもある。

 

ヒトラーには、今でも女性を惹きつける何か魔力のようなものがあるのだろうか?

 

また、この映画を観る際、

ドイツ → ブラック企業

ドイツ軍人 → 社畜

ヒトラー → ブラック企業の社長

に脳内変換して観るといいだろう。

この映画を観て、追い詰められたヒトラーが、部下であるドイツ国防軍の軍人を守るどころか、逆に口汚く罵るさまを見て、

「こんな酷い男の下で

 絶対に働きたくない!」

と思うかもしれない。

 

そう思ったあなたは正常だ。

 

なぜなら、これこそがまさしく

ヒトラーの本性

といえるからだ!

ベルリン陥落 1945

「ヒトラー 〜最期の12日間〜」に興味をもった人に勧めたいのが、「ベルリン陥落 1945」だ。

 

本書は、その名のとおり、1945年のベルリン陥落を詳細に描いた作品だ。

 

著者のアントニー・ビーヴァーは、サンドハースト王立陸軍士官学校に学び、イギリス陸軍第11軽騎兵連隊に所属していた元将校のイギリスの歴史作家にして、ロンドン大学バークベック校の客員教授だ。

 

本書は24カ国が翻訳権を獲得し、

世界で100万部

もの大ベストセラー

となっている。

 

日本語訳は600ページを超える大著だが、兵士達の日記や従軍記者の記録から旧ソ連の極秘文書までの膨大な数の文献に基づく緻密な情景の描写に思わず引き込まれてしまい、夜を徹して読みふけってしまうような作品だ。

 

本書にも、ヒトラーの本性を浮き彫りにする描写が描かれている。

 

ドイツの建築家にして軍需大臣だったアルベルト・シュペーアが3月19日の朝早く、

「必要もないのに橋梁を

 爆破すべきではない

 それらを破壊すれば

 『ドイツ人が将来生きのびる

  すべての可能性を奪う』

 ことになる」

と、ヒトラーを説得しようとした。

(↓)アルベルト・シュペーア。ナチスの軍需大臣にして、アドルフ・ヒトラーが最も寵愛した建築家として知られる。

出典 Bundesarchiv, Bild 146II-277 / Binder / CC-BY-SA 3.0

だが、ヒトラーは、ドイツ国民全体を軽蔑し、

「戦争に負ければ、国民も存在しなくなる。

 [だから]国民の基本的生活基盤に心をなやます必要もなくなる。

 それどころか、こういったものまで破壊するのが最良のやり方なのだ。

 というのも、その国民はみずから弱かったとみとめたことになり、

 未来は完全に東方の強い国民のものだということになるからだ」

と、シュペーアに語り、翌3月20日朝に

「すべての軍事、輸送、通信、補給施設は、第三帝国領内のすべての物的資産ともども破壊すべきである」

という有名な

「焦土命令」

を発することになる。

 

このとき、シュペーアはようやく、ヒトラーが

「犯罪者」

であると悟ったという。

 

また、3月8日にライン川に残された最後の橋であるレマーゲン鉄橋(ルーデンドルフ橋)の爆破に失敗してアメリカ軍に占拠されたとの報告を受けた際、会議に居合わせた参謀将校の証言によれば、

「ヒトラーはひじょうに冷静だったが、翌日は怒り狂っていた。」

そうだ。

 

その結果、ヒトラーは将校5人の即時処刑を命じて、国防軍を震え上がらせたという。

(↓)レマーゲン鉄橋を巡る連合軍とドイツ軍の激しい攻防戦を描いた「レマゲン鉄橋」。「タワーリング・インフェルノ」や「キングコング」、「ナイル殺人事件」など1970年代に数々の話題作を手がけたジョン・ギラーミン監督による往年の名作戦争映画だ。連合軍視点だけでなく、ドイツ軍側の視点からも描かれ、ドイツ軍を単なる悪役として描くのではなく、ドイツ将校の苦悩も丁寧に描いた点で人間ドラマとしても秀逸だ。

 

これらのエピソードから分かるようにに、失態に対するヒトラーの反応はただ一つ。

他人への責任転嫁

だ。

 

このように、

余計な口出しをして

干渉しまくったあげく

作戦が失敗した途端

部下や国民を口汚く罵って

全ての責任をなすりつける

これがヒトラーの本性ともいえるだろう。

 

ブラック企業に勤める人なら、このエピソードを知って、あなたの上司を思い浮かべたのではないだろうか?

ヒトラー最後の戦闘

また、同じベルリン攻防戦を描いた作品として、映画「史上最大の作戦」、「遠すぎた橋」の原作者であるコーネリアス・ライアンの「ヒトラー最後の戦闘」も全米ベストセラーとして知られている。

 

残念ながら現在は絶版だが、入手できる方は読んでみられることをお勧めする。

帰ってきたヒトラー

「帰ってきたヒトラー」は、

本物のヒトラーが

現代のドイツに

タイムスリップしたら

世界はどんな反応を

示すだろうか?

という、シミュレーションをおこなった大胆な作品だ。

 

もちろん、「ヒトラー本人」という設定なので、ヒトラーの思想や性格は史実に基づいたものとなっている。

 

それゆえに、「本物」であるヒトラーの真面目な言動と、彼をヒトラーに似た芸人か何かだと思い込んだ人々との間のギャップが笑いを誘う構成が絶妙だ。

 

また、「ヒトラー 〜最期の12日間〜」を観た者なら、思わずニヤつくシーンもあって、サービス満載だ。

 

ヒトラーを演じたオリヴァー・マスッチもまた、ブルーノ・ガンツが演じた以上にヒトラーそっくりだ。

 

だが、マスッチが演じたヒトラーは、演説時のヒトラーではなく、日常の映像にみられる

「ソフトで包容力を持った父親のようなヒトラー」

だそうだ。

 

ラストで、

「大衆を扇動などしていない。

 大衆が私を選んだのだ!」

というヒトラーの台詞が出てくるが、これこそは、まさしく核心をついた台詞といえるだろう。

 

ヒトラーという怪物

を生み出したのは

他ならぬ国民自身

なのだ。

 

そういう意味で、この映画は、一見コメディと思わせつつ、実は、かなり深く考えさせる作品に仕上がっている。

帰ってきたヒトラー(文庫)

また、原作のほうもお勧めだ。

本書は、フランクフルト・ブックフェアで発表されたあと、シュピーゲル誌のベストセラーリストでトップに踊り出て20週間維持し、ドイツ国内だけでも250万部を売り上げ、世界42の言語に翻訳された大ベストセラーだ。

 

ヒトラーとナチスがタブーとされるドイツにおいて、これは驚異的な出来事といえるだろう。

 

作者のティムール・ヴェルメシュは、ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸したそうだが、ヴェルメシュ自身は、ヒトラーを単純に悪魔化するだけではその危険性を十分に指摘できないとし、

リアルなヒトラー像を

表現するためにあえて

その優れた面も描き出した

と述べているそうだ。

 

そういう意味で、ヒトラーの光と影の両面を知るには、本書を読むのが最適といえるだろう。

劇画ヒットラー

「劇画ヒットラー」は、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家・水木しげる先生によるヒトラー伝だ。

 

本作品は、画家になることを夢見て美術学校を受験するも失敗し、失意に沈む若き青年時代のヒトラーから描かれる。

 

母の遺産も食い潰して金がなくなったために公園のベンチをねぐらとし、24歳になるまで真面目に働く気もなく、ブラブラと生きる若きヒトラーの姿は、まさしく

現代のニート

そのものだ。

(↓)若き日のヒトラーは、真面目に働く気もなく、ホームレスとしてベンチの上で寝ていたニートだった。

だが、この誰が見ても人生の落伍者としかいいようのなかった

元24歳のニートが

後にドイツの国家元首となり

権力の頂点にまで登りつめる

のは、まさしく奇跡といえるだろう。

 

また、本作品は、33もの文献があげられていることからも分かるように、ヒトラーの生涯についてかなり調べられており、ヒトラーが菜食主義になった経緯までも描かれている。

 

それゆえ、他の密度の薄い子供向けの伝記漫画とはレベルが違うのだ。

 

また、本作品で描かれるヒトラー像は、それまでのハリウッド映画で描かれてきた一方的な極悪人としてのヒトラー像ではない点も、注目すべき点だろう。

 

本作品のヒトラーは、愛する祖国のために立ち上がった普通の青年が独裁者となって破滅していく物語として描かれ、

悪人とも善人とも

決めつけることなく

淡々と人間ヒトラーが

描かれている

点で、他の作品とは一線を画するものといえるだろう。

 

ところでなぜ、水木しげる先生はヒトラー伝を描こうとしたのだろうか?

 

ひとつは、ヒトラーが

歴史上の妖怪

とでもいうべき特異な存在ゆえに、妖怪研究家としての水木しげる先生の琴線に触れたのだろう。

 

また、ヒトラーが青年時代に絵描きを目指していたというのも、漫画家としての水木しげる先生の関心をひいたのかもしれない。

 

実際、

「建て物はうまいが、人物は描けなかった」

とあるように、ヒトラーの描く絵は、建物の描写に情熱が注がれていた。

 

この点において、昭和漫画の趣を残した味のあるキャラクターの絵と比べ、写真と見間違えるほど建物等の背景を徹底的に描く水木しげる先生流のスタイルに通じるものがあるだろう。

 

なお、女性を誘うこともできないほどの生まれながらの恥ずかしがり屋の青年が、後に全世界を恐怖に陥れる20世紀最大の怪物になった理由について、本作品の冒頭にヒントとなる会話があげられている。

 

ナチスに対する抵抗運動に失敗して父親の元に帰ってきたドイツ人の息子が、ナチスに投資して大儲けした父親を皮肉るシーンで、父親は次のように息子に語る。

わしはこんなドイツを

 望んでいるわけではなかった

 だが、だれも

 うらむわけにはゆくまい

 あの男を生み出したのは

 われわれドイツ人なんだ」

ヒトラーを怪物にまつりあげたのは、他ならぬドイツ国民だった。

 

今から約半世紀も前の1971年に、水木しげる先生は「帰ってきたヒトラー」でドイツ人がようやく見出した境地に到達していたということに、驚くほかないだろう。

ヒトラーの生い立ち・性格を知りたい人のために役立つ本

ヒトラー(上):1889-1936 傲慢

ヒトラー(下):1936-1945 天罰

イギリスの歴史家イアン・カーショーによる「ヒトラー(上)(下)」は、

アドルフ・ヒトラー研究

の金字塔・決定版

ともいえる本だ。

 

世界28カ国で刊行され、ロングセラーを記録した。

 

上巻は誕生から独裁成立までの前半生を描き、下巻では権威の絶頂から総統地下壕の最期まで後半生を描いている。

 

本書は、ヒトラーを「悪」とした上で、連合軍側の視点で一方的に評価する従来のヒトラー研究にありがちな偏ったアプローチを採らない点で斬新といえるだろう。

 

下巻の「天罰」とは、ヒトラーを生みだし、その傲慢を共有した「ドイツに与えられた天罰」という意味があるそうだ。

すなわち、ヒトラーと「共犯関係」にあった実業界、産業界、官僚機構、そして何より国防軍など、保守派を中心とする非ナチのエリート層、

 

ヒトラーにすべての責任を押し付けるのではなく、ヒトラーを利用して「共犯関係」にあったドイツの実業界や産業界、また、ヒトラーを歓呼して熱狂し、ヒトラーに無制限な権力を委ねた大衆など、ヒトラーの権力を作り上げたドイツ人とドイツ社会の責任を問いかける視点で描ききった点は見事というほかないだろう。

ヒトラーとナチ・ドイツ

「ヒトラーとナチ・ドイツ」は、東京大学大学院総合文化研究科(地域文化研究専攻)教授が、

・ヒトラーはいかにして国民を惹きつけ、独裁者に上りつめたのか?

・なぜ、文明国ドイツで憲法や民主主義が否定され、独裁者が誕生したのか?

・なぜ「ホロコースト」は起きたのか?

など、ヒトラーとナチスに関する数々の疑問に対し、最新の研究成果をふまえて答える決定版だ。

 

本書は、

ヒトラーの実像から

ホロコーストの真実まで

の数々の疑問に対する回答

を知りたい方に最適の書

といえるだろう。

ヒトラー演説 ‐ 熱狂の真実

ヒトラーの何が人々を熱狂させたのか?

 

この疑問に答えるべく、本書は、ヒトラーの政界登場からドイツ敗戦までの

25年間にわたる

150万語に及ぶ

演説データを分析

し、レトリックや表現などの面からヒトラーの実像を明らかにする意欲作だ。

・ヒトラーの演説といえば、声を張り上げ、大きな身振りで聴衆を煽り立てるイメージが強いが、実際はどうだったのか?

・聴衆はヒトラーの演説にいつも熱狂したのか?

ナチスが権力を掌握するにあたっては、ヒトラーの演説力が大きな役割を果たしたが、その本質を知りたい方に最適の書といえるだろう。

わが闘争

最後に、ヒトラーの本性を知るのに当たり、この本を避けて通ることはできないだろう。

 

ヒトラー本人が

自ら自伝と政治的世界観

を語った貴重な書

だ。

 

だが、本書を読むに当たって、一つ注意しておきたい点がある。

 

ヒトラー政権下で軍需大臣を務めたアルベルト・シュペーアは回顧録で、ヒトラー自身が以下のように語っていたと記している。

「我が闘争は古い本だ。

 私はあんな昔から多くのことを決め付けすぎていた」

また、ドイツ経済相など多くの要職を歴任したヘルマン・ゲーリングも次のように述べている。

「総統は彼の理論、戦術等において変幻自在だった。

 その為、あの本から総統の目的を推測する事は不可能だ。

 総統は臨機応変に己の意見や見解を変えていた。

 あの本は総統の哲学思想の基本的な骨組みが著されているのだろう」

それゆえ、『我が闘争』はあくまで

1920年代初頭当時の

ヒトラーの知見を述べた

ものにすぎない

という批判もある点を理解した上で本書を読むようにしてほしい。

 

というわけで、諸君もこれまでアニメや漫画など数多くのオタク作品の題材を提供してきたヒトラーとナチスの本性を知った上で、これらオタク作品に登場する悪役キャラクターが、必ずしも完全な悪役として描かれていない点に、最新のヒトラー研究に通ずるものがある点を理解し、充実したオタクライフを存分に満喫してほしい!

 

オタクパパより愛を込めて!

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この記事を書いた人

重度のコミュ障のため、友達ゼロのオタク親父。初音ミクと魔法少女をこよなく愛する。

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