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重度のコミュ障が初音ミクの「ぼっち」オフ会に参加した結果【黒歴史】

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ!

 

あなたは、

ぼっちオフ会

というのをご存じだろうか?

 

ぼっちオフ会というのは、その名のとおり、

友達のいない

ぼっちのためのオフ会

のことだ。

 

というわけで今回は

重度のコミュ障のオタクが

ぼっちオフ会に参加したら

どうなったか?

その結末を紹介したい。

重度のコミュ障がぼっちオフ会に参加した結果

【注意】本記事はハッピーエンドではありません

最初に言っておくが、本記事は

黒歴史シリーズ

だ。

 

それゆえ、ドラマのようなハッピーエンドを期待している人には、期待を裏切るようで申し訳ないが、

最後に絶望のどん底へと

突き落とされる

暗黒のストーリー展開となっている。

 

特に、私と同じコミュ障の人は、フラッシュバックで過去の悲しいトラウマが蘇るかもしれないので、覚悟して読んでほしい。

30歳すぎのオッサンが初音ミクに狂うまでの経緯

(↓)30歳をすぎた私の「初音ミク狂い」は、ここから始まった。

さて、2007年8月31日に誕生して以来、2018年で生誕11周年を迎える電子のアイドル・初音ミク(はつねみく)だが、もはや日本人では知らない人がいないのではないかと思うほど、初音ミクの知名度は高い。

 

実際、私自身、昼休みに老舗のそば屋に食べに行ったとき、そば屋の店員が初音ミクの「ロミオとシンデレラ」を鼻歌で歌っていたのをリアルに目撃したほどだ。

 

かつて、60年代にジャズが日本中で大ブームになった際、そば屋の出前がアート・ブレイキーの名曲「モーニン」のメロディを口ずさんでいたという逸話があるが、それとまったく同じ現象が初音ミクにも起こっているのだ!

 

それくらい知名度の高い初音ミクだが、私自身、初音ミクは、ニコニコ動画などで関連の楽曲を見る程度で、特に思い入れのようなものはなかった。

 

だが、2012年に行われた初音ミクのライヴ「ミクの日大感謝祭」が、私の中にあった何かをはじけさせた。

 

ここで、

「え? 初音ミクって

 実在の人物じゃないんだろ?

 

 ライブっていったい

 何をするんだよ?」

と不思議に思う方もおられるかもしれない。

 

不思議に思うのも無理はない。

 

初音ミクの技術は、年々恐るべき進化を遂げており、2012年頃からステージ上に背面投影型の「ディラッドスクリーン」を配置し、透明なスクリーンの裏側からプロジェクターを投写することで、ステージ上に初音ミクの映像を映し出すことが可能になっている。

 

ホログラムほどの立体感はないが、透明なスクリーンに映し出すことで、あたかも等身大の初音ミクが、本物のアイドルのようにステージ上に立って歌っているように見えるのだ。

 

しかも、同じステージ上で人間のバンドメンバーが、初音ミクのヴォーカルに合わせて演奏するため、そのライブ感たるや半端なものではない。

 

そして、全国のミクオタを虜にしたのが、2012年3月8日-9日に開催された「初音ミクライブパーティ2012(ミクパ♪)」、「初音ミクコンサート 最後のミクの感謝祭」の2本立ての初音ミクのライヴコンサートだった。

 

特に、感謝祭の初音ミクは、3Dモデルのデザインも改良され、めちゃくちゃ可愛くなっていたのだ!

 

また、ライヴのお祭り感は本当に凄まじく、今でも伝説のライヴとして、初音ミクファンの間で語り継がれているほどだ。

私「スゲーーーっ!

  ミクさんがステージ上で

  歌ってるよ!

 

  しかもミクさん

  超絶に可愛い!」

大感謝祭の映像を見た私が、あまりの進化に衝撃を受けたのはいうまでもない。

 

そして、そんな私にさらに追い打ちをかけたのが、この一枚のアルバムに収録された曲「TELL YOUR WORLD」だった。

なんと、Google ChromeのCMに初音ミクの楽曲「Tell Your World」がオンエアされたのだ!

 

初音ミクの楽曲がTV CMで流されるというのも衝撃だが、You TubeにCM映像がアップされるや、わずか5日間で再生回数100万回超えという驚異の楽曲だった。

 

感謝祭の映像を食い入るように繰り返し観て、「Tell Your World」を何百回も聴きまくった私が

「これはヤバい!

 ステージ上で動き回る

 ミクさんを

 この目で見たい!」

と決意するのは、むしろ当然といえた。

 

というわけで、我慢できなくなった私は、2013年8月30日に神奈川・横浜アリーナで行われる初音ミクのライヴ「マジカルミライ 2013」のチケットを購入したのだ。

(↓)下の写真は2013年ではなく、2014年の「マジカルミライ」のものだ。

もちろん、初音ミクのロゴ入りサイリウムもゲットして、準備万端だ。

初音ミクのライブに行くため、平日に仕事を休む無責任男

2013年「マジカルミライ」の開催場所は横浜だった。

 

しかしながら、平日開催という社会人いじめの日程・・・。

 

毎年8月31日は、初音ミクの誕生日のため、マジカルミライは、その前後の日程に開催されるのだ。

「平日開催かよ?

 これじゃ、

 ライヴに行くの無理だな」

初音ミクに狂っていた私が、このようなことを考えるわけもなく、

もちろん、

初音ミクのために

普通に仕事を休みましたが

なにか?(←おい)

「ま、ライヴに行っても

 どうせ誰にもバレないし

 全然余裕っしょw」

初音ミクへの愛のためなら

どんな障害も乗り越えられる!

これが当時の私の正直な心境だった。

(↓)平日に仕事を休んで行った初音ミクのライヴ「マジカルミライ」。

初音ミクのライヴ「マジカルミライ」は、さすがに15000人もの人間が集まるだけあって、ものすごい盛況だった。

(↓)会場内は初音ミクファンであふれかえり、大盛況だった。

(↓)初音ミクの痛バイク

(↓)初音ミクの痛車

ぼっちだけが集まる「ぼっちオフ会」の知られざる実態

(↓)重度のコミュ障で友達もいず、ぼっちで過ごすオタクパパ

さて、ここからが本題だ。

 

初音ミクのマジカルミライには、ぼっちオフ会なるものが開催されている。

 

ぼっちオフ会とは、その名のとおり、

周囲に友達のいない

ぼっちだけが参加することを

許されている禁断のオフ会

だ。

 

まさしく、ぼっちの中のぼっち、ぼっちエリートのための選ばれしオフ会なのだ。

 

普通のオフ会は、twitterなどのSNSで募集されていることが多いが、ぼっちオフ会は、匿名掲示板(5ch)で募集されているのも特徴的だ。

 

私のように、twitterでリツイートされるだけで、トイレの中で一人震えて泣いてしまうほどの重度のコミュ障ともなれば、匿名掲示板のほうがむしろ気軽にコンタクトを取りやすいのだ。

 

このように、ぼっちオフ会は、友達のいないぼっちやコミュ障のための配慮がきちんとなされているのが特徴だ。

 

初音ミクのぼっちオフ会は、ライヴの終了後に会場内の適当な場所が集合場所として指定されるのが常だった。

 

その日、匿名掲示板で指定された集合場所に行ってみると、20代半ばくらいの女性が2人、マジックで「ぼっちオフ会」と書かれた紙をもって待っていた。

 

彼女たちと適当に挨拶をして、待つことさらに数十分、匿名掲示板を見て、さらに何人かの男女が集まってきた。

 

集まったメンバーは、自分を含めた男5人、女5人の10人だった。

 

年齢層は20代から30代くらい。

 

小中高生も数多く参加する初音ミクのライヴの参加者であることを考えれば、年齢層はかなり高めといえるだろう。

(↓)マジカルミライの参加者は、他の一般的なライヴと比べて、年齢層の幅がかなり広く、小学生や中学生などの子供も数多く参加する。親子や家族ぐるみでライヴに参加する人も珍しくない。

(↓)子供も楽しめるイベント「おりがみあそび 初音ミク」

(↓)鏡音リンの2頭身フィギュア。このアングルで写真を撮るために、まわりの小学生達とポジションの奪い合いをしたのは内緒だ。

集まった10人の男女は、メンバーの幹事役が予約した店に向かって移動した。

 

店に向かう道中、私を除く9人が、ライヴの内容について互いに感想を述べあっていた。

 

重度のコミュ障の私はもちろん、始終だんまりだ。

 

店の前にたどり着くと、店員に店の中まで案内される。

 

座席は、次のような配置だった。

(↓)赤は女性、青は男性だ。男女比が1対1で、年齢層も20代〜30代くらいなので、さながら合コンのような感じだった。

ビールか、ウーロン茶のどちらにするか尋ねられたので、酒を飲めない私は、女性陣と同じくウーロン茶を頼むことにした。

 

乾杯の後、ぼっち同士で楽しげな会話が始まる。

 

ここではじめて、私は気づいた。

「オレ、今日は

 ぼっちじゃねえよ!?

 

 オレはいま、

 同じ初音ミクを

 理解しあえる仲間と

 一緒にいるんだ!!」

(↓)ぼっちの仲間同士で語り合える感動のあまり、思わずむせび泣きそうになった私。

そう!

それまでの私は、同じ初音ミクを愛する友達にまったく恵まれず、ずっと一人でさみしく初音ミクを聴いて過ごしていたのだ。

 

私を含めたオッサンの中には、下のような初音ミクの帽子をかぶっている人もいた。

また、真夏で暑いため、初音ミクの扇子を取り出して仰ぎ出す人もいた。

さらに会場で購入したのか、初音ミクのフィギュアを取り出す人もいた。

(↓)会場ではさまざまな限定グッズが売られていた。2万円分ものTポイントをためらいもせずに使い切った初音ミク廃人もいたほどだ。

(↓)私が購入したグッズの数々。1つ1つはちょっとしたグッズなのに、どういうわけか、万単位でお金が消えていく。それがマジカルミライの暗黒面だ。

(↓)ファミリーマートとコラボによる初音ミクのクリアホルダー。ファミマの制服姿のミクさんが可愛すぎる。

(↓)毎年どんどん増えていく初音ミクコレクションの数々。財力がないと、初音ミクオタクはやっていけない。

いい年をした大人が、可愛らしい初音ミクのグッズを取り出して騒ぎ出す様子を見て、店員さんは、

「なんだ? 

 この異様な集団は?」

と思ったのにちがいない。

ぼっちオフ会でもディスられる究極のぼっち!

そのうち、メンバーの男性の一人が、自作のミニディラッドスクリーンを作ったといって、メンバーに見せた。

「おお!」

みんなが驚いたのは無理もない。

 

なぜなら、小さな装置の中で、てのひらサイズの初音ミクが楽曲に合わせて踊っているのだ。

 

さすがにぼっちだけあって、技術力はかなりのものだ。

 

ニコニコ動画の技術部は、このような人間に支えられているのかもしれない。

 

だが、そのうち、様子がおかしくなってきたことに、私は気づいた。

 

なんと、

いつの間にか

私の両隣にいた人達が

どこへともなく

消失していた

のだ!

(↓)ぼっちオフ会開始数十分後の配置。気がつくと、両隣の人達がいつの間にか消えていた。

私「あ、これってまさか・・・

  いつものパターン!?

そのとき、私の脳裏をデジャヴが襲ったのはいうまでもない。

 

そう。

重度のコミュ障の私は、昔から飲み会などの人が集まるイベントに行くと、必ずといっていいほど、話し相手がいなくて孤立してしまうのだ。

 

ぼっちだけが集まる飲み会なら、私のような重度のコミュ障でも

「同じぼっち同士だし

 なんとかなるんじゃね?」

という淡い期待を一瞬でも抱いたのが、そもそもの間違いだった。

 

だが、気がついたときには、私の除く全メンバーがグループを形成して、初音ミクの話題について楽しそうに話し込んでいたのだ。

(↓)ぼっちオフ会開始1時間後の配置図。私はといえば、周囲で騒ぐ楽しそうな会話を聞きながら、ひとりさみしく黙々と食事をするのだった・・・。

(↓)「オレ、一人でメシ食って、何やってるんだろ?」。周囲の楽しそうな会話を聞きながら、一人黙々と食事をしていた私。

その後の時間は、私にとって、ただただ苦痛だった。

 

ようやく飲み会が終わったとき、私を除く9人のメンバーは仲良く会話していた。

 

一方、私は、

存在自体、完全に

忘れ去られていた・・・

(↓)お店の前で最後の挨拶をするぼっちオフ会のメンバー達。一方、私は、存在そのものが消し去られていた。

楽しそうに挨拶をする彼らの目の視界には、完全に私が入っていなかった・・・(泣)。

私は完全に空気扱い

だった。

(↓)「はあ・・・今日もまた、ぼっちだった・・・(泣)」。ぼっちオフ会でも、やっぱり「ぼっち」だった私。

(↓)帰りは、30すぎのオッサンが携帯するには恥ずかしい初音ミクのバッグを手に、一人さみしく、肩を落としてとぼとぼと帰っていったのはいうまでもない(泣)。

後日談

ぼっちにも見捨てられる私にとって、ただ一つ残されたのは、

初音ミクへの愛だけ

だった。

「ミクさんだけは

 オレを裏切らない!」

ぼっちオフ会でズタボロになった心を癒やそうと思い、私は、当時のブルーレイを購入して鑑賞することにした。

特典内容には、映像特典ディスク「マジカルミライ2013」マルっと紹介!<特別版>

という企画があった。

私「へえ〜!

 こんな企画があったんだ。

 

 そういえば、会場に

 TVカメラが来ていたな。

 

 早速観てみよう!」

私は、期待に心とときめかせながら、さっそくブルーレイを再生してみた。

 

画面に映った会場の片隅に、見覚えのある服装の男が映っていた・・・。

 

よく観ると、それは、

カメラにばっちり写っている

自分自身のキモい姿だった…

 

激しく絶望した

平日に仕事を休んで

初音ミクのライブに

行ってたことが

バレバレじゃねーか!!

というわけで、黒歴史を封印すべく、このとき入手した初音ミクのグッズ類は、クロネコヤマトからもらった初音ミクの特製ボックスに封印している。

ぼっちの中でも孤立する究極のぼっち

おそらく今ごろは、彼らの記憶から、私という存在が1人いたことさえ完全に欠落しているにちがいない。

 

こういうぼっち体験をしていると、私はときどき、次のように考えることがある。

私「あれ?

  ひょっとしてオレ

  幽霊じゃねえの?」

実際、私は、主人公が幽霊だったために、元恋人からスルーされまくっていたという、とある映画を思い出したくらいだ。

 

9人もの人間が、一人の人間を完全に無視できるとすれば、これほど不思議な現象はないだろう。

 

だが、私に限っていえば、このような経験はむしろ日常茶飯事なのだ。

 

だからこそ、マンガ「黒子のバスケ」の主人公・黒子テツヤの存在を知ったとき、

私「この主人公って、

  オレじゃね!?」

と、マジで思ったものだ。

 

このステルス体質があれば、バスケに限らず、「メタルギアソリッド」や「アサシン・クリード」の世界に生きていたら、さぞかし英雄になれたことだろう。

ぼっちだけが集まる

ぼっちオフ会で

ぼっちになる

これは決してホラーではなく、本当の話だ。

あ…ありのまま

今 起こった事を話すぜ!

 

おれは初音ミクのぼっちオフ会に

参加したと思ったら

いつのまにかぼっちになっていた

 

な・・・何を言っているのか

わからねーと思うが

おれもどうして

ぼっちになったのか

わからなかった・・・

 

頭がどうにかなりそうだった・・・

催眠術だとか

そんなチャチなもんじゃあ

断じてねえ

 

もっと恐ろしいものの

片鱗を 味わったぜ・・・

これはなにかの呪いだろうか?

 

ぼっちだけが集まる、ぼっちオフ会でも孤立した私は、まさしく

ぼっちの中のぼっち

に違いない。

ボッチ・オブ・ザ・ボッチ

キング・オブ・ボッチ

ボッチ・ザ・グレート

どれをとっても、ひたすらむなしさだけが残る称号だ。

 

というわけで、最後にひとこと言って、この話を締めくくりたい。

オタクパパより愛を込めて!

 

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この記事を書いた人

重度のコミュ障のため、友達ゼロのオタク親父。初音ミクと魔法少女をこよなく愛する。

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