霊が本当に存在するなら、なぜ世の中インチキ霊能者だらけなのか?

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ。

前回、実在の密教僧の驚くべき日常を描いた密教実録漫画「密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅」(永久保貴一)(以下、「霊験修法曼荼羅)を紹介した。

本物の密教僧の世界を描いた実録漫画が怖すぎるほど凄い!【密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅】
親愛なる読者諸君! オタクパパだ。 あなたは、霊能力や霊界の存在を信じるだろうか? 「霊能力?  そんなの嘘っぱちに決ま...

「霊験修法曼荼羅」では、神や霊の存在がフィクションではなく、我々人間と同じく、心をもった生きたリアルな実在として描かれていた。

また、姿を見ただけで5人もの犠牲者が出るほどの凄まじいパワーをもった仏像や、印を組んで真言を唱え、さまざまな霊的な問題を解決する密教僧・秋月慈童のエピソードも大変面白い。

だが、ここで、次のような疑問を抱く人も多いかもしれない。

「神や霊の存在なんて、嘘に決まってるだろ!

 そもそも霊が本当に存在するなら、

 なんで今の世の中

 インチキ霊能者だらけなんだよ!

なるほど、もっともな疑問だ。

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インチキだらけの現代のスピリチュアル界の実情

実際、現代のスピリチュアル界は、まさしくインチキだらけといっても過言ではない。

例えば、

 某山のイタコは、外国人の霊を降ろしたはずなのに

 東北なまりの日本語でフツーに話しかけてくる

 某新興宗教の教祖はやたらと現代的な言葉遣いで歴史上の人物の言葉を語ったりする

また、

 世界的に著名な某チャネラーは、宇宙人の地球への到来予想時期を何十年も延期しまくり、

 「これからお金が不要になる時代が来ます」

 と主張する割に、彼自身は講演料としてバカ高い金を信者からふんだくる

さらに、

 1999年以来、人類滅亡の予言はどれも外れてばかり

 しかも、大地震を予言した某霊能者は、予言が外れた後

 「私の祈りのパワーで地震が回避されました」

 などと、のたまう有様だ!

このようなスピリチュアル界のグダグダな現状を見れば、それこそ小学生でさえも、

霊能者なんて全部インチキだろ!

と考えたくなるのも、むしろ当然といえるだろう。

霊能者のパラドックス

ところで、霊の存在の真偽については、2つの可能性しかない。

1つ目は、霊は存在せず、すべて妄想の産物であるという可能性だ。

この場合、

「霊が存在する」と称する霊能者も全部インチキ

という結論が導かれる。

これは小学生でも分かる理屈だ。

2つ目は、霊は本当に存在するという可能性だ。

この場合、単純に考えれば、

霊は本当に存在する

 ↓

ゆえに、霊能者は全部ホンモノ

という結論が導かれるように思われるかもしれない。

だが、事はそう単純ではない。

事実はむしろ逆で、霊が本当に存在する場合であっても、

霊は本当に存在する

 ↓

だが、霊能者はインチキだらけ

という結論が導かれる。

なぜか?

常識的に考えれば、霊が本当に存在しているのなら、霊能者もホンモノだらけになりそうだ。

だが、実際にはそうはならない。

というわけで、今回は、

霊が本当に存在していたとしても

なぜか世の中インチキ霊能者だらけになってしまう

霊能者のパラドックスが生まれる原因について考察してみたいと思う。

霊能者を身近なモデルに置き換えて考察する

ところで、霊能者について考察する前に、霊能者の特性を明らかにしておく必要がある。

霊能者とは、おおむね次のような特性をもった人々であると定義できるだろう。

1.霊を見るなど、特殊な能力をもった人

2.修行により特殊能力を身につけた

3.霊障や狐憑きなどの心的な問題も解決する

4.病気治癒能力がある霊能者もいる

ここで、考察を容易にするため、霊能者を身近なモデルに置き換えて考えることにする。

霊能者のモデルとしてふさわしいのは、次のような特性をもった人間だ。

1.特殊な能力をもった人

2.訓練により特殊能力を身につけた

3.心的な問題も解決する

4.病気をなおすことができる

これは、上であげた霊能者の特質を一般化したものだ。

このような特性をもった人間として、我々が思い当たるのは、医者だ。

だが、医者が霊能者と決定的に異なる点が一つだけある。

医者は、医師国家試験という国が認定した国家試験をパスし、その能力を担保する医師免許を有するのに対し、霊能者は、その能力を担保する基準がまったく存在しない点だ。

それゆえ、いまの霊能者は、言ってみれば、

医学部も医師国家試験もない世界における

無資格の医者

のようなものと考えることができる。

そこで、霊能者のモデルとしては、無資格の医者を想定するのが適切だろう。

実際、精神医学や心理学が発達する以前の時代においては、霊能者やイタコなどが、当時の人々の精神的な心の問題を解決するカウンセラーの役割を果たしていたのだ。

ここで、このような無資格の医者が認められた世界が存在すると仮定したとき、どのような結末に至るのか、簡単な思考実験(*注1)をおこなってみることにしよう。

(*注1)思考実験とは

思考実験は、その名のとおり、実験装置を用いず、頭の中の思考だけで行う実験だ。

思考実験は、現実に実現可能であるかどうかによらず、対象や装置などの条件を頭の中で自由に想定し、どのような結果が生じるか、論理的に突き詰めて考察することにより、理論に矛盾がないか検証するためなどに用いられる。

【思考実験】無資格の医者が認められた世界

無資格の医者が認められた世界が存在すると仮定しよう。

医学部に入学するための選抜試験もなく、医師免許をとるために必須の医師国家試験もないのだから、その気になれば、誰でも医者になることができる。

すると、どうなるか?

おそらく何十万、いや何百万人もの海とも山ともしれない人間が、金目当てで医者になろうと殺到するだろう。

その結果、ろくに医学知識もなく、まともな治療もできないわりに、大金をぼったくりまくるヤブ医者ばかりになることは容易に想像できる。

一方、患者からすれば、医学部の卒業証書もなく、医師国家試験の合格証書もないため、どの医者を信頼すればいいのか、まったく分からない。

唯一、信頼できる基準といえば、実際に治療を受けた患者の口コミくらいだが、それさえも、大金をつぎ込めば、いくらでもステマ(やらせ)が可能になる

「いや、あれだけ立派な病院の医者だし、間違いないよ!」

「テレビのコマーシャルにも出てるから大丈夫!」

だから、あの医者は信頼できると、あなたは反論するかもしれない。

だが、立派な病院を建てるのも、テレビのCMに出るのも、金さえ積めば簡単に実現できるのだ。

「いや、そんなことない!

 この広告には、

 『先生のおかげで治りました

 というレビューがたくさんあるんだ!

 これこそ確固たる証拠じゃないか?

 そんな評判のいい先生がヤブ医者なわけないだろ!」

だが、治ったという患者のレビューの大多数は、医者からお金を貰って書いたステマレビューかもしれないし、あるいは、心理的なプラセボ効果(*注2)によるものかもしれない。

(*注2)プラセボ効果とは

別名、偽薬効果ともいう。

ただの小麦粉などの薬効のない薬(偽薬)をホンモノと思い込むことによって生じる心理的な効果だ。

実際、頭痛の患者に偽薬を与えると、半数もの患者が治ったという実験結果もあるそうだ。

「病も気から」という言葉にもあるように、頭痛などの不調は、精神的なものによることも多いからだろう。

実は、スピリチュアル的な治療は、すべてプラセボ効果によるものではないかという説もある。

このように、今の世の中、金さえあれば、評判などいくらでも捏造することができるのだ!

その結果、テレビで話題になったり、ネットで騒がれたりするような医者は、そのほとんどが金目当ての怪しげなヤブ医者ばかりになるだろう。

要は、金さえ儲ければいいのだから、何でもありなのだ!

もちろん、これらのヤブ医者は、医学知識もなく、また技術もないため、患者との間にさまざまなトラブルが生まれる。

例えば、間違った治療法を勧めてかえって患者の容態を悪化させたり、たいした治療効果もないのに、ずるずると入院させて大金をぼったくったりということが日常茶飯事となる。

結果として、これらヤブ医者による医療過誤や詐欺のニュースが連日のようにテレビやネットで取り上げられるようになるだろう。

また、ヤブ医者の中には、独自の疑似科学を考案して、

「私が開発した超XX水には、

 どんな病気も治す驚異的な治療効果があります!」

といって、金儲けのために怪しげな健康グッズを売り出す者も出て来るかもしれない。

さらに、あなた自身、このようなヤブ医者に当たって酷い目に遭わされるかもしれない。

なぜなら、医学部も医師国家試験もない無法世界においては、正しい医学知識と技術をもったまともな医者より、金目当てのヤブ医者のほうが圧倒的に大多数を占めているからだ。

石を投げればヤブ医者に当たる

無資格の医者が認められた世界では、まさしくこのような状況になるだろう。

そして、このような惨状を目の当たりにしたとき、あなたは次のような結論を下さざるをえなくなる。

医者なんて全部インチキだろ!

悪貨は良貨を駆逐する

上の考察において、「医者」という言葉を「霊能者」に置き換えてみると、今のスピリチュアル界の問題の本質を理解することができる。

今のスピリチュアル界は、霊の世界の科学的な理論や法則も明らかでなく、大学などのまともな教育機関や研究機関もなく、国家試験もない。

それゆえ、医学部も医師国家試験もない世界の医師と同じ、無法世界なのだ。

医学部・医師国家試験のない世界を想定したとき、ヤブ医者がはびこる結果になったのと同様に、霊能力を有することの担保となる基準のない世界においても、インチキ霊能者がはびこることは、容易に想像できるだろう。

このように、無法世界においては、まともな霊能者よりも、金目当てのインチキ霊能者のほうが圧倒的大多数になるのだ。

悪貨は良貨を駆逐する

という経済学の法則があるが、偽物が世の中にはびこると、本物が駆逐されて、世の中には偽物しか存在しないように見えることがある。

霊能者のパラドックスはまさしく、このような現象を表したものといえるだろう。

インチキ霊能者だらけなら、霊も存在しないは真実?

さて、霊がそもそも存在しなければ、「霊が存在する」と称する霊能者も100%インチキだ。

この場合、次の論理の流れは真だ。

霊は存在しない

 ↓

ゆえに、霊能者は全てインチキだ

だが、上の論理の逆も真とは限らない。

ここで、多くの人が陥りやすい推論として、

世の中インチキ霊能者だらけ

 ↓

だから、霊は存在しない

というものがある。

この推論は一見正しいように思われるが、実は間違っている。

実際、上の推論において、

「インチキ霊能者」→「ヤブ医者」

「霊」→「医療効果」

に置き換えてみれば、上の推論が間違いであることは、容易に理解できる。

世の中ヤブ医者だらけ

 ↓

だから、医療効果は存在しない

この考え方が誤りであることは一目瞭然だ。

このように、世の中インチキ霊能者だらけだからといって、霊が存在しないということにはならないのだ!

それゆえ、あなたがテレビやネットなどで見聞きする霊能者がインチキだらけだったとしても、それは霊能者のパラドックス、すなわち、「悪貨は良貨を駆逐する」効果によって生じた現象であり、本物の霊能者が存在しないということにはならない。

ちょうど、世の中ヤブ医者だらけだからとって、正しい知識と技術をもったまともな医者が存在しないということにはならないのと同じ道理だ。

つまるところ、霊は存在するのか?

上の考察において、最初に、霊が存在しない/存在する、という2つの可能性のうち、霊が存在するという前提にたって考えてみた。

ところで、霊は本当に存在するのだろうか?

残念ながら、現時点では、その真偽のほどは定かではない。

霊の存在が未だに科学的に解明されておらず、霊の世界の法則も明らかになっていない以上、霊が存在するとも、存在しないともいえないだろう。

だが、ひょっとしたら、この日本にはまだ、密教僧・秋月慈童のような本物の霊能者がたくさんいて、近い将来、科学革命によって霊の法則が明らかにされ、新しい霊の時代が到来するのを待っているのかもしれない。

このように書くと、次のように反論する人もいるかもしれない。

「科学革命によって霊の法則が明らかになる? 

 そんなバカみたいなこと、起こるわけねーだろ!

 霊が存在しないことは、今の科学で明らかだよ!」

本当にそうだろうか?

実際、2015年に、ESA(欧州宇宙機関)の天文衛星「プランク」によって観測された宇宙マイクロ波背景放射を分析したところ、この宇宙で解明された部分はわずか5%にすぎず、95%の宇宙が未だに未解明のままであることが明らかになっている。

(↓)右の円グラフが、プランクの観測結果から算出された明らかになった宇宙の構成の割合である。未知のエネルギーであるダークエネルギーが68.3%(紫の部分)、未知の物質である暗黒物質が26.8%(青の部分)であり、既知の通常物質がわずか4.9%(黄色の部分)しかないことがプランクの観測により明らかになった。

引用

つまり、この宇宙で科学が明らかにしたのは、右の円グラフの黄色い部分のわずか5%にも満たない小さな部分にすぎないのだ!

たった5%の宇宙が解明されただけで、いったいこの宇宙の何がわかったというのだ?

このように、この宇宙はむしろ、未解明の部分のほうが圧倒的に多いのだ!

それゆえ、将来、第2のアインシュタインのような天才が現れて、

「物質科学の勝利かと思った?

 残念! 残りの95%の宇宙は全部、霊的なものでした!」

と、ちゃぶ台をひっくり返すごとく、これまで常識を全てをひっくり返す可能性だって十分にあるのだ!

なに? そんなことあるわけないって?

そう思うなら、コペルニクスやアインシュタイン、ライト兄弟などが登場する前後の科学史を詳しく調べてみるといい!

例えば、ライト兄弟が飛行機で空を飛ぶ前の世界の人々の常識はこんな感じだった。

「人間が空を飛べるわけないだろ!

 その証拠に、世の中

 インチキ飛行士だらけじゃん!

 ハーバード大学を卒業した偉い教授も、

 『機械が空を飛ぶことは科学的に不可能

 って言ってたそうだぜ!

 だから、飛行機なんてトンデモ科学だよ(笑)」

だが、その後、ハーバード大学を卒業した教授でさえ不可能と断言したはずの飛行機が、ライト兄弟により実際に空を飛んだのは、周知の事実だ。

このことからも明らかなように、

歴史は繰り返す

二度あることは三度ある

同じような逆転劇が、もう二度と起こらないという保証はどこにもないのだ!

将来、100年後の女子校生達は、テレパシーでこんな会話を交わしているかもしれない。

「ねえねえ! 

 100年前の暗黒時代って、

 霊が存在せず、フツーの物質しか存在していないって、

 みんな思ってたんだって!」

「霊が存在しないって、マジ?

 フツーの物質なんて、全宇宙の5%だけなのに、

 バッカじゃないの?

 それじゃ、魔法科学も使えなかったんだ?

「え〜〜〜! 

 魔法科学使えないって、ありえない! 

 暗黒時代、マジ最悪じゃん!」

というわけで、あなたも某プラズマ教授のように霊の存在を頭ごなしに否定するのではなく、「カードキャプターさくら」や「魔法少女まどか☆マギカ」などの素晴らしい魔法少女アニメのネタ元となった偉大なるオカルト文化に敬意を表しつつ、充実したオタクライフを存分に満喫してほしい。

オタクパパより愛を込めて!

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