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中国でテロリストに認定され、十数人の警備員に囲まれて拘束された話【その2】

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ!

 

今回は、中国で酷い目にあった話のつづきだ。

 

前回、スペインから日本へ直行する便に乗ったはずなのに、突然のストライキにより、なぜか中国行きの飛行機に乗ることになってしまった話をした。

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そして、気がついたときには、上海空港に降り立ち、そこで空港の不良作業員に

30万円相当の

Macbook Pro

を盗まれた

これだけでも十分辛いが、実はその後、さらに

過酷な運命

が私を待ち受けていた。

上海空港で最終便のフライトまで残された時間は、わずか15分

さて、上海空港にて、不良作業員の物色行為により、荷物の受け取りに必要以上に無駄な時間をとられた私と同僚たちは、急いでカウンターに向かった。

 

だが、カウンターの前では、私たちと同じ航空機に乗っていた乗客たちが、すでに長蛇の列をなしていた。

 

フライトまでの時間が刻一刻流れていく中、私達はようやくカウンターにたどり着いた。

 

だが、時計を見ると、

フライト時刻まで

わずか15分!!

焦った同僚が叫ぶ。

「ちょっと

 どうするんだよ!?

 あと15分だぞ!」

この飛行機が

 最後なんだ! 

 

 この便に乗り遅れたら

 俺たちこのまま

 上海に取り残される

 ぞ!」

あたりはすでに真っ暗になっていた。

ホテルの予約もしていないため、最終便に乗り遅れたら最後、上海の路上で一夜を開かなければならない危険性もあった。

空港の作業員が

正々堂々と

ノートパソコンを盗む

ようなところ

だ。

 

上海の路上で一夜を明かすことになったら最後、中国でどんな目に遭わされるか分かったものではない。

 

順番待ちの間、私と同僚は、最悪の事態にならないよう、ただひたすら祈るばかりだった。

空港のカウンターにて、お土産の高級ワインをすべて強制廃棄される

ようやくカウンターの前まで来たとき、一人が時計を見て、驚愕の表情をした。

「おい! 

 あと10分しかないぞ!」

「なんだって!?

 手荷物を預けている

 時間なんてないぞ!」

「もうダメだ!

 間に合わない!」

残り時間がわずかなことに、私たちはパニックに陥った。

 

だが、そのとき、泣きそうな表情で絶望する私たちの哀れな姿を見かねたのか、カウンターの係員が機転をきかせてくれた。

 

今回は、荷物を積み込む時間がないため、そのままスーツケースごと機内にもっていっても構わないと、申し出てくれたのだ!

「最終フライトまで

 時間がないので

 スーツケースをそのまま

 機内に持ち込んでも

 かまいません」

親切な係員の思わぬ助け船に、私たちは喜んだ。

 

だが、ほっとしたのもつかの間、

「ただし・・・

 条件があります」

と、その係員は私たちに念を押した。

 

スーツケース内に危険物やワインなどが入っている場合は、機内に持ち込めないため、

すべて廃棄する

とのことだった。

 

実は、私と同僚は、スペイン土産の高級ワインをたくさん購入しており、それが問題になった。

「え! 

 ワインを捨てろって

 どういうことだよ!?」

「そんなの

 聞いてねーよ!!」

ワインなんて

 危険物じゃないだろ?

 

 なんで機内に

 持ち込んだら

 ダメなんだよ?

 

 いくらなんでも

 横暴だろ!

あまりのことに、私たちは怒りをあらわに抗議した。

 

だが、係員は、

「申し訳ありません

 こればかりは規則なので」

「もし、あくまで

 ワインを捨てないのなら

 

 あなたたちを

 機内に乗せる

 わけにはいきません」

と主張し、頑としてワインの持ち込みを認めなかった。

「あ、そうそう!

 

 いちおう忠告して

 おきますけど

 

 いまの時間から上海で

 ホテルの予約なんて

 取れないですよ

 

 日本人が

 夜の上海の路上で

 寝泊まりすると

 大変危険

 なので、正直

 お勧めできませんね

「あなたたち、

 それでもいいんですか?

 

 何があっても

 知りませんからね」

係員のたたみかけるような言葉に、私たちは愕然とした。

 

だが、その間も、最終便までの時間は、刻一刻と迫っていた。

「おい!

 もうあと5分しかねーぞ!

 マジでヤバいって!」

「下手すると

 上海で身ぐるみ

 はがされるぞ!」

「もうワインどころじゃ

 ねーよ!」

フライトまでの時間が押し迫っている中、深夜の上海に取り残されるよりはマシということで、私たちは泣く泣く高級ワインを捨てることにした。

「せっかく楽しみにしていた

 スペイン土産の

 高級ワインなのに

 こんなところで

 捨ててしまうのかよ!」

Macbook Proと個人情報のほかに、スペイン産の高級ワインまで捨てるハメになるとは・・・。

人生最悪の日

とは、こういう日のことをいうのだろう。

 

泣く泣く高級ワインを渡すと、係員はいった。

「それじゃ

 これらのワインは私どもが

 責任をもって処分

 しますので」

このとき、私はふと思った。

「こいつら本当に

 ワインを廃棄するのかな?

 

 ひょっとして、

 あとで自分たちで

 ワインを飲むつもり

 じゃないだろうな?」

そう思いつつ、私たちは急いで手荷物検査場に向かった。

 

このとき、本来、貨物室に預けるべきスーツケースを機内に持ち込もうとしたことが、

その後の

悲劇のもと

になろうとは、そのときの私は、思いもよらなかった。

 

なぜなら、最終フライトまで残された時間は、そのとき

わずか3分

だったからだ!

上海空港の検査場でテロリストに認定され、十数人の警備員に取り囲まれる

「もう時間がない!

 飛行機まで

 ダッシュしろ!」

先頭で叫ぶ同僚の声に焦り、私のすぐ前を走っていた同僚が慌てて検査場に駆け込んでいった。

 

手荷物検査をパスし、スーツケースを抱えた同僚が私を見る。

「あとはお前だけだ!

 

 すまない!

 先に飛行機で

 待っているから!」

そういって、同僚が通路の向こう側に駆けていって、見えなくなった。

 

腕時計を見る。

あと1分!

「やべえっ!

 でも、ギリギリ

 間に合うかも・・・」

最後に一人取り残された私は、急いで手荷物検査のベルトコンベアにスーツケースを放り込んだ。

「よし、スーツケースを

 受け取った瞬間に

 ダッシュするぞ!」

そう思って、私は、ラストスパートの体勢をとった。

 

その直後、金属探知機のスキャン画像のモニタを漫然と眺めていた係員が、口をあんぐりと開けたまま、軽く口笛を吹いた。

「わーーーお!」

係員は、驚愕の表情を浮かべたまま、その目はモニターに釘付けになっていた。

 

係員のただならぬ様子を見て、周囲の係員や警備員の目が一斉に私に集中した。

 

私は、何事かと思い、係員の目の前にあるモニターをのぞき込んだ。

なんと、スーツケースの中に

ショットガンのような

怪しげな画像

がモニターにくっきりと映っていた!

「え!?

 なにこれ?

 なんでこんな画像が!」

突然のことに、私はわけが分からなかった。

 

係員があわてて私のスーツケースをこじ開ける。

 

すると、スーツケースの中から、なんと

ショットガンが!!

スーツケースの中からショットガンを取り出した係員は、周囲に見せるためか、ショットガンを両手にもって、頭上に高く掲げた。

「きゃああああああ

 ああああああああ

 ああっっっ!!!」

ショットガンを見た女性の係員が恐怖に怯え、空港中に響き渡るほどの大きな悲鳴をあげた。

 

女性の叫び声を聞いて、何ごとかと人だかりが続々と集まってくる。

 

人々の視線が一斉に、私の顔に集中した。

「は?

 いえ?

 これは・・・

 その・・・」

突然の出来事に動揺する私。

 

そのとき、私のそばにいた警備員が、私の背後に電光石火のごとく回り込んで、慣れた手つきで私の両腕をつかんで拘束した。

「うがあああ

 ああッ!!」

警備員に両腕を強くつかまれ、羽交い締めにされた私は、あまりの痛さに苦悶の声をあげた。

「ちょっと!

 これは何かの間違いだ!

 話せば分かる!」

恐怖にかられた私は、日本語で無実を主張した。

 

だが、彼ら中国人に、日本語が通じるはずもなかった。

目の前の警備員は、羽交い締めにされた私に警戒の目を向けたまま、中国語で何やら警告しててきた。

 

ここで、少しでも不審な動きをすれば、

その場で撃たれても

文句はいえない状況

なのは、明らかだった。

「ちょ・・・!!

 オレの人生、

 こんなところで

 終わるのかよ!?」

ふと周囲を見回すと、私は十数人もの警備員に取り囲まれていた。

 

近くでリーダーらしき男が、早口の中国語で部下に何やら指示を飛ばしていた。

また、無線でしきりと何かを報告している警備員もいた。

その男がしゃべる中国語が分からなくとも、

しかるべき機関に

私を引き渡すべく

手配をしている

ことだけは、その場の雰囲気から分かった。

 

 

周囲の警備員や係員たちは、まるで私がケダモノか何かのように、怖い顔で一様に私を睨み付けていた。

 

もう明らかだった。

 

彼らは、私が

ショットガンで飛行機

ハイジャック企てる

凶悪なテロリスト

と認定していたのだ!

最終便に乗り遅れ、中国にたった一人取り残される

そのとき、窓の外から、

ゴオオオオオオ!!

と、ジェット機の激しい爆音が響いてきた。

 

思わず窓の外に目をやると、なんと

自分が乗るはずだった

最終便があああっ!!

あわてて窓に駆け寄ろうとするも、とっさに複数の警備員に手足をつかみかかられ、身動きひとつできなかった。

オレひとりだけ

中国に取り残される

のかよおおおっ!!

 

頼むから

戻ってきてくれ!!

 

中国に残るなんて

イヤだあああああ

ああ〜〜〜〜〜〜!

私は、警備員に両手両足をつかまれたまま、夜の上海空港で泣き叫んだ。

 

今ごろ日本行きの飛行機の中でゆったり寝ているであろう同僚たちは、私がいないことに気づいているのだろうか?

 

そのとき、誰一人として、

テロリストに

認定された私

を助けに来る者はいなかった。

パスポートを取り上げられ、中国当局から正式に出国を取り消される

上海空港に一人取り残されて、絶望していると、空港の係員が私に近づいてきた。

 

警備員に拘束されたまま、身動きのとれない私に向かって、空港の係員は手を伸ばし、私のポケットの中をまさぐった。

 

係員は、私のポケットの中からパスポートを取り出した。

「ちょ!

 オレのパスポートに

 なにをするんだよ!」

係員は、私の目の前で、

ドン!と勢いをつけて

パスポートに何やら

青いスタンプを押した

パスポートを見ると、出国の赤いスタンプの上に、

cancelled

と書かれた、無慈悲な青いスタンプが押されていた!

(↓)上海空港にて、私のパスポートに押された「cancelled」の青いスタンプ。出国が取り消された!?

出国が取り消されたことを知って、

私の頭の中は

真っ白になった・・・。

「ちょ! これって、

 もしかして・・・

 もう二度と中国から

 出られないってこと!?

 

 どーして!? ( ;゚Д゚)

どーして

こうなった!!

中国から出国を取り消されて初めて、日本文化の素晴らしさに気づく

このとき、ふと私の脳裏に浮かんだのは、

中国奥地の

どこともしれぬ

寂れた収容所の中で

懲役100年の労働に

いそしんでいる

私自身の惨めな姿

だった・・・。

このとき、私は、

オタク文化の

先進国・日本

に生まれ育ったことが、どれだけありがたいことか、初めて気づかされた。

もうダメだ! 

 

このまま中国から

永久に出られなく

なったら

 

これまで楽しみに

していたアニメや

マンガの続きも

見られなくなるし

 

ニコニコ動画の

実況プレイも

見られなくなるし

 

大好きなギャルゲーや

工口ゲーだって

プレイできなくなる!

中華製のアニメなんて

キャラクターに

ぜんぜん萌えねーし

 

オレの充実した

オタクライフが

こんなことで

終了するのかよ!!

 

オレにはまだまだ

やりたい積みゲーが

たくさんあるんだ

よおおおーーーっ!!

中国の収容所で

三国志の関羽や

張飛みたいな

ひげ面のガチムチの

オッサンたちと

毎日を過ごすなんて

絶対イヤだっ!! 

 

そもそも、

魔法少女アニメも

初音ミクもいない

国で生きていくなんて

耐えられねーーよっ!

ここまできて、私はふと思った。

そういえばオレ

 

これまでの

人生の楽しい

思い出って・・・

 

ぜんぶ

2次元ばっか

だったな・・・

謎の中国人の登場

そんなことをつらつらと考えていたとき、突然、目の前に一人の男が現れた。

男はぴんと背筋を伸ばし、堂々とした姿勢で、ゆっくりとこちらにやってくる。

 

周囲の警備員や係員がいっせいに、男のために道をあけた。

 

明らかに、そこらの係員や警備員よりもはるかに格上の人物らしかった。

「ちょ!

 何が始まるんだよ?

 

 は!!

 まさか・・・!!」

ついに

尋問が始まる

のかよ!?

マジ勘弁!!

(その3につづく)

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オタクパパより愛を込めて!

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この記事を書いた人

重度のコミュ障のため、友達ゼロのオタク親父。初音ミクと魔法少女をこよなく愛する。

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