黒歴史

中国でテロリストに認定され、十数人の警備員に囲まれて拘束された話【その3】

投稿日:2019年8月23日 更新日:

親愛なる読者諸君!

オタクパパだ!

 

前回、上海空港でテロリストに認定され、十数人の警備員に拘束された話をした。

中国でテロリストに認定され、十数人の警備員に囲まれて拘束された話【その2】

親愛なる読者諸君! オタクパパだ!   今回は、中国で酷い目にあった話のつづきだ。   前回、スペインから日本へ直行する便に乗ったはずなのに、突然のストライキにより、なぜか中国行き ...

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今回は、その続きだ。

これまでのあらすじ

前回、上海空港の手荷物検査場にて、ショットガンで中国の航空機のハイジャックを企てるテロリストに認定され、十数人もの警備員に取り囲まれて拘束された話を書いた。

その結果、日本行きの最終便に乗り遅れて同僚から見捨てられ、

ただ一人、中国の大地に取り残された私を迎えたのは、エリート臭のする謎の中国人だった。

謎の中国人に全力で無実を訴える

謎の中国人は、私を見るや、余裕たっぷりの中国語でまくしたてた。

「はじめまして

 

 私は中華人民共和国

 国家安全部第八局で

 この事件を担当する

 ことになった

 

 報告によると

 お前は無謀にも

 我が中国の航空機を

 乗っ取ろうとした

 テロリストだ

 そうだな?

 

 言っておくが

 中国国外に逃亡しよう

 としても無駄だ!

 

 先ほど関係各局に対し

 お前の中国国内からの

 出国の永久取り消しを

 手配しておいた

 

 というわけで

 時間はたっぷりある

 覚悟しておくんだな

 

 上海の夜は長い

 クックックッ!!」

以上、中国語がサッパリ分からない私が

脳内で勝手に

翻訳した妄想だ(←おい)

だから、この謎の中国人の本当の所属がどこかは、正直わからない。

 

とはいえ、この謎の中国人が、かなりのエリートであることは、彼を見る警備員の態度からも明らかだった。

 

いずれにせよ、テロリストに認定された以上、

尋問

は避けられないだろう。

ちょ!

無理っ!! 

マジ勘弁っ!!

とはいえ、このまま成り行きに任せていたら、最悪の結末を迎えるのは明らかだった。

「いや待て!

 そうだ! 

 

 無実を証明すれば

 いいんだ!

 

 たとえ、中国語が

 さっぱり分からず

 こっちの日本語が

 通じなくても

 

 この偉そうな

 オッサン相手なら

 英語が通じるかも

 しれない!」

そう考えた私は、この謎の中国人に向かって、

ひたすら英語で

しゃべりまくって

身の潔白を晴らす作戦

に出た。

「No! No! 

 (ちがう!ちがう!)

 I'm not a terrorist!

 (自分はテロリスト

  じゃない!)

 

 You all misunderstand!

 (お前らみんな

  勘違いしている!)

 

 I'm not guilty!

 I'm innocent!

 (自分は有罪じゃない!

  自分は無実だ!)

 

 I'm not evil!」

 (極悪人じゃない!)

必死のあまり、映画などで覚えた英語を片っ端から思い出し、ジェスチャーを交えながら、ひたすら英語でしゃべりまくった。

 

やがて、私の必死の主張が通じたのか、謎の中国人は、後ろで待機していた警備隊長?になにやら中国語で話しかけた。

謎の中国人

「警備隊長!

 

 この男はさっきから

 無実を主張している

 ようだが・・・」

すると、警備隊長は、片手を振って、何やら否定するような身振りを示した。

警備隊長

「いえいえ

 騙されては

 いけません!

 

 コイツは正真正銘の

 邪悪なテロリスト

 です!

 

 きっと日帝の

 スパイか何かだ!

 

 こんな怪しげな

 日本人は

 すぐさまブタ箱に

 放り込むべきです

 

 その証拠に、

 この男はなんと

 ショットガンを

 所持していた

 んです!」

中国語がわからないので、当時の状況から解釈した脳内翻訳だが、あながち的外れではないと思う。

 

というのも、警備隊長は、空港の係員によって押収された

証拠品のショットガン

を持ってくるよう、部下に指示しているらしかったからだ。

警備隊長

「おい! 

 証拠品の

 ショットガンを

 持ってこい!」

命令を受けた部下が、ショットガンが収納されたケースを持ってきて、警備隊長に手渡した。

押収されたショットガンは、その後、空港の係員によってケースに収納された状態のまま、誰も手を触れることなく保管されていたようだった。

警備隊長

「これが動かぬ

 証拠です!」

謎の中国人は、ケースの中にあるショットガンを一瞥した。

謎の中国人

「なるほど

 これは重罪だな!

謎の中国人

「ふむ・・・

 我が中華人民

 共和国刑法によると

 テロリズム犯罪は

 死刑!

 となっている

中華人民共和国刑法

(航空機ハイジャック罪)航空機をハイジャックし、人に重傷を負わせ、もしくは死亡させ、あるいは機体を大きく傷つけた者は死刑に処す。(第121条)

(銃器弾薬爆発物不法製造売買運搬郵送貯蔵罪・危険物質不法製造売買運搬貯蔵罪)銃器弾薬・爆発物等を不法に製造、販売、運搬、郵送、貯蔵した者に対し、状況が重大である場合は10年以上の徒刑、無期徒刑または死刑に処す。(第125条)

そういって、謎の中国人は「death sentense(死刑判決)」という言葉とともに、自分の側頭部に人差し指を押し当て、

謎の中国人

「BANG!」

と、頭を銃で撃ち抜くジェスチャーをした。

し、し……!

死刑って!?

マジ!?

「いやだあああ〜〜っ!

 まだアニメやゲームの

 積み残しもたくさん

 あるのに

 中国の果てで

 死にたくない

 よお〜〜っ!」

もうイヤっ!!

こんな不毛な人生

死刑を全力回避するため、謎の男に絶望的な戦いを挑む

謎の中国人

「というわけで

 君は出国停止の上

 我が中国の人民法院で

 正当な判決を

 受けることに

 なるだろう」

謎の中国人

警備隊長!

 この男を連行しろ!」

警備隊長

「は、了解しました!

 

 おい、モタモタ

 するな!

 さっさと動け!」

いやだあああ〜〜っ!

 俺は無実だ〜〜!!

そのまま連行されようとしたとき、私の目は、すぐ近くのテーブルの上のケースの中に収納された

ショットガン

に釘付け

になった。

そのとき、私の心の中で、内なる声が囁いた。

ヤバい!

 

このまま裁判に

かけられたら

冗談抜きで本当に

死刑

にされてしまう!

 

そうなったら、

俺の人生が終了だ!

 

畜生!

もうこうなったら

ヤケクソだ!

 

イチかバチか

最後のチャンスに

賭けてみるしかない!

警備員が私を連行しようとして、羽交い締めを解いた。

 

その瞬間、私はとっさに近くのテーブルに駆け寄り、

ケースの中の

ショットガンに

手を伸ばした!

そして、ショットガンをつかむや否や、

謎の中国人の

顔をめがけて

ショットガンの

銃口を向けた!

警備隊長

「おい、貴様!

 何をする!

 

 ショットガンから

 手を離せ!」

警備隊長が叫ぶと、周囲にいた警備員たちが私を取り囲んだ。

緊迫する雰囲気の中、私は、怪しげな男の眼前にショットガンの銃口を近づけて、大声で叫んだ。

「Look at this gun

 more closely!

 (この銃をよく見ろ!)

 This is my answer!

 (これが俺の答えだ!)

謎の中国人は、私の突然の行動に驚きの表情を浮かべつつも、じっとショットガンの銃口を見つめていた。

警備隊長

「貴様!

 すぐに

 ショットガンを

 捨てろ!

 

 死にたいのか!

警備隊長の殺気だった怒号が聞こえた。

 

もちろん、中国語なので、何をいっているのか分からず、内容を想像するほかなかった。

 

私は、謎の中国人に見えるように、ショットガンの銃口を指さした。

「Look here!

 (ここを見ろ!)

 If I shoot this gun,

 would you die?」 

 (この銃を撃ったら

  お前が死ぬか?)

緊迫する雰囲気の中、永遠ともいえる時間が流れたように感じられたが、実際には1秒と経っていなかったのかもしれない。

 

だが、沈黙はすぐに破られた。

警備隊長

「はやくこの男を

 拘束しろ!

警備隊長が部下に怒鳴り散らし、部下が私を拘束しようと動き出した。

待てっ!

その瞬間、謎の中国人が大声を発し、警備員の動きが釘付けになった。

 

警備員達の目が、謎の中国人の顔に注がれた。

 

謎の中国人は、私の目の前にあるショットガンに手を伸ばし、私からショットガンをひったくった。

 

そして、ショットガンの銃口をのぞき込むと、満足の笑みを浮かべた。

警備隊長

「一体全体

 どうしたんですか?

今にも暴走しそうになる部下を片手で制止しながら、警備隊長が不思議そうな顔をして尋ねた。

謎の中国人

「まだ

 分からないのかね?

そういって、謎の中国人は、周囲の警備員に見えるように、ショットガンをかかげてみせた。

 

そして、大声でひと言、叫んだ。

玩具!

その言葉を聞いて、周囲の警備員や係員が一斉に目を見合わせた。

 

動揺のざわめきが聞こえる。

 

そのとき、チャンスとばかり、私は怒濤のごとく話し始めた。

「Oh, yes!

 (まさしくそのとおり)

 That's not a real gun!

 (それは本物の銃じゃない!)

 That's a Spanish toy!

 (それはスペイン製の

  オモチャだ!)

謎の中国人が、私の英語を逐一通訳し、警備員達に説明した。

 

警備隊長は、疑心暗鬼の表情を浮かべつつも、謎の中国人から手渡されたショットガンを確認した。

オーーっ!!

玩具!玩具!

警備隊長は、納得したように繰り返し叫んだ後、ショットガンの銃口を指さして、部下たちに見せた。

(↓)上海空港でテロリストに誤解される元凶となったショットガン。一見、本物の銃のようだが・・・。

(↓)実際には、ショットガンの銃口は、完全に塞がれており、誰が見ても、精巧なオモチャであることが明らかだ。

そのショットガンの

銃口は、完全に

塞がれていたのだ!

「おおーーー

 ーっ!!」

警備員や職員たちが、一斉に感嘆の声をもらした。

 

そう! それは、

スペインの

お土産屋さんで

購入した

おもちゃの鉄砲

だったのだ!

ああ!!

 

やっと無実が

証明された!

 

もうマジで死ぬ

かと思った!!

私は、ほっと息をついた。

 

そして、心の底から思った。

生きてるって

それだけで

最高だ!

かくして、私の無実が晴れて立証されたのだった。

【次回予告】深夜の上海で怪しげな中国人に拉致される

だが、これで終わりではなかった。

 

なぜなら、日本への最終便が飛び立ってしまったため、

深夜の上海で

夜を過ごす

ことなったからだ!

 

深夜の上海空港で当てもなくさまよう私は、片言の英語で親切そうに話しかけてきた怪しげな中国人に出会う。

そして気がついたら、私は男が運転する車に乗せられ、真っ暗闇の中、

見知らぬ場所に

拉致

されてしまった

のだ!

ちょ!

もう無理っ!! 

マジ勘弁っ!!

(その4へつづく)

中国でテロリストに認定され、十数人の警備員に囲まれて拘束された話【その4】

親愛なる読者諸君! オタクパパだ!   前回、上海空港でテロリストに認定されて、十数人の警備員に拘束されたものの、一転して無実が証明され、どん底の絶望から無事解放された話をした。 今回は、そ ...

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