親愛なる読者諸君!
オタクパパだ!
今回は、私が2017年4月に
LINE乗っ取り詐欺メール
を受け取り、何者かにLINEを乗っ取られそうになって以来、1年8ヶ月にわたって懲りずに送られてきた文章の一覧を紹介したい。
【2019/01/04】追記
ある日突然、LINEの乗っ取りが始まった
そもそもの事の始まりは、仕事の最中に突然、LINEから下のような通知を受けたことだ。
(↓)LINEから突如やってきた来た通知内容
「第三者が不正にログインを試みた可能性があります」
というメッセージを見て、私が仰天したのはいうまでもない。
なぜなら、他の端末からログインした心当たりが全くないからだ。
突然のメッセージに恐怖を覚えた私は、慌ててメッセージの通りにパスワードの変更を行うことにした。
幸いなことに、乗っ取り犯はパスワードが変更されて諦めたのか、結局、私のLINEが乗っ取られることはなかった。
その後、家族や友人にLINEが乗っ取られそうになったことを私が報告しまくったのはいうまでもない。
これでめでたしめでたし!といいたいところだが、実は、
話はそれで終わりではなかった
のだ!
LINE不正ログインのアフターケア、恐るべき「2段構え」の罠
その数日後、LINE から思わぬメールが!
(↓)LINEから来たメールの内容
「お客様のLINEアカウントに異常ログインされたことがありました」
とのメッセージ!
私「たしかに、数日前に
不正ログインされた!
やっぱりLINEも
ユーザーに注意を
呼びかけていたんだ!」
そう考えた私は、まさしく「渡りに船」とばかりに
よし、すぐに
安全認証しよう!
と思い、「www.line.me」と書かれたURLをクリックしかけた。
だが、そこで、
ふと違和感が・・・?
違和感の源は、下の文章だった。
「ウェブページで検証してお願いします」
超絶に不自然な
日本語・・・!!
マウスを握りしめた手が思わず硬直した。
そう、これは、不正ログインを仕掛けた奴らが仕組んだ
2段構えの罠
だったのだ!
人間の焦る心理を利用した巧妙な手口の数々
この2段構えの罠の嫌らしいところは、実際に不正ログインを行った直後に不正ログインを受けたユーザーに対しあたかも本物のLINEが注意を呼びかけることで、
ユーザーが思わずURLを
クリックするように
うまく誘導している
点だ。
さながら、
家に入り込もうとした
泥棒を防いだ直後に
「刑事」と称する男が
やって来て安心させ
個人情報を聞きだす
ようなものだ。
このような状況に置かれたとき、ほとんどの人は、安心感から警戒心を解いて、鍵の隠し場所や銀行の暗証番号などの個人情報を思わず話してしまうのではないだろうか?
しかも、さらに嫌らしいことに、
「※URLの安全認証有効期限は
毎日9時から20時までです。」
とさりげなく書いてあり、不正ログインを受けた人間が慌ててURLを踏むように仕組んでいるところも、実に用意周到だ。
このように、このLINE詐欺メールは実にうまく考えられており、
締め切りがあると
焦って思考停止になる
人間心理を利用している
のだ!
もし、機械翻訳のような不自然な日本語に気がつかなければ、今ごろは私も奴らの餌食になっていたことだろう。
要は、
最後のツメが甘かった
というわけだ。
その後、そのメールをスパム扱いに設定したのはいうまでもない。
1年半にわたり、どんどん巧妙になるLINE詐欺メールの驚愕の進化
その後、20ヶ月にわたり、懲りずに何度もLINEの詐欺メールが来た。
しかも、LINEの詐欺メールは、来るたびにどんどん進化していたのだ!
以下、私が受信したLINEの詐欺メールの文章の一覧を紹介しよう。
一見して不自然な日本語がないLINE詐欺メールの文章の進化
下は、2ヶ月後に送られてきたLINEの詐欺メールだ。
(↓)2017年6月16日に来たLINE詐欺メール
驚くべきことに、一見したところ、日本語の不自然なところが見られない。
また、文章をよく読んでみると、
「ラインのアカウントが盗まれたことによるアカウントの変更申請のメールをいただきました。
このメールは確認のために送信するものです」
とあり、LINEの警告メッセージと整合するように記載されている。
これを読んだユーザーは、
ユーザー
「あ、そういえば、
LINEでも同じようなメッセージがあったな!
よし、リンクをクリックしよう!」(ポチッ)
と、思わずクリックしたくなるかもしれない。
「2段階パスワードの設定」で思わずクリックさせる巧妙なLINE詐欺メール
下は、3ヶ月後に来たLINEの詐欺メールだ。
(↓)2017年7月7日に来たLINE詐欺メール
詐欺メールの文章には、
「最近LINEアカウントの盗用が多発しており、ご不便をもたらして、申し訳ありません。あなたのアカウントが盗まれないよう、システムは2段階パスワードに更新いたしました。なるべく早く設定をお願いします」
とあり、LINEアカウントの盗用が多発している点について言及している。
おまえが真犯人だろ!
と思わず突っ込みたくなる。
このメールで驚くべきなのは、
2段階パスワードの設定
を促している点だ。
すなわち、詐欺メールの対策として、2段階パスワードを設定するように各社が呼びかけていたことに便乗して、
詐欺メールも巧妙化している
のだ!
だが、
「二級パスワード設定手続きにお進みください」
と、不自然な日本語が一部見られるのは、相変わらずだ。
おそらく、現地の自動翻訳ソフトを利用しているのかもしれない。
下は、7ヶ月後に来たLINEの詐欺メールだ。
(↓)2017年11月16日に来たLINE詐欺メール
詐欺メールの文章には、
「最近アカウントが盗まれる事件が多くあり、当社はお客様のアカウントの安全を確保するために、ログイン保護を設置いたしました。」
とあり、上のメールと同じく、アカウントの盗用に対する対策をよそおっている。
だが、
「その設置をよろしくお願い申し上げます。」
と、「設定」ではなく「設置」となっており、日本語の細かい点で不自然な表現が見られる。
このように、日本語の丁寧語は完璧だが、どことなく機械翻訳臭がぬぐえないのだ。
下は、20ヶ月後に来たLINEの詐欺メールだ。
(↓)2018年12月23日に来たLINE詐欺メール
この詐欺メールには、次のように書いてある。
「この時、旧端末のLINEへ公式アカウント(LINE)から
『他のスマートフォンであなたのアカウントが使用されようとしています』
というメッセージが届きますが、もちろん自分で操作していることなので、
そのまま手順を進めましょう。」
「そのまま手順を進めましょう」
って、進めていいわけねーだろ!
このように、LINEの詐欺メールは、時を経るにつれ、文章が冗長になっているのだ。
LINEの詐欺メールはどこから送られてくるのか?
ところで、このLINEの詐欺メールは、どこから送られてくるのだろうか?
これを知るための簡単な方法を紹介しよう。
下図のように、LINEの詐欺メールのリンクをクリックせず、リンクの上にマウスのカーソルをのせてみよう。
(↓)下図はThunderbirdの例だが、他のメールソフトでも同様の機能が備わっている。
すると、一番下のバーに「http://www.faxai7.cn/」というアドレスが表示される。
ここで、アドレスの最後に
cn
という文字があることに着目してほしい。
これは、
中国(China)
をあらわす国別トップレベルドメインなのだ!
な、なんだってーーーーっ!
そう。
LINEの詐欺メールは
中国から来ている
可能性が高いのだ!
その証拠に、2017年10月6日に来たLINE詐欺メールは、タイトルに
という中国語(簡体字)が使われている。
(↓)2017年10月6日に来たLINE詐欺メール
このように、一見したところ巧みな日本語だが、このメールは
中国人が犯人
である可能性が極めて高いのだ!
逆に、上であげた
リンクをクリックせず
マウスカーソルを乗せて
アドレスを表示させる
テクニック
は、詐欺メールを見分けるのにきわめて有用な手法だ。
リンク先が中国のドメインになっていたら、詐欺メールの可能性が極めて高いのだ。
LINE詐欺メールの見分け方
最後に、LINEの詐欺メールの見分け方をまとめよう。
LINE詐欺メールの見分け方
1.ユーザーの不安をあおり、リンクを踏ませようとするメールは詐欺メール
2.短い期限を設定して焦らせるメールは詐欺メール
3.細かい日本語の不自然なメールは詐欺メール
4.リンクの上にマウスカーソルをのせたとき、リンク先が中国ドメインなら詐欺メール
5.複数のリンクがある場合、どのリンク先も同一のアドレスなら詐欺メール
あと、
身に覚えのないメールを受信したときは、リンクをクリックせず、ググレカス先生に聞く(Googleで検索する)習慣をつける
のも、詐欺メールから身を守る方法としてきわめて有用だ。
この場合、詐欺メールのタイトルや文章で検索すると、詐欺メールかどうか一発でわかることが多い。
というわけで、諸君も、LINEの乗っ取り詐欺メールにだまされないよう、上のテクニックを活用して、充実したオタクライフを存分に満喫してほしい!
オタクパパより愛を込めて!
[st-card id=263 label=”あわせて読みたい” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
[st-card id=310 label=”あわせて読みたい” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
(↓)LINE乗っ取り詐欺とガチで戦った勇者の壮絶な記録だ。
コメント