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コミュ障のオタクが婚活コーディネートを高級店に依頼して数○万円失った件

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ!

 

今回は

コミュ障のための

オタク婚活講座

の続きだ。

 

このオタク婚活講座では、重度のコミュ障のアラフォー中年キモオタの私が、リア充と競争しなければならない過酷な婚活戦線でさまざまな苦難を乗り越えたあげく、歳年齢差のある嫁さんと出会い、結婚に至った経験をもとに、

コミュ障中年キモオタの

ハンデを乗り越えて

婚活を成功させるために

役立つさまざまな方法

を伝授する。

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というわけで、今回は、

重度のコミュ障のオタクが

脱オタクファッションのため

とある高級店で

コーディネートサービス

を利用した経験

について語ってみたいと思う。

コミュ障のオタクが高級店で婚活コーディネートサービスを利用した結果

*画像はイメージです

その店は、高級紳士服や靴などを販売している高級店だった。

 

最近その高級店で、新しいサービスとして、

ファッションの

トータルコーディネート

サービス

を始めたという話だった。

 

調べてみたところ、その高級店では、依頼者に専門のスタッフが一人つき、詳細な打ち合わせを行い、依頼者の希望や体格に合った服装やベルト、靴などを、トータルコーディネートするのが売りだという。

 

服のコーディネートに悩んでいた私は、トータルコーディネートサービスの内容を知って、

「これだ!」

と直観した。

 

興味をもった私は早速、その高級店に電話して、トータルコーディネートを依頼することにした。

 

お店に電話すると、事前予約が必要だという。

 

予約を終えた私は、予定時間の少し前にその店に行くことにした。

高級すぎる店舗で落ち着かない気分になる

その高級店のあるエリアは、リア充が集まることで有名な場所だった。

「うわ・・・

 ここって地価

 高そうだな」

店の中に入ると、高級店だけあって、ブランド物が勢揃いしていた。

 

少し早めについたので、トイレで用を足すことにした。

BGMは、バッハの

ブランデンブルク協奏曲

だった。

 

高級そうなトイレの個室の中でズボンを下ろしながら、何年かぶりに聞くバッハに、私は落ち着かない気分になった。

「そういえばオレ

 

 最近アイマスとか

 アニソンしか

 聴いてなかったな

 

 なんか来る場所

 間違えた・・・?」

私は、中心街に行くときは、たいてい家電量販店や、コミック専門店とか、メイドカフェとか、そういうところしか訪れた経験がなかったので、リア充が集うお店には違和感があったのだ。

十数万円の高級紳士靴をためらいもなく購入する謎のビジネスマン

トイレを済ませて、店内に戻る。

 

店内を見ると、高級そうな靴がずらりと並んでいた。

 

ふと、とあるビジネスマンが高級そうな靴を手に取って、店員に相談していた。

ビジネスマン

「この靴、いいですね!

 いくらですか?」

店員

「十数万円です」

私は驚いた。

え?

靴一足で

十数万円!?

どーゆーこと!?

私ははじめ、空耳かと思った。

「ちょ!

 靴を一足買うのに

 10万円超えとか

 ありえないだろ!?

 

 いったいどこの

 シド星の話だよ?」

だが、驚いたことに、そのビジネスマンは、店員から靴の価格を聞いても、顔色ひとつ変えることなく、靴の購入を速攻で決断した。

 

涼しげな顔で店を出て行くビジネスマンの颯爽とした後ろ姿を見て、私は茫然とした。

「マジ!?

 十数万円の靴を

 一括で購入かよ!?

 

 ウソだろ!?

 

 誰かウソだといって

 くれええええっ!!」

そのとき、私は

いてはいけない世界に

足を踏み入れている

ことに気づくべき

だった・・・

その店は、私のようなオタク庶民が入るべき世界ではなかったのだ!

高級店でトータルコーディネートの打ち合わせをする

だが、予定の時間が近づいていた私は、あわててエスカレーターでトータルコーディネートサービスの場所に向かうことにした。

 

受付では、恰幅の良さそうな紳士が応対していた。

受付の紳士

「いらっしゃいませ。

 オタクパパ様ですね。

 こちらへどうぞ」

受付の紳士

「すぐに担当の者を

 お呼びしますので

 しばらくお待ちください」

六畳ほどの小さな部屋に通される。

 

部屋の中には、大きな鏡が置いてあった。

 

私は、紳士にテーブルに着くように促された。

紳士

「コーヒーか紅茶

 どちらになさいますか?」

カフェイン中毒の私は、コーヒーをお願いした。

 

うやうやしく頭を下げて、紳士は去っていった。

 

しばらくして、紳士が戻ってきて、コーヒーを差し出す。

 

やけにうまいコーヒーだった。

 

紳士に聞くと、近くの有名なコーヒー店で注文した、淹れたてのコーヒーとのことだった。

紳士

「それでは、ごゆっくり

 おくつろぎくださいませ」

紳士が一礼して部屋を出る。

 

バッハを聴きながら差し出されたコーヒーを飲んで一服していると、しばらくして、一分の隙もないようなスーツ姿の

どこから見ても

完璧そうな

ウーマン

がやってきた。

 

完璧ウーマンが軽く一礼して、部屋の中に入る。

「今回、オタクパパ様の

 トータルコーディネートを

 担当させていただく

 ことになりました

 Sと申します。

 

 よろしく

 お願いいたします」

そういって、Sさんは、名刺を差し出した。

 

私が名刺を受け取ると、Sさんは、

Sさん

「失礼いたします」

といって、私の向かい側に着席した。

Sさん

「それでは早速ですが

 打ち合わせに

 入らせていただきます

 

 オタクパパ様は

 どのような

 コーディネートを

 お望みでしょうか?」

「えっと・・・

 ちょっと婚活用の

 コーディネートを

 お願いしたいのですが」

Sさん

「婚活ですか・・・?」

Sさんの言葉に少し間があったので、私は疑問に思って尋ねてみた。

「婚活用のコーディネートは

 受け付けていませんか?」

Sさん

「いえ、もちろん

 婚活用の

 コーディネートも

 承っております

 

 実は、ここ最近、

 オタクパパ様のように

 婚活用のコーディネート

 を依頼されるお客様が

 増えているんですよ」

「え! 

 そうだったんですか?」

私はSさんの言葉に驚いた。

 

Sさんによると、昨今の婚活ブームのためか、婚活用のコーディネートをお客がたくさんいるそうだ。

 

Sさんとの打ち合わせは30分くらいだった。

 

打ち合わせが一通り終わると、Sさんは巻き尺を取り出して言った。

Sさん

「それでは次に

 オタクパパ様の寸法を

 測らせてください」

私は立ち上がり、Sさんにウエスト周りなどの寸法を測ってもらった。

 

寸法を一通り測り終えると、Sさんは言った。

Sさん

「次に、婚活用の

 スーツをご案内いたします

 

 こちらへおいでください」

そういって、Sさんは部屋の外に案内した。

 

Sさんに案内される私を見て、受付の紳士がうやうやしく頭を下げる。

紳士

「いってらっしゃいませ」

エレベーターで店舗の別の階に移動する。

 

フロアには、さまざまなスーツが並んでいた。

 

Sさんは、フロアの担当の女性と何やら話した後、スーツの選択を始めた。

Sさん

「オタクパパ様に

 お似合いのスーツは

 こちらとこちら 

 こちらですね」

そういって、Sさんは、テキパキと3着ほどのスーツを選び出した。

Sさん

「次に、スラックスですね

 こちらへおいでください」

そういって、Sさんは、別のフロアに案内した。

 

Sさんはさきほど選び出したスーツに合ったズボンをテキパキと選んだ。

 

その後、再び打ち合わせの部屋に戻る。

 

Sさんは大きな鏡のある場所を指していった。

Sさん

「そちらで試着できますので

 どうぞお召しに

 なってください

 

 カーテンを閉めさせて

 いただきます

そういって、Sさんは、仕切りのカーテンを閉めた。

 

私はSさんが選びだしたスーツを着てみた。

 

鏡で確認したところ、私は、見違えるほど変わった自分自身のスーツ姿に驚いた。

「これがプロの眼力

 というものか!」

私は感動した。

 

カーテンを開ける。

Sさん

「サイズは

 ぴったりのようですね」

Sさんは、私の姿を一目見て、満足そうに微笑んだ。

 

私は、Sさんが選び出したスーツとズボンを全て試着して、一番気にいったものを選んだ。

「よし! これで

 完璧な婚活写真が

 撮れるぜ!」

私が喜んだのはいうまでもない。

 

同じようにして、スーツに合ったベルトや靴もSさんに選んでもらった。

「ところで、

 トータルコーディネート

 の代金のほうは

 どうなるんでしょうか?」

私は、最初の打ち合わせ時に聞くべきだった質問をSさんにした。

 

Sさんによると、スーツのコーディネートの費用は無料だという。

 

それで、どうやって利益を上げているのか、疑問を口にすると、

Sさん

「購入したスーツの代金を

 頂くことに

 なっております」

とのことだった。

 

なるほど、トータルコーディネート自体はあくまで無料だが、コーディネートで勧めた服やベルトや靴の代金をもらうことで、お店の売上げになるというビジネスモデルということか。

 

それで、納得がいった。

 

Sさんによると、スーツの名前入れやズボンの長さの調整など、仕上がりに1週間ほどかかるため、1週間後に店に来て欲しいとのことだった。

Sさん

「本日はお忙しい中

 当店までお越しいただき

 誠にありがとう

 ございました」

Sさんに見送られ、私は高級店を後にした。

「よし! これで

 コーディネートは終わりだ!」

コーディネートの悩みから解放された私は、心が晴れ晴れとしていた。

だが、Sさんの「野望」は

そこで終わらなかった・・・

いつまでも終わらない無限コーディネート地獄

1週間後、仕上がったスーツを取りに、高級店に行った。

 

中身を確認して帰ろうとしたところ、私は、Sさんに呼び止められた。

Sさん

「そういえば、

 オタクパパ様は

 デート用の服は

 どうなさいますか?」

え? 

デート用の服?

そのとき、私はチェック柄のシャツしか所有していないことに気づいた。

 

言葉に詰まる私の姿を見て、Sさんは提案した。

Sさん

「お相手の女性と

 お食事される場合は

 スーツでもいいのですが

 

 ある程度、進展しますと、

 スーツのほかに

 カジュアルな服装もあると

 便利だと思いますが

「たしかに、そうですね」

Sさんの提案に、私は同意した。

Sさん

「どうぞ、そちらに

 おかけになってください

 

 コーヒーを

 お持ちいたします」

そのとき、私は、

Sさんの目が

一瞬、光った

ような気がした。

 

その後、Sさんに案内されるまま、私は各フロアを行ったり来たりした。

Sさん

「オタクパパ様は

 青系の服がとても良く

 お似合いになられますね」

そういって、Sさんは、イタリア製のシャツを勧めてきた。

 

鏡の前に立って、自分の姿を確認する。

うわ!

誰だよ、お前!?

私は驚いた。

「人間って、

 似合う服を着ると、

 こんなに変わるんだ・・・

 知らなかったよ父さん!」

見違えるようになった自分自身の姿を見て、私はSさんのコーディネートの才能に驚嘆したのはいうまでもない。

 

その後、シャツに合うズボンと靴も、Sさんの見立てに従って選んだ。

 

デート用の服も無事選べ、満足して帰ろうとしたところ、Sさんは、私を引き留めた。

Sさん

「そういえば、

 オタクパパ様は

 いつもそのバッグを

 お持ちでしょうか?」

Sさんは、私の使い古したバッグを見ていった。

「そういえば、このバッグ、

 学生の頃、近所の

 アウトレット店で

 千円くらいで買ったっけ?

 

 それっきり、ずっと

 同じものを

 使っていたんですよ 

 

 そういえば、このバッグ

 いま選んだ服に

 あまり似合いませんね」

私がバッグとイタリア製のシャツとを慌てて見比べると、Sさんが小さく微笑した。

Sさん

「そうですね

 やはりバッグも

 その服に合ったものが

 よろしいと思います

 

 それでは私が

 バッグ売り場のほうで

 お似合いのものを

 見繕ってきますね」

そういって、Sさんは、足早に部屋を出て行った。

 

Sさんのセンスは、まさしく完璧だった。

 

デート用のシャツにズボン、靴にバッグ、どこから見ても完璧に調和していた。

 

だが、私が満足して帰ろうとすると、Sさんは言った。

Sさん

「そういえば、

 まだ寒い時期なので

 そのシャツだけでは

 物足りなくありませんか?

 

 よろしければ、

 ジャケットなど

 上に羽織るものを

 お持ちいたしましょうか?」

私は、Sさんの提案にうなずいた。

 

そうやって、かれこれ2時間くらいは経っただろうか?

 

その日、選んだ服を受け取るため、また1週間後に着てくれとのことだった。

 

帰り際、私は、Sさんの表情が一瞬

悪魔のような笑み

を浮かべていたような気がした。

恐怖の請求書を受け取る

1週間後、デート服一式を受け取るため、再び高級店を訪れた。

 

受付に行くと、恰幅のイイ紳士が対応してくれた。

紳士

「オタクパパ様ですね。

 本日はわざわざ

 当店までお越しいただき

 ありがとうございました」

私は、仕上がったデート服を確認して満足した。

紳士

「それでは、

 こちらが請求書です

 どうぞご査収ください」

私は、紳士が差し出した請求書を見た。

あれ?

この請求書

ゼロの数が

一つ多くね?

請求書の額を見たとき、見間違いではないかと、私は何度も確認した。

(ちょ! 

 こんな額

 払えねーよっ!)

私は額を見て焦った。

 

なにせ、

バッグ一つで

月給がまるごと

吹っ飛ぶほどの

額を請求された

のだ!

 

仕方なしに、私は泣く泣くカードで分割払いすることにした。

 

紳士はにこやかな笑みを浮かべていった。

紳士

「どうもありがとう

 ございました

 

 今後も当店のご利用を

 お待ちしております(笑)」

こんな店、

もう二度と利用する

わけねーだろ!

 

ふざけんな!

 

おかげで

オレの給料

スッカラカンだよ!

 

もうイヤっ!

こんな店っ!!

【まとめ】実店舗のコーディネートを利用するメリット・デメリット

というわけで、以上の私の痛い経験に基づき、実店舗でコーディネートを受けてみた感想をまとめると次のようになる。

メリット:

・自分の希望や特徴に合わせて、服だけでなく、ベルトや靴まで、最適なコーディネートを選んでくれる

服装を選ぶセンスや時間のない人にとっては、これほど便利でありがたいサービスはないだろう。

 

ネットのコーディネートサービスと比べて、特に良かったと思った点は、服装のサイズまでぴったり合わせてくれる点だった。

 

また、実際に複数の服を試着してみて、一番気に入ったものを選べるので、ネットのコーディネートサービスよりも選択の幅が多いように感じた。

 

ネットのコーディネートサービスの場合、一式を購入して合わなかった場合、また返品してやり直しになる可能性があり、とにかく時間がかかるのがデメリットだ。

 

また、ベルトだけ別のデザインい変えたいとか、そういう部分的な修正も簡単にできるのが、実店舗のコーディネートサービスのメリットだと思った。

 

さらに、担当者が若い女性の場合、婚活女性にとって好感度の高い服装を選んでくれるのも、大きなメリットといえるだろう。

 

以上の点から、私は婚活で脱オタクをするなら、ネットのコーディネートサービスを利用するよりも、なるべく実店舗のコーディネートサービスを利用することをお勧めしたい。

 

実際、このとき選んだ服装やバッグは、嫁さんから

「すごくセンスがいいね!」

とべた褒めされたので、実店舗のコーディネートサービスを利用して本当に良かったと思う。

デメリット:

・事前に予算の範囲をはっきり伝えておかないと、際限なくぼったくられる

コーディネートサービスは、服などの売り上げが店員の成績につながるため、店員は、似たような服装があれば、高いものを勧めてくる傾向がある。

 

それゆえ、良いと思ったものでも、似た感じのものでより安価なものがないか、必ず確認したほうがいい。

 

特に、コミュ障の場合は、店員に勧められるがままに購入すると、支払いの際に私のような大変な思いをするので、なるべく最初の打ち合わせの際に、使える予算の上限をはっきり伝えておくべきだろう。

 

というわけで、諸君も、トータルコーディネートを利用するときは、コミュ障すぎて、私のような酷い目に遭わないよう、

最初の打ち合わせ時

に予算の範囲を

はっきり伝える

ように、くれぐれも気をつけてほしい。

 

オタクパパより愛を込めて!

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この記事を書いた人

重度のコミュ障のため、友達ゼロのオタク親父。初音ミクと魔法少女をこよなく愛する。

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