黒歴史

実録!土方・工場系派遣ブラックバイト絶望記・土方編【底辺社畜】

投稿日:2020年1月31日 更新日:

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ。

 

ここ最近、

ブラックバイト

という言葉を盛んに見かけるようになった。

 

ブラックバイトとは、文字どおり、

ブラックなバイト

(黒いバイト)

のことであり、低賃金労働や残業代の未払い、パワハラやモラハラなど、違法性の高いアルバイトのことだ。

 

要は、

ブラック企業の

アルバイト版

といってもいいだろう。

 

実は、私も若い頃、土方・工場系派遣会社のブラックバイトで、ひどい目にあった黒歴史がある。

 

というわけで、今回は、私が

土方・工場系派遣会社

ブラックバイト

激しく絶望した話

を紹介したい。

【2020/01/30 追記】

私が土方・工場系のブラックバイト体験を公開する理由

ところで、一般に、ブラックバイトの業種としては、コンビニ店員や飲食店員、塾講師やアパレル店員などの事例がとりあげられることが多い。

 

それ以外の業種はどうだろうか?

 

実を言うと、私は10代の頃、

土方・工場系の

派遣会社のアルバイト

をしていたことがある。

 

だが、どういうわけか、土方・工場系のブラックバイト体験記は、上にあげた業種よりも多くないように思える。

 

これは私見だが、土方・工場系バイトの情報が少ないのは、おそらく肉体労働がメインのため、体育会系の人間が多く、私のようにブログをシコシコ書いてネット上に拡散するような文化系タイプの人間が少ないことが、一因であるように思える。

 

それゆえ、土方・工場系のブラックバイト経験は、ある意味、貴重な体験かもしれない。

 

というわけで、本記事では、

私の実体験をもとに

土方・工場系の

派遣会社の壮絶な

ブラックバイト体験

を紹介しようと思う。

 

なお、以下の内容は、私にとって、

黒歴史

であり、思い出すだけでも多大な精神的ダメージを受けるほど辛い体験だ。

 

それゆえ、動悸や息切れ、フラッシュバックなどのPTSDに悩まされながら、過去の記憶を絞り出して書いたため、ところどころに記憶違いや情報の錯誤があるかもしれない。

 

その点、あらかじめご承知おき願いたい。

 

というわけで、私のブラックバイト体験談が、諸君の参考になれば幸いだ。

【実録】土方・工場系派遣会社のブラックバイト体験

さて、私が問題のブラック土方・工場系派遣会社の存在を知ったのは、とあるバイト情報誌を見たときだ。

 

そこには、他のバイト情報に混じって、次のような文句がおどっていた。

急募! 未経験可!

日給15,000円!

職務内容:工事現場や工場での簡単な作業

*特別な資格やスキルは

  一切必要ありません

アピールポイント:

すがすがしい太陽の日ざしのもとで、気持ちよく身体を動かしながら、和気あいあいの職場でさわやかに働こう!

この募集広告の内容に、私の目が釘付けになったのは、いうまでもない。

 

未経験可で、特別なスキルも必要なく、他のバイトよりも日給が抜きんでて高いというのが、何よりも魅力的だった。

 

当時は、大手メーカーの工場系のバイトでも、残業代込みで日給10,000円程度が関の山だったのだ。

 

ここで、次のような疑問を感じる人もいるかもしれない。

「どうして

 体育会系でもない

 のび太並みの体力ゼロの

 ひ弱なオタク野郎が

 土方・工場などの

 筋肉ガチムチ系の

 バイトを選んだのか?」

という疑問だ。

 

実をいうと、10代の私は、雑誌ムーを愛読するオカルト少年であり、

自分の苦手な分野に

積極的に関わることで

魂が進化して

覚醒(悟りの境地)

に近づく

という、

スピリチュアル

的な考え方

にどっぷりハマっていた。

また、のび太のように体力ゼロのひ弱男だったからこそ、あえて筋肉を使わざるを得ない過酷な労働環境に身を置くことにより、

筋トレ効果と

お金の両方が

同時に得られる

のではないかと思ったのも、土方・工場系のバイトを選んだ大きな理由だ。

 

そういうわけで、

1.魂の修行

2.筋トレ効果

3.お金もうけ

という3つの目標をめざして、10代の若き私は、土方・工場系のバイトにあえて挑戦することにしたというわけだ。

のび太並みの身体能力なのに、なぜか楽勝だった土方・工場系の面接

さて、面接のほうだが、のび太並みの身体能力であったのにもかかわらず、なぜか形ばかりの面接で合格した。

 

おそらく、私がまだ10代で若かったのと、未経験可の募集だったせいだろうと思う。

「よっしゃ!

 これで日給

 15,000円もゲット

 できるなんて

 楽勝じゃねーか!」

面接にすんなり合格した私は、余裕たっぷりだった。

 

だが、これが、

その後の地獄の

ブラックバイト

の始まり

だったとは、その当時の私は、つゆとも思っていなかった。

朝4時に起床し、始発電車に乗って出勤する過酷な日々

土方は朝が早い

私が採用された土方・工場系派遣会社のアルバイターは、遅くとも朝7時半頃には現場に集合して、8時には作業を開始する必要があった。

 

そのため、この派遣会社では、まず派遣会社の事務所に出勤して、朝6時にその日の仕事の打ち合わせをしてから、正社員とアルバイターが車に分乗して、派遣先の現場に向かうという勤務形態だった。

 

その上、最寄りの駅から派遣会社までの通勤時間は、優に1時間かかった。

 

そのため、必然的に

朝5時の始発

電車で通勤

する必要があった。

 

さらに悪いことに、私の家から最寄りの駅まで、自転車で30分以上かかった。

 

そのため、着替えや食事などの時間も考慮すれば、

毎朝4時に起床

する必要があったのだ!

 

よく考えてみてほしい。

 

毎日毎日、朝4時台の真っ暗闇の中、信号が黄色に点滅したままの横断歩道を自転車で駆けていくのだ。

そんなとき、ふと、

「オレ、こんな

 夜中にひとりで

 なにやってん

 だろ・・・?」

と、疑問が心に浮かぶことが何度もあった。

 

だが、心が折れそうになるたび、私は、

「いや、これも

 魂の修行のためだ!

 日給15,000円

 のためだ!」

と、思って耐え抜いたものだ。

 

もっとも、日給15,000円をゲットできるという希望が、

最後には無残に

裏切られることになる

とは、その当時はつゆとも思っていなかった。

 

一方、バイトから帰ってきた後は、日中の過酷な肉体労働ですっかり疲れ切っていた。

 

そのため、夕食をとり、風呂に入った後は、やる気がまったく起こらず、速攻で熟睡する毎日だった。

 

早寝早起きの健康的な生活といえば、聞こえはいいかもしれない。

 

だが、私の精神はむしろ、

ソウルジェムが

濁りまくって

今すぐにも

暗黒面に墜ちそう

な毎日だったというのが、正直なところだった。

土方・工場系派遣会社の怪しすぎる元ヤン社長

さて、この派遣会社は、社長が見るからに怪しい男だった。

 

社長といっても、年はかなり若く、20代後半〜30代前半くらいの元ヤンキー風の男だった。

 

個性的な髪型に、やけに高級そうな時計を身につけており、さながら

ピコ太郎を

ヤンキー風した

感じの金ぴか

キラキラなチャラ男

だった。

(↓)土方・工場系派遣会社の社長は、元ヤン風の見るからに怪しい金ぴか男だった。

ある日、朝の朝礼で、社長がじきじきに社員を視察に来ることになった。

 

社長が来るというので、アルバイター達は緊張して直立不動の姿勢をとって待機していた。

 

やがて、元ヤン社長が現れた。

 

元ヤン社長は、顔に張り付いたような人工的な笑みを浮かべながら、アルバイターをゆっくりと見回した。

 

そして、一人一人に個別に話しかけた。

 

そのとき、私の左隣にいたのは、体格のいい太っちょの20代前半くらいの男で、全身が健康的に日焼けしていた。

 

仮に、彼の名前を

乃士(のし)さん

と呼ぶことにしよう。

(↓)乃士さんは、たくましい体格だけでなく、オーストラリアでヒッチハイクをしていた経験もあり、われわれアルバイターの中でも、ひときわ存在感があった。

元ヤン社長は、履歴書をマジマジと見つめながら、乃士さんに輝くような笑顔で話しかけた。

元ヤン社長

「君、すごいね! 

 

 オーストラリアで

 ヒッチハイクを

 していたんだって?

 

 英語ぺらぺらなんだね!」

そういって、社長は、乃士さんと力強い握手を交わした。

 

社長から激励の言葉を受けた乃士さんは、誇らしげな笑みを浮かべた。

 

なるほど、これが、

土方・工場系

派遣会社の若社長

の人心掌握術

なのだろう。

 

実際、社長がアルバイターに激励の言葉を語りかけて握手するたびに、アルバイターたちの目がパッと輝いた。

 

乃士さんとの会話が終わり、次は、私の番だった。

 

私は、元ヤン社長が声をかけるのを緊張して待った。

 

元ヤン社長は私の履歴書を軽く一瞥した後、私を見て、ごく一瞬、戸惑ったような表情をした。

 

そして、さながら異物でも見るような胡散臭そうな顔で、私の全身を舐め回すようにじっくりと眺めた。

元ヤン社長

「えーと、

 キミは・・・

 

 オタク君

 ・・・だね?

 

 えっと・・・

 よろしく」

そう簡単にいったきり、社長は、私と力のこもっていない握手をした。

 

元ヤン社長の他のアルバイターに対する態度と、私に対する態度の差は、誰が見ても明らかだったに違いない。

 

私に熱意のない言葉をかけた後、元ヤン社長は、すぐ私の右隣の男に移った。

へ・・・?

それだけ!?

あまりのあっけなさに、私は拍子抜けした。

 

他のアルバイターには、どんなに短くとも、少なくとも1分以上は話しかけていたのに、私だけが軽くスルーされたのだ!

 

ひょっとすると、元ヤン社長は、

ひ弱な

オタク少年

の私を「場違いな奴」だと思ったのかもしれない。

 

というのも、その場にいたのは、どれもガタイのいい筋肉質の男ばかりだったからだ。

(↓)ブラック土方・工場系派遣会社に応募してきたアルバイター達は、乃士さんを始め、どれも屈強そうな体育会系の男ばかりだった。

(↓)一方の私は、体育会系とは無縁のガリガリヒョロヒョロの典型的なオタク少年だった。元ヤン社長からすれば、私を「異物扱い」したくなるのも当然かもしれない。

そういう体育会系の男たちが集まる職場において、一人だけ私のようなオタク系の青白いヒョロ男がいたら、

なんなんだよ?

お前は?

となるのも、無理はないのかもしれない。

 

元ヤン社長からあからさまにディスられて、私はがっくりした。

 

正直、人生でこれほど悔しい思いをしたことはなかったくらいだ。

そんな私を見て、気の毒に思ったのか、朝礼後、採用担当のおっちゃんがこっそり私に耳打ちした。

おっちゃん

「まあ、気にすんな!

 

 アイツ、いまの間は

 羽振りがいいけどな

 

 そのうち消える

 よ!」

は・・・? 

消えるって?

私が驚いて聞き返すと、おっちゃんはいろいろ興味深い裏話を聞かせてくれた。

おっちゃん

「前の社長もな

 ベンツとか

 ロールスロイスだの

 乗りまわして

 

 たいそう羽振りが

 良かったけどな

 

 この前、金庫から

 会社の金を

 200万円

 持ち逃げ

 して、そのまま

 ドロンしやがった

 んだよ!」

は? 前社長が

会社の金を

200万円も

持ち逃げした

って!?

突然の話に、私はびっくりたまげた。

 

そんな過去が、この土方・工場系派遣会社にあったとは!

 

この時点で、

ブラック臭が

プンプンしていた

のだが、その当時の私は、どういうわけか、なぜか気にもとめなかった。

 

いま思えば、

この話を聞いた

時点で逃げるべき

だったのかもしれない・・・。

ブラックすぎる偽装派遣の実態

さて、私の面倒を見てくれた現場監督は、ローゼン閣下の麻生大臣のように口元が歪み、どことなく憎めない感じのユーモラスなオッサンだった。

 

というわけで、以下、彼を

麻生さん

と呼ぶことにしよう。

 

麻生さんは、派遣先に出かける前に、われわれアルバイターを集めて訓示をした。

麻生さん

「いいか、おまえら!

 

 絶対派遣先で

 『アルバイター』

 なんて言うなよ!

 

 あくまで

 『正社員です』

 っていうんだ。

 

 でないと、

 おまえらの給料は

 いっさい払わねえ

 からな!」

は・・・? 

アルバイターなのに

なんで派遣先で

「正社員」って

言わないと

いけないんだよ?

われわれアルバイターは、いぶかしく思いつつも、結局は、現場の最高権力者である麻生さんの言葉に素直に従うことにした。

 

せっかく日給15,000円ものおいしいバイトをゲットしたのだ。

 

言葉ひとつで、そんなうまい仕事をフイにしてしまうには、あまりにも惜しかった。

 

しかしながら、当時の私は、

大人の事情

というものを知るには、あまりに世間知らずだったといえるかもしれない。

全身黒ずくめの矢沢永吉風のアブナイ運転手

さて、現場監督の訓示が終わった後、いよいよ派遣先に向かうことになった。

 

私が同乗することになったワゴン車の運転手は、

全身黒ずくめの

矢沢永吉風の男

だった。

 

そこで、彼を

矢沢さん

と呼ぶことにしよう。

 

私はワゴン車の後部座席に座り、同じく私の右隣には、矢沢さんの奥さん(元ヴォーカル風の茶髪の30代後半くらいのオバサン)が座ることになった。

 

また、ワゴン車の中央の座席には、私と同じ10代くらいの2人の元ヤン風のアルバイターたちが座っていた。

 

矢沢さんは、どういうわけか、車の運転中に、

ことあるごとに

悪態をつく

というクセがあった。

「息を吐くように

 嘘をつく」

という言葉があるが、矢沢さんは、ハンドルを握ると、まさしく

息を吐くように

 悪態をつく

タイプの人間だった。

(↓)運転手の矢沢さんは、ハンドルを握ると豹変するタイプの人間だった。

実際、矢沢さんは、運転の最中に何度も悪態をついた。

 

例えば、こんな感じだ。

矢沢さん

「あのボケじじい

 さっさと信号

 わたれやコラ!

 

 グズグズしてっと

 ひいてまうぞ!」

矢沢さん

「あの野郎!

 

 さっきから

 チンタラ走り

 やがって!

 

 ど素人のクセに

 運転すんなや

 クソボケが!」

と、始終こんな感じなのだ。

 

その結果、現場に向かうワゴン社の車内が、さながら

お通夜のように

殺伐とした雰囲気

に包まれた

のはいうまでもない。

コミュニケーション能力ゼロの元ヤン・アルバイター達

そのとき、矢沢さんによって殺伐とした雰囲気を少しでも和ませようと、矢沢さんの奥さんが機転をきかせて、私に話しかけた。

矢沢さんの奥さん

「オタク君って

 何歳なの?」

「えっと、

 18歳ですけど」

矢沢さんの奥さん

「18歳! 

 

 それなら、

 アンタ達と

 同い年じゃん!

 

 すっごい偶然!」

そういって、矢沢さんの奥さんは、中央の座席で煙を吹かしていた元ヤンのアルバイター2人組に話しかけた。

 

だが、2人ともリアクションがゼロで、ずっと沈黙したままだ。

 

2人の沈黙に、矢沢さんの奥さんの顔がひきつるのが見えた。

 

気まずい空気が流れ始めたので、私はすかさず、矢沢さんの奥さんをフォローした。

「へー! 

 奇遇ですね!

 

 同い年だった

 んですか?

 

 よろしく

 お願いします!」

元来、重度のコミュ障の私は、内心では極度に緊張しつつも、できるだけ明るい声音で、元ヤンのアルバイター2人組に挨拶をした。

 

だが、2人組の元ヤン風の若者たちは、私の顔を見ることもなく、フロントガラスの外を眺めながら、ひたすら無言のまま、煙を吹かし続けていた。

ちょ・・・!!

完全無視かよ?

私も結構なコミュ障のほうだが、年長者に紹介されて挨拶もしないということは、さすがに想像できなかったため、思わず戸惑ってしまった。

 

世の中に私以上の

コミュニケーション

能力ゼロの人間

に出会ったのは、まさしくこれが初めてだったかもしれない。

 

あまりの展開に、矢沢さんの奥さんは、どうフォローしていいのか分からず、泣きそうな顔で、さながら新鮮な空気を求める金魚のように、ただひたすら口をパクパクさせていた。

 

その結果、車内はさらに気まずい雰囲気になった。

 

ひたすら悪態をつきまくる運転手の矢沢さん

 

無言で煙を吹かしつづけるコミュ能力ゼロの元ヤンアルバイター2人組

 

そしてショックのあまり、口をパクパクさせてわななく矢沢さんの奥さんに囲まれたまま、長時間狭い車内で過ごすのは、

まさしく

苦行そのもの

だった。

アバウトすぎる現場監督の指示

ようやく派遣先の作業現場に到着して、ワゴン車から降りる。

 

われわれアルバイターたちは、現場監督である麻生さんの指示のもと、さっそく現場で作業を手伝うことになった。

 

だが、この麻生さんの指示がどうにもおかしいのだ。

 

例えば、麻生さんが、

麻生さん

「おまえ、

 手が空いてるなら

 アソコの男を

 手伝ってやれ!」

と、私に指示したので、忙しそうに作業している男のほうに歩いて行くと、

「は?

 おまえ誰?

 なにしに来たの?」

と、言われるのだ。

 

私は、不可解に思いつつも、

「BK派遣会社の者です

 

 現場監督の麻生さん

 に手伝うように言われて

 手伝いにきました」

「は? 

 BK派遣会社? 

 

 知らねーよ、

 そんな会社!

 

 オレの会社と

 全然関係ねーじゃん!

「え・・・? 

 でも、麻生さん

 手伝いに行けって」

「は?

 麻生って誰だよ?

 

 そんなやつ

 知らねーよ!

 

 おまえ

 頭おかしいん

 じゃねーの?」

「え・・・でも」 

そういって、私が麻生さんのいた場所を振り返ると、

あれ? 

麻生さんが

いない!?

麻生さんはどこへともなく消えていた。

 

麻生さんの姿を探して、キョロキョロあたりを見回す私を、男が不審そうな顔で見た。

「おまえなあ!

 

 いきなり割り込んできて

 仕事の邪魔なんだよ!

 

 さっさと

 あっちへ行け!」

理不尽にも叱られ、思わず泣きそうになる私。

どーして

こーなるの!?

また、こんなこともあった。

 

ある日、麻生さんが私を手招きして、現場の隅に置かれた大きな装置を指さして、

麻生さん

「おい、そこの若いの!

 

 ちょっと

 そこのコンプレッサー

 を動かしてくれ!」

と、指示してきたこともあった。

 

私は麻生さんが指さした装置を見て、思わず戸惑った。

「え? ちょっと!

 

 コンプレッサーなんて

 見たことも触ったことも

 ないんですけど・・・」

私が戸惑っていると、麻生さんは、イラついた調子で言った。

麻生さん

「そんなもん、

 適当にボタン押せば、

 動くだろ!」

「でも、この装置、

 うちの会社のもの

 じゃないですよね?」

麻生さん

「そんなの黙っとけば、

 わかんねーって! 

 

 それじゃ、

 頼んだぞ!」

そう言って、私の肩をぽんと叩き、麻生さんはその場を去っていくのだ。

 

このように、麻生さんの指示は始終、意味不明で、コンプレッサーの動かし方を教えることもなく、またそもそも、いったい何のためにコンプレッサーを動かすのか、という説明さえもないのだ。

 

なんでこんな人物が、現場監督をしていたのか、いまだに理解できない。

 

いま思えば、麻生さんは、アルバイターに無意味な指示を与えて楽しむことが生き甲斐の、

一種のサイコパス

だったのかもしれない。

 

もちろん、麻生さんの姿が見えなくなったあと、私がコンプレッサーを放置したまま、

その場をこっそり

抜け出した

のはいうまでもない。

 

私は、麻生さんの度重なる理不尽な仕打ちに思わずキレそうになった。

こら、麻生!

フザけんじゃ

ねーぞ!!

ゴルァぁ!!

(↑もちろん、口だけ)

そんなこともあって、その土方・工場系派遣会社は、高給であるにもかかわらず、アルバイターが速攻で辞める率が異様に高かった。

 

いま思えば、理不尽に思った時点で、私自身もアルバイトを辞めるべきだったのかもしれない。

 

というわけで、次回は、

ベテランアルバイターも

恐怖で逃げ出す

ブラック工場の壮絶な

ブラックバイト体験

を紹介したい。

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