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大学のオタク系サークルのカオスすぎる実態・アニ研編【リアルげんしけん】

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ。

 

今回は、私自身の黒歴史をひたすら紹介するという誰得企画、

黒歴史シリーズの第6弾だ。

 

第6弾では、私の大学時代の実体験をもとに、

オタク系サークルの実態

を紹介したい。

オタク系サークルを題材にした漫画「げんしけん」

Amazonリンク 「げんしけん(1) (アフタヌーンコミックス)」

オタク系サークルを題材にした作品としては、2002年から4年間、月刊アフタヌーンで連載され、アニメ化もされた

「げんしけん」(木尾士目、アフタヌーンコミックス)

が有名だ。

 

「げんしけん」とは、作品の舞台である大学のサークル

「現代視覚文化研究会」

の略称だ。

 

「現代視覚文化研究会」とは、現代視覚文化、すなわち、

漫画やアニメ、ゲーム、フィギュア、コスプレなどのオタク文化

を研究するオタクサークルだ。

 

研究といっても、実際に何かの目的があって活動しているわけではなく、暇なオタク大学生達が集まって、漫画を読んだり、アニメを鑑賞したり、ゲームをプレイしたりして、日々オタク趣味にいそしみつつ、だべっているだけのやる気のないサークルだ。

 

だが、このやる気のない感じが、妙にリアルなのだ(恋愛要素を除く)。

 

ただ、原作は、途中から恋愛要素が濃厚に絡んでくるので、この点については、

「どこのオタクサークルの話だよ?

 コイツらみんなリア充じゃねーか!!」

と、疑問に感じる喪男・喪女も多いかもしれない。

 

それでは、「げんしけん」に描かれた話は、まったくのフィクションなのだろうか?

 

そこで、ここでは、オタクの男女同士の恋愛模様も含めて、私が体験した

オタクサークルの実態

を紹介してみたいと思う。

 

なお、オタク系サークルに所属していたという痛々しい過去は、はっきりいって、いまの私にとっては黒歴史だ。

 

それゆえ、当時の記憶を思い起こすたびに、

昔のトラウマが蘇り、暗黒面に陥りそうになる

のを抑えつつ書いたので、もしかすると、ところどころ記憶違いなどがあるかもしれない。

 

その点、ご容赦願いたい。

私がオタク系サークルに入った理由

私がオタク系サークルに入ろうと思ったのは、高校時代の極度な「ぼっち」生活の反動からだ。

 

高校時代の私は、中学時代のオタ友達とクラスが別になったこともあって、オタク的な日常に飢えていた。

 

もちろん、元ヤンキーの一部のクラスメートと漫画やアニメの会話をたまにすることはあったが、3年間の高校生活において、オタク趣味にどっぷり浸かったオタク友達と会話するというシチュエーションには、ついぞ恵まれなかった。

 

そのため、大学に入学した当時の私は、

オタク的な会話に飢えていた

のだ。

 

そんなとき、新入生として大学の門をくぐると、当時大きなお友達に人気のあった

魔法少女アニメの看板

が目についた。

そこには、アニメーション研究会の文字があった。

 

それが、

私とアニ研との運命の出会い

だった。

 

よく、部活動やサークル活動などの勧誘で、かわいい女の子に釣られる男子も多いかもしれないが、オタクの場合は、

二次元のアニメ美少女で釣られる

のだ。

 

これこそ

オタクの悲しい性

といえるかもしれない。

個性的すぎるサークル仲間達

ところで、私と同期の新入生には、個性あふれるメンツがいた。

 

その中から、特に印象に残っている新入生を紹介しよう。

高校生にしてアニ研デビューのGくん

Gくんは、ストリートファイターが三度の飯よりも好きという

格ゲーオタクだ。

 

だが、Gくんがすごいのは、格ゲー好きが嵩じて、かれこれ約10年間にわたって自主的に筋トレをおこなったためか、鍛え上げた筋肉をほこる、

オタクとは思えないマッチョぶりだった。

それゆえ、Gくんがアニ研に来たとき、私は

「なんでアニ研に体育会系が来たんだ!?」

と思ったくらいだ。

 

だが、Gくんが

アニ研の伝説(レジェンド)

になったのは、それだけではない。

 

サークル説明会で、Gくんがアニ研にやって来たとき、アニ研の先輩達は大騒ぎしていた。

先輩A

「え! キミ本当に来たの?」

先輩B

「マジ!?」

先輩C

「冗談じゃなかったのかよ!?」

先輩達に何事かと話をきいたところ、Gくんは昨年、高校3年生のときにアニ研に来て、その鍛え上げた肉体美を見せびらかしつつ、

「Gです!

 来年ここに入るからよろしく!」

と、挨拶にきたそうだ。

 

私の通っていた大学は地方とはいえ、入学試験をパスするのはそれなりに大変だったので、まだ大学にも受かっていない高校生のGくんを見て、先輩達はみんな

「なんだこの筋肉バカは?」

と思っていたそうだ。

 

だが、予告どおり、Gくんが本当に大学に合格してアニ研に入ってきたので、先輩達が大騒ぎしたというわけだ。

 

それゆえ、Gくんはまさしく、

高校生にしてアニ研デビュー

の猛者というわけだ。

 

ちなみに、Gくんの兄も根っからのオタクで、兄弟合わせて、

漫画やラノベの蔵書数が

2000冊

になりそうとのことだった。

 

それゆえ、

オタクエリート

という言葉は、まさしくGくんのような人間のためにある言葉といってもいいのかもしれない。

ガンダムオタクの女性Tさん

ところで、アニ研の新入生には、女の子(Tさん)もいた。

 

Tさんは「機動戦士ガンダム」(なんと1stガンダム!)からアニメの世界にはまったという筋金入りの

ガンダムオタクだ。

 

Tさんは、ガンダムシリーズだけでなく、少年向けのロボットアニメもたくさん観て育ったそうだ。

 

男の子っぽい作品ばかり好むだけあって、Tさんはショートカットの似合うボーイッシュな女の子で、化粧っ気もなく、ぱっと見、

スレンダーな男の子

という感じだった。

 

彼女がはまったアニメも、どちらかといえば、

男の子向けアニメばかりで

女の子向けアニメが一つもない

のも不思議だった。

 

いま思えば、Tさんは男の子に生まれたかったのかもしれない。

 

漫画「げんしけん」には、女装ネタが出てくるが、少年ロボットアニメばかり鑑賞する少年っぽいTさんは、ある意味、逆パターンといえるだろう。

謎の台湾人?オタクのRさん

また、新入生には、

台湾人っぽいオタク

(Rさん)もいた。

 

Rさんは、高橋留美子の大ファンで、「うる星やつら」や「めぞん一刻」、「犬夜叉」などが好きだった。

 

しかも、Rさんの高橋留美子作品についての知識は半端ではなく、非売品のレアな作品も知っているほどだった。

 

だが、不思議なことにRさんは、連絡先が一切不明で、

住所不定

という謎の新入生だった。

 

しかも、噂によると、Rさんは日々、

アルバイトをして食いつないでいる

という、怪しさ満載の人物だった。

 

あまりに怪しいので、かつて私は、先輩たちにRさんについて尋ねてみたことがある。

「アニ研って、

 あんな連絡先もわからない

 怪しげな外国人っぽい人も

 普通に入部させるんですね?」

先輩

「いいんだよ!

 アニ研の方針は、

 来る者は拒まず

  去る者は追わず

 だからね!」

この言葉を聞いて、私は感動した。

これぞ、オタク系サークルのあるべき姿ではないか!

 

だが、いま思うと、Rさんは、

そもそも大学に所属していたのかすら怪しい

ように思える。

 

それどころか、その堪能すぎる日本語からすると、Rさんは

台湾人のフリをした日本人

だったのかもしれない。

 

Rさんの正体が何者だったのか、今となっては、

まったくの謎である。

個性的な先輩達

また、アニ研の先輩達だが、次のような属性をもっている方々がいた。

盗聴マニア

大学に8年間在籍している4回生

謎の社会人26歳

 

また、「姫ちゃんのリボン」にぞっこんラブの先輩(もちろん、男)とか、

「きんぎょ注意報!」のコレクションを集めている先輩(もちろん、男)などもいた。

 いま思い返しても、

カオスな環境

だったと戦慄するばかりだ。

 

先輩達については、また、追記で書くことがあるかもしれない。

新人教育の教材はDAICONフィルム

サークルに入った直後、私は先輩に呼ばれた。

先輩

「キミ、庵野監督のファンなんだって?」

「はい。その昔、

 『トップをねらえ!』を観て

 感動したんです」

 先輩

「それなら、

 庵野監督のルーツを知るために

 ぜひともこれを見るべきだね!」

そういって、T先輩が見せてくれたのが、DAICON FILMによって制作されたDAICON3、DAICON4という自主制作アニメだった。

DAICON FILM(ダイコンフィルム)とは、1981年から1985年にかけて活動したアニメ・特撮を中心とする自主映画の同人制作集団で、エヴァンゲリオンで有名なガイナックスの母体となったサークルだ。

 

DAICON FILMには、岡田斗司夫、武田康廣、庵野秀明、赤井孝美、山賀博之、板野一郎、平野俊弘、垣野内成美といった、ガイナックス初期のメンバーが勢揃いしており、自主制作アニメとしては恐ろしくクオリティの高いものだ。

 

DAICONフィルムの上映会が始まると、どこからともなく先輩達が続々と集まってきて、口々に感想を漏らした。

先輩A

「これは、庵野監督による作画だね」

先輩B

「この作画はいつ見ても凄いよね」

先輩C

「このクラリス風の女の子が可愛いんだよ!」

うん、確かにクラリスだ。

私は先輩達に質問した。

庵野監督って、

 ロリコンだったんですか?」

私の質問に、先輩達は無言で目を見交わした。

先輩A

「いや、むしろ

 ロリコンは宮崎駿監督でしょ?」

先輩B

「うん、宮崎さんだよね」

 

また、『愛國戰隊大日本』というカルトな特撮も見せられた。

これも若き頃の庵野監督の作品だ。

冒頭からスターリン風の大将軍が出てきて、驚いて観ていると、

「アカー!」

と叫ぶ、左翼っぽい手下が出てきて、右翼の愛国戦隊と戦う戦隊ものの特撮作品だ。

 

アマチュアが作ったのにしては、よく出来た作品だった。

私は感心した。

「庵野監督って、この頃から

 特撮の才能があったんですね」

そのとき、先輩がドヤ顔で大阪芸大に知り合いがいて、庵野監督の知り合いの知り合いと関係があるという話をした。

 

私はまた、先輩に質問した。

「庵野監督って、

 右翼だったんですか?」

私の質問に、先輩達は首をひねった。

先輩A

「庵野さんって、

 ノンポリじゃなかったっけ?」

先輩B

「しらけ世代だから、

 少なくとも左翼ではなかったはず

先輩C

宮崎駿監督は左翼だよね

先輩A

「でも、宮崎さんって、

 戦車オタじゃなかったっけ?

私は思った。

 

なるほど、先輩達の話を総合すると、

宮崎駿は

ロリコン左翼の戦車オタ

だったのか・・・。

 

いずれにせよ、この当時、アニ研の先輩達に、カルトなオタク知識をたたき込まれたのは、貴重な経験といえるだろう。

アニメ鑑賞会は「小公女セーラ」

また、アニ研では、ときどき

アニメの鑑賞会

なるものが催されていた。

 

その名のとおり、みんなでテレビを囲んでアニメを鑑賞するという催しだ。

 

鑑賞の題材は日によってさまざまだが、ある日では

小公女セーラの鑑賞会

が行われていた。

 

ご存じの方も多いとは思うが、「小公女セーラ」は、1985年に世界名作劇場で放映されたテレビアニメだ。

 

だが、「小公女セーラ」が異質なのは、それまでの世界名作劇場の路線とは大きくことなり、主人公である少女セーラが、周囲からひたすら理不尽ないじめを受けるという

トラウマアニメだ。

 

だが、いじめ問題について真剣に考えるために、いじめをテーマに扱った作品を鑑賞しているのかというと、そうでもない。

 

というのも、アニ研のメンバーは、同じアニメを何度も繰り返して観ているため、そのような真っ正面から受け止めるような鑑賞の仕方は、とっくの昔に卒業しているのだ。

 

それでは、どのように鑑賞をするのかといえば、

 

「小公女セーラ」の

演出にひたすらツッコミを入れる

のだ。

 

同じアニメを何度も何度も観れば、普通に鑑賞できなくなる。

だが、視点を変えることで、何度でも同じアニメを繰り返し楽しむことができる。

 

アニ研の鑑賞法に一番近いイメージをあえてあげるとすれば、

ニコニコ動画でみんなでコメントをつける感覚

といっていいのかもしれない。

 

これが

オタク流のアニメの鑑賞の仕方

なのだ。

日本の夏、コミケの夏

オタクにとって、夏といえば、

コミケの季節だ。

 

夏休み、いつものようにアニ研の部室に行くと、紙の山に埋もれて、サークル仲間達がものすごい形相で作業をしていた。

 

オタクエリートのGくんもペンをもって、原稿用紙になにやら描きこんでいる。

 

部室に入ってきた私をみるや否や、先輩が声をかけてきた。

先輩

「あ! キミ! 

 いいところに来た!」

「は? 

 なんでしょうか?」

先輩

「キミ、漫画描ける?」

「漫画ですか?

 その昔、アニ○ージュや

 ファ○ロードに

 ネタ漫画を投稿したことが

 数回あるだけですけど」

先輩

「おお、ファン○ード! 

 それじゃ、ちょっと手伝ってくれる?」

「いいですけど、何でしょうか?」

先輩にうながされるまま、机の上に漫然とおかれた紙の山に向かったとき、私の目が思わず釘付けになった。

「先輩!?

 これ、なんですか!?」

先輩

「ん? 

 それは『同人誌』といってだね。

 わがサークルの

 貴重な収益源

 なんだよ!」

「貴重な収益源って、

 これ

 工口マンガ

 じゃないですかっ!」

そう。

先輩たちが必死で仕上げていたのは、まぎれもなく

18禁のアブナイ同人誌だった。

 

(こんな工口マンガを描くために、

 アニ研に入ったわけじゃないんだけどなあ……)

私は、ぶつくさ不満をいいつつもなんとか作業を終えた。

 

アニ研では、活動資金を稼ぐために、同人誌を販売することも多いのだ。

 

もちろん、作業が終わった後、私が

その同人誌をオカズにした

のはいうまでもない!(←おい)

アニ研の”腐女子”部長

ここで、

「オタク系サークルに入る奴なんて、

 どうせむさい男ばっかだろ?」

と思う人も多いかもしれない。

 

だが、私が入ったアニメーション研究会には、女性も何人かいた。

 

しかも、部長が女性で

ガチの腐女子

だった。

 

ところで、「腐女子」というと、昭和の世代はいまだに下のようなイメージを持っている人がいるかもしれない。

(↓)世間一般の腐女子のイメージ

だが、部長は、ロングヘアーの似合う、結構可愛らしい感じの女性だった。

大学のキャンパス内で普通にすれ違ったら、彼女が腐女子などとは夢にも思わなかっただろう。

 

また、彼女は、男のオタクとも結構対等にズバズバと話す快活な性格だった。

 

彼女が部長になった詳しい経緯は分からないが、その容姿と性格から、

オタサーの女王

として、先輩達によって半ば強制的に、部長に祭り上げられたのかもしれない。

 

部長は、腐女子だけあって絵が上手く、少年ジャンプ系の少年キャラや、ロボットアニメの少年キャラの絵をよく描いていた。

 

特に、彼女の描く少年のイラストは、どことなく艶やかというか、

色気に満ちあふれ

ており、その美麗なイラストを見て、私は思わず

「男の絵に色気を感じてる!?

 やべえ!!」

と感じたことも少なくなかったほどだ。

腐女子との恋愛はスーパー・デンジャラス!

さて、同じ趣味をもった男女が同じ部屋の下に集まれば、恋愛に発展することも少なくない。

 

もちろん、私が所属するアニ研でも、「げんしけん」のように

オタク同士で深い関係になる者もいた。

 

以下は、腐女子と深い関係にまでなった先輩(以下、Kさん)から聞いた話だ。

 

Kさんの彼女は、同人誌などを描くのが趣味で、漫画の腕前もなかなかのものだったそうだ。

 

そんなある日、Kさんは、彼女がどんな作品を描いているのか気になり、彼女の同人誌をこっそりのぞいてみたことがあったそうだ。

 

その同人誌はいわゆる18禁で、

男性同士の禁断の恋愛を描いたBL(ボーイズラブ)

だった。

Kさんは、彼女の同人誌を手にとって、時間を忘れて読みふけったそうだ。

 

Kさんの彼女は、さすがに漫画が上手いこともあって、男同士の恋愛の細かい心理描写など、ディテールもなかなかのものだった。

 

だが、ある1コマを見て、Kさんは思わず仰天した。

 

BLのクライマックス、

攻め×受けのシーンで、

男のシンボル

が描かれているのだが、その形がまるで

写生してきたかのように

妙にリアル

だったのだ!

 

それだけではない!

Kさんは、どういうわけか、漫画の中で描かれていた

シンボルの形状に既視感

があったそうだ。

Kさん

「あれ? なんだ?

 見慣れたこの形は…?

 

 この独特のくびれ…

 この毛のちぢれ具合…

 どこかで見たような?

 

 これって…まさか…

 俺自身の!?

Kさんが思わず絶句したのはいうまでもない。

 

Kさんの彼女は、腐女子漫画家特有の並外れた観察眼と記憶力でもって、

Kさんのシンボルを

完全コピー

していたのだ!

 

だが、この話の恐ろしさは、それだけにとどまらない。

 

彼女が描いた同人誌を読んでいるうちに、Kさんは、さらに恐ろしい事実に行き当たった。

 

というのも、Kさんをモデルにした主人公の

相手役の男性の身体付きも、

妙にリアルに描かれていた

からだ!

 

Kさん

相手役の男にも

 まさかモデルが!?」

by Thomas Leuthard

その瞬間、Kさんが

思考停止に陥った

のはいうまでもない。

 

このように、腐女子と恋愛すると、

知らないうちに彼女の耽美な妄想世界のモデルにされる

ことがあるので、諸君も、腐女子と付き合う際はくれぐれも注意してほしい!

コミュ障の先輩

オタクにはコミュ障も少なくない。

 

「げんしけん」では、先輩と後輩との間でコミュニケーションが普通に成立しているが、私が入ったアニ研には、他人とのコミュニケーション自体を嫌う重度のコミュ障の先輩もいた。

 

元ヤン以外に話し相手がいなかったという暗黒の高校時代を経て、オタク的な会話に飢えていた私は、アニ研に入るなり、嬉しさのあまり、先輩にいろいろ会話してまわった。

 

ここで、

「ちょっと待て!

 おまえコミュ障なのに

 なんで普通に会話できるんだよ?」

と思われる方もいるかもしれない。

 

だが、「蓼(たで)食う虫も好き好き」というように、コミュ障にもいろいろあって、私の場合は、趣味が同じで話題のあう人間に対しては、そこそこ会話ができたのだ。

 

だが、サークル内でオタク的な会話をしたがる私に、重度のコミュ障の先輩の一人(S先輩)がとうとう切れてしまい、

 

S先輩

「キミね! 

 ここは会話したり、

 交流したりする場じゃないの!

とたしなめられた。

 

S先輩の発言に私は驚いて、

「え? それじゃ、

 先輩達はいったい何をしに、

 毎日アニ研に来てるんですか?」

と聞き返すと、S先輩は

S先輩

「何をしにって?

 見りゃわかんだろ?

 ここは一人一人好き勝手に自分の好きなことをするための場だよ!」

といった。

 

そういわれて、部室の中を見回すと、たしかに暇そうな先輩達が、ひとりで黙々とプラモや美少女フィギュアをいじったり、漫画を読んでクスクス笑ったりしているのが見えた。

 

S先輩はしたり顔でいった。

S先輩

「わかったかい。

 ここはコミュニケーションする場じゃないんだよ!

 会話したかったら、他のサークルに行くべきだね!」

私はショックを受けた。

コミュニケーションゼロ

のオタク系サークル!?

 

オタクが同じ部屋に集まって、誰ともコミュニケーションせずに、一人黙々とプラモを作ったり、美少女フィギュアをいじったりする。

 

それが、S先輩の

理想のオタク系サークル像

だそうだ。

 

だが、せっかくオタク的な会話ができるオタク仲間が集まっているのに、これじゃ

自宅に引きこもっているのと

全く変わらない

ではないか!

 

コミュニケーションを拒む先輩に、私が絶望したのはいうまでもない。

もうイヤっ!

こんなサークルっ!

コミュニケーションをかたくなまでに拒む一部の先輩達に絶望した私は、結局、半年もたたないうちにアニ研を辞めることにした。

 

だが、ここで私のオタク系サークルの黒歴史は終わりではない。

 

その後、アニ研を辞めた私が行き着いた先に見つけたオアシスは、アニ研以上にカオスなオタク系サークル

非電源ゲーム研究会

だった。

 

この非電源ゲーム研究会でのオタク活動については、また、後の回で紹介したい。

 

なお、私のように同じ趣味の人とは会話できる限定的なコミュ障で、

「ぼっちの大学生活を送りたくない!」

という人は、大学のサークルに入ることをお勧めする。

 

オタクとして、同じ趣味の仲間に巡り会えた喜びにまさるものはないからだ。

 

というわけで、諸君も自分にあったオタク系サークルを見つけ、充実したオタクライフを存分に満喫するようにしてほしい!

 

オタクパパより愛を込めて!

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この記事を書いた人

重度のコミュ障のため、友達ゼロのオタク親父。初音ミクと魔法少女をこよなく愛する。

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