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天才作曲家・菅野よう子のジャズ嫌いの本当の理由

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ!

 

今回は、作曲家・菅野よう子のジャズ嫌いの本当の理由について紹介してみたい。

天才作曲家・菅野よう子はジャズがお嫌い!?

ジャズ嫌いの作曲家・菅野よう子の謎

菅野よう子といえば、光栄(現コーエーテクモゲームス)のゲーム曲や、数多くのTV CM曲、「マクロスF」、「攻殻機動隊」、「天空のエスカフローネ」、「カウボーイ・ビバップ」などのアニメ曲で有名だ。

 

また、近年では、連続テレビ小説「ごちそうさん」や大河ドラマ「おんな城主直虎」の作曲まで、ジャンルを問わず、幅広い分野の音楽の作曲を手がけている。

 

ジャズについていえば、菅野よう子は、「カウボーイ・ビバップ」において、ジャズのテイストをふんだんに取り入れている。

 

また、ジャズを題材にした青春アニメ「坂道のアポロン」の作曲も担当しており、非常に聴きごたえのあるジャズ・メドレーを披露している。

 

このように、菅野よう子は、これまで数多くの優れたジャズ風の曲を作曲しているのだ。

 

だが、菅野よう子はジャズが好きなのかと思えばそうでもない。

 

むしろ逆で、実をいうと、

菅野よう子はジャズ嫌い

で有名だ。

 

実際、菅野よう子はジャズについて、

「ジャズが大っ嫌いだった」

「長くてつまんないし、どこを、何を聴いていいか分からない。ジャズじゃ誰も見ないよって監督(渡辺信一郎)を説得した」

と周囲に公言しているそうだ。

引用 

note(ノート)
菅野よう子事典(~2008)|飯田一史 ichiiida@gmail.com  雑誌などメディアで語られたエピソードを中心に構成しました。よって菅野音楽における重要人物でもオープンにされた情報が少ない場合には分量が少ない、または項目立てが...

また、Billboard JAPANのインタビューでも同様の発言をしている。

--菅野さんはジャズがそれほど好きではないと伺いましたが、その人がどうして『Tank!』をはじめとする、「カウボーイビバップ」のサントラを作れたのか、本当に不思議です。

菅野よう子:私の非常に少ない情報の中でのジャズっていうのは、みんながず~っと同じことを繰り返してて長い! どこ聴いて良いのか分からない!(笑) 監督の渡辺信一郎さんにジャズの良さを聞いてみると、その人なりにあるんですよね、「人生が……」とか「新しい人間性が……」とか。多分凄いものがあるに違いないんですけど、でも全然分からない! 絶対無理!(笑)

引用

Billboard JAPAN
菅野よう子 『CMようこ』インタビュー Vol.1 | Special | Billboard JAPAN 米国で最も権威のある音楽チャート・Billboard(ビルボード)の日本公式サイト。洋楽チャート、邦楽チャート、音楽ニュース、プレゼント情報などを提供。

また、菅野よう子のジャズ嫌いは、Amaonのインタビューにも如実に現れている。

 

以下、Amazonのインタビューから一部抜粋してみよう。

Q1. 以前、菅野さんへのインタビュー記事の中で、ジャズがお好きではないというお答えを拝見しました。

その菅野さんが王道のジャズ漫画である「坂道のアポロン」の音楽を担当された経緯について、簡単にお聞かせください。

ジャズは、表現された音そのものよりも、プレイヤーの生き様、たたずまいが問われているらしいということは、今回松永、石若さんのプレイを見ていて、少し感じました。が、今でもジャズは何を楽しめばいいのかよくわかりません。

ジャズ漫画ではあるけれど、ジャズの歴史や素晴らしさを訴える作品ではなく、人間を描いた作品だと思っています。

渡辺監督で、素材に音楽がある作品と聞けば、ジャンルは何であっても私自身がそれを見たいと思います。

引用 Amazon独占インタビュー

ジャズを題材としたアニメのインタビューなのに、菅野よう子は、

「ジャズは何を楽しめばいいのかよくわかりません」

と、実にそっけない返事だ。

 

ここで、常識的なインタビュアーなら、空気を読んでジャズから漫画のほうへと話題をそらすだろう。

 

だが、どういうわけか、このインタビュアーはなおも、しつこく食い下がるのだ。

Q3. JAZZ嫌い(?)な菅野さんに質問です。

敢えて「JAZZ嫌いな菅野よう子がおすすめするジャズ名盤」を選ぶならどの作品ですか? 

ごめんなさい、ほんとに全然わからない、持ってないし。 

引用 Amazon独占インタビュー

さらにそっけなくなる。

 

それどころか、

「さっきから同じ質問ばかりで

 うぜえんだよテメエ!」

そういう菅野よう子の心の叫びが聞こえてきそうな回答である。

仏の顔も三度

このような回答を聞いたら、大抵の人は、さすがにジャズの話題は避けるだろう。

だが、インタビュアーは、さらに追い打ちをかける。

Q4. 逆に、普段JAZZしか聴かないリスナーに聴かせたい、菅野さん作品1枚を教えてください。



ジャズ好きな人に聴かせたい私の作品ですか?うーん、、、、

私は職人です。もし「ジャズしか聴かないリスナーに届ける」という目標があれば、そういうものを作ると思いますが、今までそういう前提で作ったことがないので、つまりそういう作品が存在する気がしません。

引用 Amazon独占インタビュー 

ここで、

うーん、、、、

の文字をよく見てほしい。

なんと、読点が4つもあるのだ!

 

この4つの読点は、菅野よう子が質問に答えるまでに要した間(ま)の長さを直観的に伝えているのだろう。

 

この異様に長い間のあいだに、しつこすぎるAmazonのインタビュアーに対して、菅野よう子が考えていることは想像に難くない。

相手が嫌いな話題について質問をして、そっけない返事をもらっても、けっして諦めることなく、3度も同じ質問を投げかけたAmazonのインタビュアーはある意味、

勇者

といえるだろう。

 

これぞまさしく、

Amazonクオリティ!

 

It’s an Amazon quality!

引用

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【真相】菅野よう子のジャズ嫌いの本当の理由

ところで、菅野よう子のジャズ嫌いのルーツはどこにあるのだろうか?

 

ジャズに対して、何か深いトラウマでもあるのだろうか?

 

これについて、ローチケHMVのインタビューに興味深い内容が話されていた。

— ご自身の作った曲や、プライベートで聴いている音楽で最近のオススメはありますか?

まず自分の曲を全然聴かない…(笑)。あと一曲通して音楽を聴けないんですよ。何か。あのちっちゃい時からそうなんです。他人の曲を一曲通して聴くのが苦痛なんですよね。苦しい…んですよ。「もたない」感じ。実は映画とかもそうなんですけど、コンサート行っても最後まで観ることってあんまりできなくて。 「これ観てるんなら家帰ってご飯食べてるほうがいいや」って思ってしまう。音楽にどっぷり浸って聴く、とかテレビとか映画をずっと見続けるってことがないんです。

また、ミュージカルについても、彼女は次のように答えている。

— では音楽以外ではいかがでしょう?

私ずっとミュージカルがすっごい好きで、ニューヨークのブロードウェイのミュージカルは観に行きます。途中で寝ちゃったりもするんですけど(笑)。それも「もたない」っていう。

引用 

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菅野よう子さんにインタビュー!(後編) 菅野よう子さんにインタビュー!(後編)|HMV&BOOKS onlineニュースではコンサート、スポーツ、ホビー等、エンタメニュース・レポートを独自の目線でお届けします。

このインタビューから分かることは、菅野よう子は、

一曲通して音楽を聴けない

他人の曲を一曲通して聴くのが苦痛

好きなミュージカルも途中で寝てしまう

という、特異体質の持ち主なのだ!

な、なんだってーーーっ!!

 

だが、よく考えてみてほしい。

 

幼少の頃から1曲通して音楽を聴くことができない特異体質の持ち主が、ジャズを聴いたらどうなるだろうか?

 

例えば、モダン・ジャズの帝王、マイルス・デイヴィスの名盤の一つ「MILESTONES」を聴いてみれば分かるが、手をかえ品をかえて、同じような旋律が延々と続くのだ。

Amazonリンク MILESTONES

ジャズを聴き慣れていない者なら、5分強もの長きにわたって、同じような旋律を延々と聴くというのは苦行そのものかもしれない。

 

実際、そのためもあってか、

ジャズのどれも同じように聞こえる感は異常

というスレッドが某掲示板に立てられるほどなのだ。

 

ジャズを聴き慣れていない人でさえ、このような感想を抱くのに、ましてや

普通の曲でさえも、一曲通して聴くのが苦痛

という、特異体質の持ち主なら、なおされジャズが退屈に違いないだろう。

 

要するに、菅野よう子の

じっと座ったまま何かを見たり聴いたりするのが苦痛であり、

「もたない」特異体質

が、ジャズの同じ旋律を延々と繰り返される演奏スタイルが合わないのだ。

菅野よう子の「もたない」特異体質のルーツ

だが、ここで疑問がある。

 

なぜ、菅野よう子は、一曲を聴くことさえ、「もたない」特異体質になってしまったのだろうか?

 

実は、この謎について、アニソン評論家の冨田明宏(とみた あきひろ)氏とのインタビューにヒントがある。

 

それによると、子供の頃の菅野よう子は、かなり厳しい教育方針の中で育ったそうだ。

 

実際、インタビューによると、菅野よう子は、

「子供の頃は親の方針でテレビや漫画も見せてもらえず、音楽もクラシック以外は聞かせてもらえない環境の中で育った」

とのことだ。

引用

http://www.redbullmusicacademy.jp/jp/magazine/yoko-kanno-interview

そのようなテレビや漫画も見せてもらえない厳しい英才教育の反動からか、菅野よう子は、中学生から高校生の頃に激しくグレてた時期もあったそうだ。

 

以下、「RED BULL MUSIC ACADEMY」のインタビュー記事から一部抜粋しよう。

中学から高校時代に、激しくグレまして(苦笑)。とはいっても髪を染めたりするような分かりやすい不良になったわけではなく、「この世界なんてなくなればいいのに」みたいなことを割と真剣に、激しく思っていた時期があったんですよね。まあ、誰でも思春期くらいにやってくるありふれた感情ではあると思うんですけど、それの過激バージョンと言いますか。

 

世の中に対する呪いが(笑)。

 

そう。その呪いの強さが尋常じゃなかった(笑)。あの頃は、3〜4年くらい親とは一切口をききませんでした。その頃の私は、自分のそのドロドロした思いを文章にしていて、次第に小説家になりたいと思うようになったんです。自分のこの思いを吐き出すのは音楽よりも小説だと、その当時は思っていたから。

(↓)世の中に対する呪いの大きさのあまり、不動明王のごとく燃え上がる菅野よう子

子供の頃からテレビや漫画も見せてもらえず、3〜4年もの間、親とも一切口をきかずに育った菅野よう子にとって、

行儀よく座って何かを最後まで鑑賞するという

世の中の教育ママ達が喜ぶような優等生的な生き方が性に合わなくなったのだろう。

 

こういうところに、菅野よう子の「もたない」特異体質のルーツがあるのかもしれない。

菅野よう子をジャズ嫌いにしたもう1つの理由

ところで、上の冨田明宏氏は、ストレートに、

菅野よう子本人に「ジャズ嫌い」の真意を尋ねてみたこともあるそうだ。

 

それによると、菅野よう子は、

「ジャズは一人のプレイヤーがソロを演奏している時、他のプレイヤーがぼーっと突っ立てて、つまらそうだからキライ」

引用 「MOE JAZZ VOL.2 ライナーノーツ」

と、話してくれたそうだ。

Amazonリンク 萌JAZZ vol.2

すなわち、菅野よう子は、音楽としてのジャズが嫌いなわけではなく、

ソロ演奏の際に、他のプレイヤーを置き去りにして、一人だけ脚光を浴びるジャズのプレイスタイルが嫌い

なそうなのだ。

 

この回答を聞いて、なるほどと思った方も多いかもしれない。

 

菅野よう子が作曲を担当した「坂道のアポロン」でも、千太郎だけが脚光を浴びて薫が腐っていたりするのは、必ずしも見ていて楽しいものではない。

 

実際、2017年8月にも、ジャズ・トランペット奏者の日野皓正(ひの てるまさ)氏が、ソロパートで演奏を辞めず、延々と演奏する中学生に往復ビンタしたことは記憶に新しい。

参考

産経ニュース
産経ニュース 産経新聞社のニュースサイト。政治、経済、国際、社会、スポーツ、エンタメ、災害情報などの速報記事と解説記事を掲載しています。

日野皓正氏によると、

「ジャズは会話みたいなもの。

 ミュージシャンは他者の気持ちも考えてほしい」

と礼儀を教えてきたとのことだ。

 

往復ビンタこそしないものの、菅野よう子も同じ気持ちだったのだろう。

 

菅野よう子が作曲を手がけたアニメ「坂道のアポロン」の文化祭のジャズ・メドレーにおいても、薫と千太郎が同じセッションを一緒に盛り上げるからこそ、活き活きとした本物のジャズが生まれている

Amazonリンク アニメ 坂道のアポロン オリジナル・サウンドトラック

このように、

みんなで一緒にセッションを盛り上げる

という、この文化祭の演奏スタイルこそが、まさしく、

菅野よう子の理想のプレイスタイルなのだろう。

 

だからこそ、菅野よう子は、これほどまでに完成された素晴らしいジャズ・メドレーを生み出したともいえるのだ。

菅野よう子がジャズに興味をもったきっかけ

ところで、菅野よう子は、「ジャズ嫌い」という割には、優れた数々のジャズ曲を生み出している。

 

彼女はどこでジャズを学んだのだろうか?

 

実は、彼女は大学時代に黒人の音楽に興味があり、ブラック・ミュージックのコピーをたくさんしていたそうだ。

 

そして、ある日、

「どうして同じようにドラムを叩くのに、黒人の白人の音楽でここまでリズムが違うんだろう?」

と疑問に思ったのがきっかけとなって、実際にジャズ誕生の地であるアメリカのニューオーリンズまでジャズやファンク音楽を聴きにいったそうだ。

 

アメリカに渡った菅野よう子は、Greyhoundバスでアメリカ大陸を横断したが、ホテル代がないためバスの中で寝泊まりしたという。

 

それゆえ、菅野よう子のジャズとの出会いは、大学時代にアメリカに渡った経験が大きいといえるだろう。

 

もし、菅野よう子が本当に「ジャズ嫌い」なら、「カウボーイビバップ」の曲をはじめとする、あれだけ数多くの優れたジャズアレンジを生み出すことなどできないはずだ。

 

菅野よう子は、音楽としてのジャズが嫌いというよりもむしろ、

同じような旋律を延々と繰り返して演奏するジャズの演奏スタイルが、1曲通して曲を聴くことができない彼女の体質に合わず

また、

ソロ演奏の際に、1人の演奏者のみに焦点が当てられ、他の演奏者が置き去りにされる演奏スタイルが、彼女の理想に合わない

だけなのだ。

 

これこそが、菅野よう子の「ジャズ嫌い」の本当の理由といえるだろう。

 

しかしながら、ジャンルを問わず、数多くの名曲を生み出してきた菅野よう子は、まさしく

21世紀を代表する偉大な天才女性作曲家

といえるだろう。

 

というわけで、諸君も、菅野よう子が作曲した偉大なアニメ曲を聴いて大いに癒やされつつ、充実したオタクライフを存分に満喫するようにしてほしい!

 

オタクパパより愛を込めて!

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この記事を書いた人

重度のコミュ障のため、友達ゼロのオタク親父。初音ミクと魔法少女をこよなく愛する。

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