親愛なる読者諸君!
オタクパパだ!
今回は、
大人のための
アニメジャズ入門
の続きだ。
このシリーズでは、これまで1000曲以上ものアニメ関連のジャズ曲を聴いてきた私が、昭和・平成のアニメを知り尽くした中年オタクならではの視点で、初心者向けにさまざまなアニメ関連のジャズ曲を紹介する。
ところで、以前の記事で、ガンダムシリーズのスピンオフ作品「機動戦士ガンダム サンダーボルト」(以下「サンダーボルト」)において、
ガンダム ×
フリージャズ
という、異色の組み合わせが生まれた経緯について紹介した。
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「機動戦士ガンダム サンダーボルト」のBGMは、「サンダーボルト」のアニメ化を手がけた松尾衡(まつお こう)監督と、サンライズの小形尚弘(おがた なおひろ)プロデューサーが、ジャズ界の鬼才にして異端児である
疾走する天才
菊地成孔
に依頼して作曲された。
ところで、このように書くと、
「いくらスゴい
作曲家といっても
たかだかアニメの
曲なんだし
どうせ適当なメンバーで
適当に録音した
んでしょ?」
と思う人もいるかもしれない。
アニメ曲というと、「子供向け」のイメージがいまだに根強いためか、このような昭和的な偏見をいまだに抱いている人もいるかもしれない。
だが、それは大きな誤解だ。
なぜなら、「サンダーボルト」の作曲に参加したメンバーは、いずれも
ジャズ界において
超一流のミュージシャン
だからだ!
超一流のジャズ・ミュージシャンがガンダムに結集!
実際、「サンダーボルト」に参加したメンバーは、いずれも超一流ぞろいだ。
例えば、「サンダーボルト」のピアニストには、200以上ものグラミー賞受賞者を輩出したアメリカの名門・バークリー音楽院を首席で卒業し、ジャズ界の名門クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードに日本人として初めて自分のグループを率いて出演した
天才ジャズ・ピアニスト
大西順子
が参加している。
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また、ニューヨークでフリー・ジャズに目覚めて以来、フリー・ジャズを中心に幅広い分野で活躍し、世界のメディアから高い評価を受けている
天才サックス・プレイヤー
梅津和時
も参加している。
梅津 和時(1949 -)
Source – Own work
このように、「サンダーボルト」には、ジャズ界において、
超一流のメンバー
が参加しているのだ。
すなわち、ジャズ・アルバムとしての「サンダーボルト」を評価するならば、アニメ曲という枠組みにハマることなく、
ジャズ界の天才作曲家が
超一流のジャズ
メンバーを集めて
作った本物のジャズ
といってもいいだろう。
だからこそ、「サンダーボルト」の曲は、
ジャズの通も文句を
つけようのない傑作
に仕上がっているのだ。
従来のアニメ曲の常識をくつがえす菊地成孔の恐るべき野望
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ところで、「サンダーボルト」の作曲を担当した菊地成孔だが、彼はスピンオフとはいえ、
2大国民的アニメである
「ルパン三世」と
「ガンダム」の両方の
作曲を制覇した
ことになる。
もっとも、菊地成孔の野望は、この程度では終わらないだろう。
実際、菊地氏は「ルパン三世」以降のアニメジャズの定番ともいえるテーマ、
ジャズ =
男と女の粋な物語
という、従来凝り固まったイメージを打ち破り、
宇宙の戦争と
フリージャズ
という、真新しい組み合わせを提示することにより、
今後のアニメと
ジャズ音楽の
新しい可能性
を示せたのではないかと語っている。
すなわち、従来のガンダムシリーズの常識をことごとく否定し破壊した原作者の太田垣康男と同じく、菊地成孔もまた、
従来のアニメ曲
の常識を覆す
という点で、アニメ曲界の新たな時代の革新者といえるのだ!
なぜ、ガンダムの曲がフリー・ジャズになったのか?
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ところでなぜ、ガンダムの曲がフリー・ジャズになったのだろうか?
「サンダーボルト」の原作において、冒頭でイオ・フレミングが聴いていた曲は、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」という曲だ。
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主人公のイオ・フレミングは、攻撃的かつ危険な男だ。
それゆえ、イオ・フレミングが好む曲は、まさしく戦場にふさわしい殺伐とした曲だろうと思うかもしれない。
だが、この「ジャイアント・ステップス」という曲は、流れるような曲調の、ノリノリの楽しい雰囲気のジャズだ。
実際、菊地氏によると、原作でイオが聴いているジャズは、ジャズの中でも「ハードバップ」と呼ばれる比較的優しげなジャンルの曲なのだそうだ。
一瞬の判断の過ちが命取りとなる戦場で、ノリノリの曲を聴きながら戦争をエンジョイしているイオ・フレミングの感性も凄まじいともいえる。
菊地氏自身、ハードバップは、戦争のBGMとしては、あまりにものんびりとしているというか、むしろ楽しげな曲ではないかと感じたそうだ。
そこで、菊地氏は、イオの聴くジャズをもっとイオらしい性格の
アバンギャルドで
攻撃的なフリー・ジャズ
にしたらどうかと監督に提案したそうだ。
また、イオの曲をフリー・ジャズにすることで、ダリルの聴く
メローなテンポで
恋愛を歌う50年代の
アメリカンポップス
との対比を際立たせることもできるというわけだ。
(↓)性格も音楽の好みも対照的な2人の主人公は対決する宿命にある。下の画像は、過去の戦闘で両足を失い、義足であるダリルに対し、イオが差別的な発言をした直後の1コマだ。イオが金髪の白人であるのに対し、ダリルは黒髪の有色人種であることが分かる。また、イオはムーア首長の息子であるのに対し、ダリルはサイド3への移民(難民)である点でも対照的だ。この1コマだけでも、イオとダリルの対照性が如実に表れており、この2人の宿命の対決が「サンダーボルト」の一番の魅力ともいえるだろう。
引用「機動戦士ガンダム サンダーボルト」太田垣康雄
このような提案のもとで、菊地氏は「サンダーボルト」のスタッフにさまざまな種類のジャズを実際に聴いてもらったところ、60年代のフリー・ジャズに対する反応が一番良かったという。
そこで、菊池氏は、エリック・ドルフィーやジョージ・ラッセルなどのフリー・ジャズを意識して作曲したそうだ。
そしてこれこそが、ガンダムの曲がフリー・ジャズになった経緯だ。
フリー・ジャズとは
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ここで、フリー・ジャズになじみの薄い読者も多いと思うので、フリー・ジャズとは何か、簡単に説明しておこう。
現代のモダン・ジャズは、1940年初頭に生まれたビバップ(bebop)がその起源とされている。
ビバップは、トリオやカルテットなどの小編成で演奏し、楽譜にとらわれずに自由に演奏するアドリブを重視するコンセプトの演奏スタイルだ。
それゆえ、ジャズ界において、「ビバップ」という言葉には、
個人のアドリブが
メインの自由な
モダン・ジャズ風の
演奏をする
という意味がある。
また、これから「ビバップ」という言葉は、
自由でイキな
振る舞いをして生きる
という意味に用いられることもある。
名作アニメ「カウボーイビバップ」や、ヤンキー漫画の先駆けである「ビーバップハイスクール」などのタイトルに「ビバップ」(または、「ビーバップ」)という言葉が用いられている。
これは主人公達の「自由でイキな生き方」をそのままタイトルに表したものともいえるだろう。
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このように、ビバップとは、アドリブをメインとする自由な演奏形式だが、完全に自由というわけではなく、あくまで原曲のコード進行に沿って演奏するという制約がある。
そのため、ビバップは、早くも1950年代の終わり頃には行き詰まってしまう。
なぜ、行き詰まってしまったのか?
いくらアドリブを重視するといっても、原曲のコード進行に忠実に演奏するため、誰がやっても似たようなアドリブになってしまい、新鮮みがなくなってマンネリ化してしまったのだ。
そこで、このビバップのマンネリ感を打開するために生まれたのがフリー・ジャズだ。
フリー・ジャズは、ひと言で言えば、従来のジャズの理論や表現などのルールを否定して本当の意味で自由(フリー)に演奏することによって、ビバップのマンネリズムを打開しようとする流れから生まれたジャズだ。
そして、このような流れの中で、ジャズ界に新星のごとく現れたフリー・ジャズの先駆者が、南部テキサス州生まれの天才サックス奏者である
オーネット・コールマン
だったのだ。
オーネット・コールマン(1930-2015)
出典 – Frank Schindelbeck
既成のルールによる停滞感から自由への渇望が生まれる
ところで、既成のルールを否定して自由な表現形式に至る一連の流れは、別にジャズの世界に限らず、あらゆる芸術や文化に共通の現象といえる。
芸術や文化が成熟すれば
たいていマンネリによる
停滞感が生じる
からだ。
たとえば、マンガの場合、下のようなルールが、すぐれた漫画を描くに当たって、守らなければならない既成のルールとされていた。
面白い漫画は
起承転結で描くべき
漫画は、絵が
うまくて当たり前
漫画の主人公は
格好よくて頭が
良くなければならない
上のルールは確かに、面白い漫画を生み出すルールの1つといえるが、みんながみんな、同じルールを忠実に守って漫画を描き出したら、どうなるだろうか?
そう、
マンネリ化してしまう
のだ!
もちろん、漫画家一人一人の作風の違いはあるだろう。
だが、それはちょうど、ビバップにおけるアドリブのようなものであり、結局、誰が描いても大筋のストーリーは、同じような既視感のある展開になるため、読者はいい加減ウンザリしてしまうのだ。
要するに、
人間とは、実に
飽きっぽい生き物
なのだ。
しかしながら、そのマンネリによる停滞は、長くは続かない。
なぜなら、そのうち、マンネリの元凶となった芸術や文化のルールそのものを否定し、破壊しようとする革新者が現れるからだ!
先ほどのマンガの例でいえば、
既成のルールに
疑問を抱く革新者
が、さながら魔王を倒す勇者のごとく、漫画界に颯爽と現れるのだ。
「起承転結?
そんなルールなんか
クソ喰らえだ!」
「絵がヘタだからって
どうしたって
いうんだよ?
読める程度に
上手ければ十分だろ!」
「漫画の主人公が
カッコ悪くて
バカで何が悪い!
そんなこといってるから
優等生主人公の
凡人が共感できない話に
なるんだろーが!」
このように、それまでの漫画の常識的なルールを破る革新的な漫画家たちが、続々と登場した。
例えば、
「バカボン」で
実験的な作品を
次々と生み出した
天才・赤塚不二夫
が、まさしくその代表例といえるだろう。
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もちろん、このように従来のルールを否定し、破壊する革新的な人物は、ジャズ界や漫画界に限らず、あらゆる芸術や文化の世界に存在する。
例えば、一点透視図法などの従来の絵画のルールを否定し破壊すべく、新たにキュビズムを創始した
パブロ・ピカソ
パブロ・ピカソ(1881-1973)
超自然的なものを想定するプラトン以来の従来の哲学のルールを否定し、新たな反哲学を生み出した
フリードリヒ・ニーチェ
フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)
などはその好例だ。
このような流れを一般化すると、以下のような感じになる。
1.新しいジャンルが生まれる
↓
2.そのジャンルが理論化され、誰もが従うべき既成のルールが定められる
↓
3.既成のルールに縛られて新しいものが生まれなくなり、マンネリ化する
↓
4.既成のルールそのものを否定・破壊し、自由を求める革新者が生まれる
このように、既成のルールを否定・破壊し、自由を求める革新者が生まれる流れは、あらゆる芸術や文化がいずれは行き着く必然ともいえる流れなのだ。
「サンダーボルト」とフリー・ジャズの奇妙な共通点
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ここで、勘のよい読者なら、すでにお気づきのことと思うが、実は、「サンダーボルト」自体、従来のガンダムシリーズの常識ともいえる既成のルールをとことん否定し、破壊したところに、フリー・ジャズが生まれた経緯と共通点があるといえる。
そういう意味でも、従来のガンダムシリーズの既成の常識を否定し、破壊する異色のガンダムである「サンダーボルト」のBGMには、まさしくフリー・ジャズが似合うのだ。
なお、「サンダーボルト」の音楽に多大な影響を与えたエリック・ドルフィー自身は、従来のジャズのコード進行に沿ってアドリブを展開しているため、厳密には、フリー・ジャズではなく、アバンギャルド・ジャズ(前衛ジャズ)に属する。
[kattene] { “image”: “https://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&MarketPlace=JP&ASIN=B07HG9C6QZ&ServiceVersion=20070822&ID=AsinImage&WS=1&Format=_SL250_&tag=otakupapa-22”, “title”: “エリック・ドルフィー / ミュージカル・プロフェット : ジ・エクスパンデッド・1963 ニューヨーク・スタジオ・セッションズ [CD] [Import] [日本語帯・解説付]”, “description”: “エリック・ドルフィー、Resonance Records / King International”, “sites”: [ { “color”: “orange”, “url”: “https://amzn.to/2XCfukw”, “label”: “Amazon”, “main”: “true” } ] } [/kattene]
参考 http://c-manifold.hatenablog.com/entry/2016/06/20/162005(リンク切れ)
一方、「サンダーボルト」の音楽に影響を与えた、もう一人のジョージ・ラッセルは、フリー・ジャズの誕生に貢献する革新的なジャズ理論を生み出し、1960年に「Jazz in the Space Age(宇宙時代のジャズ)」という前衛的なジャズアルバムをリリースしている。
[kattene] { “image”: “https://ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&MarketPlace=JP&ASIN=B000006R88&ServiceVersion=20070822&ID=AsinImage&WS=1&Format=_SL250_&tag=otakupapa-22”, “title”: “Jazz in the Space Age”, “description”: “ジョージ・ラッセル、Grp Records”, “sites”: [ { “color”: “orange”, “url”: “https://amzn.to/2JjVI4u”, “label”: “Amazon”, “main”: “true” } ] } [/kattene]
だが、ラッセル自身も、エリック・ドルフィーと同様に、従来のジャズのルールを捨てきれず、完全なフリー・ジャズの境地には至らなかったようだ。
それゆえ、「サンダーボルト」の曲が厳密にフリー・ジャズかと問われれば、完全には肯定しきれない。
それはちょうど、「サンダーボルト」自体が、従来のガンダムシリーズの常識的なルールを否定し、破壊しつつも、どこかで従来のガンダムシリーズへのリスペクトを捨てきれず、
完全にフリーで
オリジナルの
ガンダムに
徹し切れていない
点と共通しているようにも思われる。
だが、将来、従来のガンダムシリーズの常識から完全に解放された、新しい
フリー・ガンダム
を太田垣先生が描いてくれるかもしれない。
それゆえ、原作の今後の展開に大いに期待しようではないか!
というわけで、諸君もアニメ・フリー・ジャズの新たな境地を開拓して、充実したオタクライフをぜひとも満喫してほしい!
オタクパパより愛を込めて!
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