親愛なる読者諸君!
オタクパパだ!
今回は、
大人のためのアニメジャズ入門第9弾
だ!
この企画では、これまで1000曲以上ものアニメ関連のジャズを聴いてきたオタクパパが、普通のアニソンに飽きた大人向けに、お勧めのアニメジャズを紹介する。
ところで、今まで、その道のプロミュージシャン達がリリースした作品ばかりを紹介してきた。
彼らプロミュージシャンの中には
ジョバンニ・ミラバッシのような
筋金入りのオタク
もいるにはいるが、彼らの出したアニメ関連のアルバムは大抵、商業主義的な観点からリリースされた(すなわち、お金儲けのために)作品といえるだろう。
それゆえ、その選曲は、どことなく
売れ線ねらい
というか、金をたくさん落としそうな昭和生まれの世代がいかにも喜んで購入しそうな、70年代や80年代の懐かしのアニソンばかりを取り上げ、
おまえら、こういうのが好きなんだろw
と、往年のアニメファンに媚びを売っているような商業主義的な匂いがプンプンするのは、否定できない事実だ。
(↓)「計画通り」と思わずほくそ笑む商品企画者
そのような商業主義的なアニメジャズばかりを聴いていると、私自身、息苦しくなってくるのは事実だ。
それゆえ、天下りではなく、もっと純粋にアニソンを愛するファンが、
「そう!
それだよ! それ!
おまえ、わかってんじゃん!」
と、思わずうなりたくなるようなアニメジャズを聴いてみたくなることもある。
そこで、今回は、そのようなアニメファンと同じ目線に立った
アニヲタの
アニヲタによる
アニヲタのための
アニメジャズアルバム
を紹介したい。
今回特にお勧めするのが、アニソンジャズアルバム
「キラッと☆ジャズ~KIRA JAZZ~」
だ。
「キラッと☆ジャズ〜KIRA JAZZ〜」の魅力
Amazonリンク 「キラッと☆ジャズ〜KIRA JAZZ〜」
上は「キラッと☆ジャズ〜KIRA JAZZ〜」のジャケットだ。
キラキラと輝く幻想的な世界の中で、キュートな女の子が鍵盤に触れる不思議なイメージが印象的なイラストだ。
プリキュアを愛するプリキュアピアニストが作曲
さて、アルバムの制作者である、8ch(はっちゃん)氏は、青春時代(90年代前半)をアニメとピアノで過ごした20代後半(2010年当時)の自称
超時空アニヲタピアニスト
だそうだ。
そんな8ch氏の好きなアニメは、
プリキュア
(特に、プリキュア5)
という。
そんなプリキュアオタクのピアニストだが、2008年5月頃から、
<週刊ピアノでプリキュア>
という、プリキュアオタク以外、誰得な動画を投稿する。
だが、当時、ニコニコ動画では、
プリキュア動画削除の嵐
が発生しており、多くのプリヲタ達が意気消沈していたところに、救いのごとく現れた8ch氏のプリキュアピアノは、プリヲタ達の支持を集め、たちまちのうちに
10,000再生を記録
したのだ!
そんな
プリキュアピアニスト
としてニコニコデビューし、プリキュア5関連の楽曲しか投稿してなかった8ch氏は、ある日、友人からTVアニメ「マクロスF」を勧められて、思わずハマってしまったそうだ。
ニコニコ動画にて再生数10万超を記録
「マクロスF」にハマった8ch氏が、アイドル歌手ランカ・リーの歌う曲「星間飛行」のジャズピアノトリオカバーの動画を2008年の7月にアップしたところ、なんと
「演奏してみた」
カテゴリランキング
デイリー1位・週間3位
を記録し、現在では、
再生数20万超
マイリス登録数7600
を超える大ヒットとなった。
そして、8ch氏が2017年10月に引き続いて投稿した同じ「マクロスF」のED、OPテーマ
「ノーザンクロス」
「ライオン」のピアノソロ
も素晴らしい出来で、こちらも10万近い再生数を記録した。
ちなみに、ニコニコ動画において、10万以上の再生数をかせぐのは容易なことではない。
実際、10万もの再生数を超えると、動画が投稿されたカテゴリだけでなく、しばしばカテゴリを超えて高い認知度をもつ動画とされ、
「○○殿堂入り」
タグがつけられることが多いそうだ。
ちなみに、「演奏してみた」カテゴリにおいて、10万もの再生数を記録した動画の比率は、わずか0.771%にすぎない。
このことからも、10万もの再生数がいかに驚異的であるかということが理解できるだろう。
実際、この「星間飛行」を聴いてみればわかると思うが、とても一介のアマチュアピアニストが制作したとは思えないほどのハイクオリティなのだ。
8ch氏はプロのピアニスト!?
実は、8ch氏はアマチュアピアニストではないという噂もある。
というのも、8ch氏が、2009年2月~3月に東京・品川ステラボールにて開催され、2日間で3600人以上を動員した
「Key 10th memorial fes.」
において、Liaをはじめ全出演者のバックをサポートしていたという情報があるのだ。

「なに? 8chって
本当はプロのピアニストで
あのLiaのバックをサポートする
ほどのテクニックの持ち主
だったのかよ!? 道理で
ピアノが超上手いわけだ!」
というわけで、8ch氏は、そこらへんのニコニコ動画投稿者のような、単なるプリキュア好きのアマチュアピアニストが演奏してみたというレベルではなく、
プロとして通用する技術の持ち主
だったりする。
それゆえ、8ch氏は、自称なんちゃってジャズ・ピアニストどころか、
「もっと評価されるべき」
注目のプリキュアピアニスト
なのだ。
というわけで、その8chがリリースした「キラっと☆ジャズ〜KIRA JAZZ〜」の各曲のレビューをおこなってみよう。
「キラッと☆ジャズ〜KIRA JAZZ〜」の各曲レビュー
【1曲目】星間飛行
1曲目は、2008年に放映されたTVアニメ「マクロスF」の挿入歌「星間飛行」だ。
アニメでは、ヒロインの一人、アイドル歌手のランカ・リー(中島愛)の曲として使用された。
この曲は、アニメファンにはおなじみの
天才作曲家・菅野よう子
による作曲だ。
菅野よう子によると、
「ランカのデビュー曲は、いわゆる堂々としたメロディと歌詞の曲が似合う」
と考え、松田聖子ら本物のアイドル歌手の作詞を多数手がけた松本隆に作詞を依頼したそうだ。
戦闘の真っ最中に歌を歌った途端、異星人も歌声に耳を傾け、戦争を止めてしまうほどのパワーをもった堂々とした歌詞は、まさしく、
「銀河一のアイドルの
デビュー曲」
にふさわしいものといえるだろう。
実際、菅野よう子自身、
「この曲のおかげで、初めて本気で
音楽の力で戦争って
止められるかもしれない
と思ったんです」
と語っているほどだ。
まさしく、
戦争を止めるほどの
パワーをもった
銀河一のアイドル
「超時空シンデレラ」
による究極のデビュー曲
がこの曲なのだ!
な、なんだってーーーっ!!
私自身、ランカちゃんの
(^p^) キラッ☆
な表情を見たら、その場で銃を放り投げて、その可愛らしい歌声に聞き惚れてしまうのは間違いない(←おい)。
さて、「星間飛行」のジャズアレンジは、ラスマス・フェイバーの曲が有名だが、こちらのほうも負けてはいない。
20万超もの再生数を稼いだ8ch氏の代表曲だけあって、そのクオリティには素晴らしいものがある。
冒頭では、情熱的かつ内省的なスローテンポのピアノソロから始まるが、その後、「ワンツー、ワンツースリーフォー!」というかけ声とともに、力強い演奏が始まる。
特に、中盤からの流れるようなピアノさばきは見事だ。
さすがは、
超時空ピアニスト
と自称するだけのことはあるだろう。
また、原曲同様、キラキラなエフェクトも入っている点
原曲に対する半端のない愛
を感じる作品だ。
【2曲目】プリキュア5、スマイルGOGO
2曲目は、2007年に放映されたTVアニメ「YES! プリキュア5」のオープニングテーマだ。
「YES! プリキュア5」は、東映アニメ「プリキュアシリーズ」第4作にして3代目のプリキュアだ。
前年の商業的な失敗から見直しが図られ、それまで「ふたり」だったプリキュアが5人になり、
戦隊物の要素
が取り入れられた。
そのかいもあってか、ファンの支持を大きく集め、初代プリキュアに匹敵する売上げを記録した作品だ。
だが、「YES! プリキュア5」においてなによりも画期的だったのは、シリーズ初のイケメンに変身する妖精を取り入れるなど、
大きなお友達向けの
市場の開拓に成功した
点といえるだろう。
また、ドラマCDやラジオ番組、対象年齢高めのフィギュアの復活など、
大きなお友達を意識した商品展開
も多く、オールスターズ製作のきっかけともなった。
ところでもし、この「プリキュア5」が商業的にこけていたら、プリキュアシリーズ自体の存続が危うくなっていただろう。
そういう意味で、「YES! プリキュア5」は、まさしく
「ミッドウェー海戦」や
「スターリングラード市街戦」
に匹敵する歴史の大転回点
であり、
大きなお友達にとって
歴史的に意義のある作品
なのだ。
さて、原曲は、くどまゆ、こと工藤まゆの歌声に元気づけられる名曲だ。
どことなく初代プリキュアのOPを思わせる旋律が多く、全体として、軽快なテンポで明るくノリノリな曲調であり、また、戦隊物を意識した力強さもあって、まさしく
アニメソングの王道を行く一曲
といえるだろう。
また、要所要所で「Go!」や「Yes!」などの合いの手が入るところも
オタ芸を意識した作り
といえるかもしれない。
会社での通勤時に、このパワフルな曲を聴いて大いに勇気づけられた大きなお友達も多いという。
さて、ジャズアレンジだが、序盤では、高級バーのカウンターで美しい女性に語りかけるような情熱的かつロマンチックなピアノソロから始まる。
アニメジャズには、なぜか少女アニメ原曲の名アレンジが多い。
この曲もその1つといえるだろう。
初めてこのジャズアレンジを聴いた人は、そのあまりの美しさに驚嘆するかもしれない。
「なに・・・!?
これがプリキュアジャズ
なのか!?」
だが、聴き間違いではない!
これは、まさしく正真正銘の
プリキュアの曲
なのだ!
その後、力強いピアノの演奏とともに、原曲の旋律が叙情的にテンポよく再現される。
聴き覚えのある旋律に思わず、
「ワン・ツー・スリー・フォー
プリキュア!」
と、反射的にかけ声をかけたくなったら、あなたはどこから見ても恥ずかしい
立派なプリキュアオタ
といえるだろう。
というわけで、同じ「大きなお友達」として、
プリキュアを愛する
超時空ピアニスト
我らが同志
8ch氏に敬礼!!
【3曲目】創聖のアクエリオン
3曲目は、2005年に放映されたTVアニメ「創聖のアクエリオン」のオープニングテーマだ。
「創聖のアクエリオン」は、「マクロス」シリーズの天才クリエイター、河森正治が監督・メインメカデザインを担当している。
マクロスの河森正治が監督するというので、当初は話題になったものの、そのあまりに
ツッコミどころの多い展開
から、作品そのものの評価はアレという声もある。
キャッチコピーは、
あなたと合体したい(震え声)
実は、作品そのものの評価は微妙だったが、その後、
「1万年と2千年前から〜」
のパチンコのTVCM
で大ブレイクし、本編の放映終了後にしてオリコンにチャートインした。
曲を担当したのは、「マクロスF」と同じ天才作曲家・菅野よう子。
一度聴いたら二度と忘れられないほどインパクトのある曲だ。
TVアニメ「キャッツ・アイ」と同じく、
主題歌は知っているけど
アニメは観たことがない
というアニメの代表格といえるだろう
また、このパチンコCM効果により、
アニメに全く興味のなかった層の新規ファンまで獲得する
という、謎の逆転現象が起きたほどだ。
「マクロスF」の作曲で、菅野よう子が、「音楽の力で戦争って止められるかも」と言っていたが、「創聖のアクエリオン」こそは、まさしく
音楽の力でアニメの低迷って止められるかも
を体現した実例といえるだろう。
菅野よう子パワーおそるべし!
である。
さて、ジャズアレンジだが、原曲の雰囲気を壊さない素晴らしい出来だ。
特に、8ch氏の情熱的なピアノソロはここでも健在だ。
ここまで
原曲への愛を感じるピアノソロ
を弾けるのは、まさしくアニオタだからこそだろう。
3分足らずの曲だが、
「え? もう聴き終わったの!?」
と呟いてしまうほど、密度の濃い曲だ。
【4曲目】儚くも永久のカナシ
4曲目は、2007~2009年に放映されたTVアニメ「機動戦士ガンダム00」セカンドシーズンのオープニングテーマだ。
「機動戦士ガンダム00」はガンダムシリーズ初のハイビジョン放映作品だ。
従来のガンダムシリーズのような宇宙世紀ではなく、実際の西暦年号を採用し、現在の社会情勢とつながったリアルな世界観が特徴的な作品だ。
また、紛争を防ぐためガンダムが国連的な役割を担うことが出来るかというシミュレーションとしても興味深い。
原曲「儚くも永久のカナシ」は、ロックバンドUVERworldの12作目のシングルだ。
伸び伸びとしたボーカルと、圧倒的なサウンドに思わず引き込まれる素晴らしい曲だ。
UVERworldは、この曲により、シングル初の
オリコンチャート1位を獲得し
初動売上は10万枚を記録した。
また、この曲は、「機動戦士ガンダム00」シリーズのテーマソングで最大のヒット作となった。
ちなみに、タイトルの「カナシ(愛し)」は、古語において
身にしみて愛しい
切ないほど愛しいと思うこと
情愛が痛切で胸がつまる感じ
という意味がある。
これらの言葉のイメージを壊すことなく、忠実に情熱感あふれる曲に仕上げたUVERworldは、まさしく一線を画するロックバンドといえるだろう。
さて、ジャズアレンジだが、序盤はラテン風のノリノリのテンポのピアノソロから始まる。
また、中盤の流れるように激しく曲調が変わるピアノソロは、原曲の
儚くも愛しい世界観
を見事に再現しているといってもいいだろう。
また、ラストの締めくくりもドラマチックで実に秀逸だ。
【5曲目】ノーザンクロス〜ライオン
5曲目は、1曲目と同じく、TVアニメ「マクロスF」のエンディングテーマだ。
菅野よう子が作曲し、「マクロスF」では、銀河の妖精である歌姫シェリル・ノームによって歌われた。
ノーザンクロスとは、白鳥座の別名であり、白鳥が翼を広げた姿の頭を下にすると、、十字架の形にも見えることから、北十字(ノーザンクロス)の名前が付いた。
ヨーロッパには、白鳥は生涯鳴くことはないが、最期の間際に美しい歌を歌うという伝承が伝えられている。
これから転じて、
人生最後に披露する舞台や演奏、戦い、人生の最後に事を成し遂げる
という意味に
スワンソング(白鳥の歌)
という言葉が使われる。
「マクロスF」では、このスワンソングをシェリル自身の運命にかけて、ノーザンクロスという名が付けられたという。
原曲は、序盤からテンション上がりまくりの
鳥肌が立つほど格好いい一曲だ
菅野よう子の曲の中でも、ライブ映えのする聴きごたえのある一曲といえるだろう。
さて、ジャズアレンジだが、こちらは原曲とうって変わって、
涙が出そうなほど
情熱感あふれるアレンジ
に仕上がっている。
8ch氏自身、Keyのイベントでピアノを弾いていたという経験が出ているのかもしれない。
泣きゲーの名シーンに使われても
決しておかしくないほどの
超ハイクオリティ
なのだ。
これほど情熱的で美しいピアノの演奏は久しぶりだ。
そして、中盤からは「ライオン」に切り替わる。
疾走感あふれるピアノソロに変わり、原曲の力強いメロディの演奏が始まる。
原曲の「ライオン」は、「マクロスF」の第18話からのオープニングテーマであり、シェリル・ノームとランカ・リーのデュエット曲だ。
聴いていて涙せずにいられない名アレンジ
といえるだろう。
1曲目の「星間飛行」と、この「ノーザンクロス〜ライオン」は、このアルバムにおいて必聴の価値がある名曲だ。
【6曲目】我が心 明鏡止水~されどこの掌は烈火の如く
Gガンダムは、従来のリアル路線のガンダムシリーズとは一線を画したロボット格闘アニメだ。
前作の「機動戦士Vガンダム」が難解すぎたため、メインターゲットである小学生から支持されず、このGガンダムが企画されたという経緯がある。
だが、いきなり
格闘ロボットアニメ
になったことで、従来のリアル路線を愛する大人のファンから批判を受けまくり、放映当初は不振に陥っていた。
実際、放送直後には、
ガンダムへの侮辱だ!
と痛烈な批判もあり、今川泰宏監督は、
「いつか背中から刺されるのでは」
と、戦々恐々だったそうだ。
しかしながら、主人公のドモン・カッシュは、初代ガンダムのアムロ・レイよりもむしろ、「マジンガーZ」の兜甲児型の熱血キャラクターであり、また、師匠の
東方不敗マスターアジア
など、個性的なキャラクターが大いに受け、メインターゲットだった小学生を中心としたファンの熱狂的な支持を獲得した。
さて、原曲だが、「Gガンダム」では、主人公のドモン・カッシュが明鏡止水の境地に到達したときのBGMだ。
「サクラ大戦」で有名な田中公平先生が担当しているだけあって、短いながらも
ゾクゾクするような熱血パワーあふれる曲
となっている。
さて、ジャズアレンジのほうだが、原曲の雰囲気を全く壊さず、それでいてジャズピアノになっているところが素晴らしい。
聴いていてどことなくオシャレな感じがするのは、ジャズピアノならではだろう。
1分弱の短い曲だが、あれだけ熱い原曲をピアノの旋律で表現できるのは、おそらく8ch氏くらいだろう。
ところで、Gガンダムの曲は、聴くだけで思わず、台詞を喋りたくなる衝動に駆られるのは、私だけだろうか?
「俺のこの手が
真っ赤に燃えるぅ!勝利を掴めと轟き叫ぶぅ!!
ぶわぁぁぁく熱ッ!!
ゴッドォゥ!
フィンガァァァァァーッ!!!」
【7曲目】空色デイズ
7曲目は、2007年に放映されたGAINAXのTVアニメ「天元突破グレンラガン」の主題歌だ。
「グレンラガン」は、GAINAXの今井洋之の
「ドリル」を核に据えた物語
というコンセプトから始まり、
一人の男とドリルと進化と宇宙
という言葉に集約されるロボットアニメだ。
作品名の「天元」とは、万物生育の根源という意味があり、また囲碁の用語で碁盤の中央を指す。
このタイトルからも分かるように、
中央突破、王道路線
こそが、「グレンラガン」のメインテーマだ。
グレンラガンは王道ともいえる熱い展開もあってか、海外に異様な人気を誇り、あの誇り高き大英帝国の少年少女達(ブリガキ)でさえも熱狂し、興奮して語るほどの国際的な作品だ。
原曲の「空色デイズ」だが、重厚なギターが印象的なロック調の疾走感あふれる曲だ。
また、歌は、しょこたん、こと、中川翔子が担当しており、NHK紅白歌合戦に出場した際に、この曲を歌っている。
また、アメリカ最大規模のアニメコンベンション「Anime Expo2008」で、この歌を披露した際に、アメリカのアニメファンが喜んだというほど、国際的に著名な曲でもある。
さて、ジャズアレンジのほうだが、原曲の熱いロック風の曲とはうって変わって、
オシャレなボサノヴァ風の曲
にアレンジされており、ラテン風の軽快なリズムがなかなか心地いい名曲だ。
【8曲目】溝ノ口太陽族
8曲目は、2008年~2009年に放映されたTVアニメ「天体戦士サンレッド」の1期オープニングテーマだ。
「サンレッド」は、漫画家くぼたまこと先生が「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載した漫画が原作であり、正義の味方サンレッドと世界征服を企む悪の怪人組織フロシャイムとの戦いを描いた特撮変身ヒーロー物の脱力系ギャグアニメだ。
神奈川県川崎市、特に、溝口などの高津区周辺を舞台としており、マルイファミリー溝口や武蔵溝ノ口駅や、溝の口駅西口商店街、高津市民館などの地元ネタが登場するのが特徴だ。
ちなみに、
ひろゆき推薦のアニメ
らしい。
溝ノ口太陽族は、アニメ本編からあまりにかけ離れたかっこよさゆえに、
OP詐欺
といわれるほどの名曲だ。
manzo(まんぞう)の
男臭いヴォーカルが実に味わい深い神曲
だ。
また、中盤のギターソロが無駄に格好良すぎるのも忘れてはならないポイントだ。
さて、ジャズアレンジだが、
いったい、どこの映画サントラ曲だよ?
というほど、洗練されたピアノのメロディが印象的な曲だ。
だが、「溝ノ口太陽族」からピアノジャズにアレンジするという発想は、昨今の商業至上主義の企画物ではまずありえない発想だろう。
そういう意味で、
自身のオタク嗜好に忠実な8ch氏の選曲
に拍手を贈りたい!
【9曲目】MOTTO☆派手にね!
9曲目は、2008年に放映された武梨えり先生原作のTVアニメ「かんなぎ」のオープニングテーマである。
「かんなぎ」は、神社のご神木から生まれた神様を名乗る少女・ナギと主人公・御厨仁との日情系ラブコメだ。
かんなぎとは、真意を俗世の人々に伝える役割をもった人という意味がある。
「MOTTO☆派手にね!」の作曲者は、元気の出る曲を作らせれば、右に出る者はいない、安定のヒットメーカーである天才作曲家・神前暁だ。
この曲も、神前暁らしく、明るくて爽やかな神曲だ。
主人公ナギの声を担当した声優の戸松 遥が歌を担当している。
戸松 遥は、この曲でオリコン週間シングルチャートでのトップ10入りを果たした。
「あソレ!
あらヨイショ!」
という、クラップにハーモニカに、祭り風のオッサンの合いの手が入り、
思わず踊りたくなるような
楽しい感じの曲
に仕上がっている。
それゆえ、原曲に忠実なジャズアレンジを期待した人は、思わず面食らうかもしれない。
いろいろな意味で実験的なアレンジといえるだろう。
【10曲目】One More Time, One More Chance
10曲目は、劇場アニメ「君の名は。」で有名な新海誠監督の第3作目の劇場アニメ「秒速5センチメートル」の主題歌だ。
「秒速5センチメートル」は、
恋愛経験のない
非リア充にとっては
前半のリア充展開を観て
学生時代に何もしなかった
自分の過去にトラウマを感じる
作品であり、一方、
恋愛経験のあるリア充にとっても
ラストのNTR展開を観て
自分の不甲斐なさに
トラウマを感じる
という、誰が観ても、
昔のトラウマを
思い出して泣ける
作品だ。
それゆえ、この映画を観た後、あなたは怒り狂うかもしれない。
「誰得なんだよ!?
このトラウマ映画は!?
フザケンなよっ!!」
実はこの曲、1996年にリリースされた山崎まさよしの初期代表作であり、新海誠自身、
「大学時代によく聴いていた、一番好きな曲」
5本の指に入るほど美しい曲
【11曲目】星間飛行
(^p^) キラッ☆
by:liber
(↑)ランカ・リーの可愛さに
萌え狂うオタクパパ
(↑おい)
というわけで、諸君もプリキュアオタクが生み出した名ジャズアルバムを堪能して、充実したオタクライフを存分に満喫してほしい!
オタクパパより愛を込めて!
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