欧州ジャズピアノ界の貴公子はガチのアニメオタク!?【アニメッシ】

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親愛なる読者諸君!

オタクパパだ。

今回は、大人のためのアニメジャズ入門第3弾だ!

この企画では、1000曲以上ものアニメジャズを聴いてきたオタクパパが、オタクならではのこだわりの視点で、大人向けのアニメジャズを紹介するという特別企画だ。

本企画では、アニメやジャズにそれほど詳しくない人でも、予備知識なしにアニメジャズについて分かりやすく理解できるように詳しく書くので安心して読んでほしい。

特に、他のレビューサイトが大抵完全スルーしがちなマイナー・アニメ曲の解説や、作曲家の経歴、作曲に至った経緯、各曲の詳細なレビューなども、くわしく書いていくつもりだ。

というわけで、第3弾は、イタリア生まれのジャズ・ピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシの「アニメッシ」について紹介しよう。

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【注意!】本記事の対象読者

この記事では、ジョバンニ・ミラバッシを「オタク」として認定している。

だが、誤解しないでほしいが、本ブログでのオタクは、マスコミの偏向報道により捏造され、歪められたネガティブなイメージとしてのオタクではない

本ブログでは、物質的な資本主義の行き詰まりを打開し、新たな精神時代を生きるための知恵と能力を身につけた新時代の「ニュータイプ」として、「オタク」を定義している。

いわば「オタク」は、旧時代の物質社会を脱却し、来たるべき精神重視の新時代に適応すべく、アップデートした新たな種なのだ。

それゆえ、ここでは、ジョバンニ・ミラバッシに対する最高の賛辞として「オタク」という言葉を用いている。

このことを十分に理解し、了解した人のみ、本記事を読み進めてもらいたい。

一方、いまだに昭和的な古びたオタクの価値観が抜けきれない人は、本記事の対象ではないので、ただちにブラウザバックしてほしい。

欧州ジャズピアノ界の貴公子、ジョバンニ・ミラバッシ

リンク (Amazon)

アニメッシ~天空の城ラピュタ ほか~

上の渋いおじさんがジョバンニ・ミラバッシだ。

イタリア人独特の彫りの深い顔立ちと情熱的なまなざしは、オヤジ萌えの腐女子にはたまらないかもしれない(←おい)。

それはともかく、ジョバンニ・ミラバッシの経歴について簡単な紹介をしよう。

ジョバンニ・ミラバッシは、1970年5月4日にイタリアのペルージャで生まれた。

彼の父親は、大の音楽好きで、ピアノ、ギター、アコーディオンを弾き、歌も歌えるという、マルチ音楽人間だったそうだ。

イタリア人は音楽好きが多いというが、彼の父はまさしくその好例といえるだろう。

そんな音楽好きの父親の影響もあってか、ジョバンニ・ミラバッシは、3歳の頃からピアノを始めたのだ。

だが、10歳の頃にジャズに出会い、バド・パウエル、アート・テイタム、オスカー・ピーターソンなどのジャズ・ピアニスト達の作品を聴いて独学でジャズを勉強し、特に、イタリアのジャズ・ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィを敬愛し、その影響を強く受けた。

長らく独学で勉強していたが、16歳の頃には、ランベルト・キアンマルギから最初のレッスンを受け、17、18歳の頃にはすでに、ウエストコースト・ジャズの代表的トランペット奏者のチェット・ベイカーや、アメリカのジャズ・フュージョン、ハード・バップのサックス奏者のスティーヴ・グロスマンと共演したこともあるらしい。

その後、1992年、22歳の頃にパリに移住するが、その数年後に最初の転機が訪れる。

1996年に、ベース奏者のピエール・ステファン・ミッシェル、トリノ出身のトランペッター、フラヴィオ・ボルトロと最初のアルバムをレコーディングし、アヴィニヨン・ジャズ・フェスティバルで大賞を受賞したのだ。

また、2001年に、ジョバンニ・ミラバッシは世界各国で民衆に歌い継がれている反戦歌や革命歌をソロ・ピアノで演奏したアルバム「AVANTI」をリリースし、一躍その名を広く知らしめた。

リンク (Amazon)

AVANTI!

この「AVANTI」は、ピアノ・ソロのジャズ・アルバムとしては異例といえる、10万枚もの売上げをあげた驚異のヒット・アルバムとなった。

そして、「AVANTI」により、ジョバンニ・ミラバッシは、2002年にフランス・ジャズ界最高の栄誉であるジャンゴ賞(Django d’Or)の最優秀新人賞や、フランスのジャズ大賞(Victoires du Jazz)を総なめにしている。

ジョバンニ・ミラバッシは、その後もトリオやソロで精力的にツアーを行い、特に日本で、著名なジャズ・ピアニストとして知られる。

また彼は、多くのCDやDVDをリリースしているが、そのうちのいくつかは日本限定だ。

ジョバンニ・ミラバッシは、ジャズ界では、ヨーロッパ・ジャズ・ピアノ界の貴公子として、21世紀に最も期待されるジャズ・アーティストの一人なのだ。

参考

Page sur Giovanni Mirabassi au Piano Bleu : biographie comment馥 par le pianiste,entretien, compositions, disques du pianiste Giovanni Mirabassi sur le site de...

欧州ジャズピアノ界の貴公子はガチのアニメオタク!?

ところで、ジョバンニ・ミラバッシは、親日家として知られるが、実は、日本のアニメが大好きなガチのアニメオタクでもあるのだ!

そこで次は、ジョバンニ・ミラバッシがいかにして、アニメオタクになったのかについて見てみよう。

7歳にして日本のロボットアニメにハマる

ジョバンニ・ミラバッシは、7歳のときにTVでUFOロボ グレンダイザーを観たのが、日本アニメ好きになるきっかけだったそうだ。

「UFOロボ グレンダイザー」(以下、グレンダイザー)は、永井豪先生原作の「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」と世界観を共有したマジンガーシリーズの第3作であり、1975年から1977年にかけてフジテレビ系列で放送されたロボットアニメだ。

「グレンダイザー」は、ヨーロッパでは「ゴルドラック」の名前で放送され、特にフランスで絶大な人気を誇り、平均視聴率75%、最高視聴率100%を達成したそうだ。

もちろん、ジョバンニ・ミラバッシの生まれ育ったイタリアでも「グレンダイザー」は絶大な人気があり(イタリアでは「Atlas Ufo Robot」の名前で放映)、イタリアのファンにより自主制作映画が製作されているほどの超人気作品だ。

実は、ジョバンニ・ミラバッシが来日した際、日本コロムビア本社内で偶然「グレンダイザー」の主題歌を歌ったささきいさお氏に出会い、感動の対面だったと語っている。

【余談】妹萌えキャラの元祖マリア・フリードが超絶にかわいい

余談だが、この「グレンダイザー」の主人公、デューク・フリードの妹のグレース・マリア・フリード(14歳)が超絶にかわいいのだ。

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UFOロボ グレンダイザー グレース・マリア・フリード (PVC塗装済み完成品)

その品のある表情、優雅な身のこなし、風になびく特徴的な髪型、どこから見ても、芸術的なまでに完璧な妹系美少女といえるだろう。

それもそのはず!

グレース・マリア・フリードは、日本のアニメ史上に大きな影響を与えた伝説的なアニメーター・荒木伸吾(あらき しんご)によるデザインなのだ。

荒木伸吾氏は、「魔女っ子メグちゃん」のノン、「惑星ロボ ダンガードA」のトニー・ハーケン、「ベルサイユのバラ」のアンドレなど、敵役や脇役において、主人公以上に魅力的なキャラクターを生み出した美形キャラの作画マンとして知られる。

そのため、グレース・マリア・フリードは、本放送時にはかなりの人気で、当時の少年達の憧れの女性キャラだったのだ。

このグレース・マリア・フリードこそが、まさしく、妹萌えキャラの元祖といえるかもしれない。

ジョバンニ・ミラバッシのアニメオタク歴は40年!

さて、本題に戻ろう。

7歳の頃に日本アニメに目覚めたジョバンニ・ミラバッシは、今年47歳だ。

ということは、そのアニメオタク歴は実に40年といえる!

こういうと、こんな反論の声が聞こえてくるかもしれない。

「おい、ちょっと待て! 

 子供の頃にアニメを見ていただけで、いまもガチでアニメを観ているとは限らないだろ! 

 40歳を過ぎても『アニメ漬け』なら本物のオタクかもしれないけどさ。

 ジャズ・ピアノ界の貴公子にかぎって、そんなことねーよ!

いや、ジョバンニ・ミラバッシは、大人になった今でもガチでアニメを観ているのだ!

その証拠に、ジョバンニ・ミラバッシは、BARKS JAPAN MUSIC NETWORKのインタビューで次のように答えている。

「35年前から、日本のアニメがどれだけ世界で人気があるかということを、おそらく日本人が一番認識していないのではないかと思います。そしてぼくが子供の頃からずっと、アニメ浸けだったことも(笑)」

参考 BARKS JAPAN MUSIC NETWORKのインタビュー

このように、ジョバンニ・ミラバッシは、40歳を過ぎた今もなお『アニメ漬け』だと自ら語っているのだ!

実際、ジョバンニ・ミラバッシは、日本アニメのDVDを買い漁り、宮崎駿の「風立ちぬ」も映画館で観に行き、しかも、インタビューで

「いまだにアニメの大ファンです(キリッ)」

と語るほどの熱心なアニメオタクなのだ!

参考

アニメDVDで埋め尽くされたジョバンニ・ミラバッシの部屋

それでも、ジョバンニ・ミラバッシがガチのアニメオタクであることを信じられない人もいるかもしれない。

そういう人のために、決定的な証拠を示そう!

下の写真は、ジョバンニ・ミラバッシの日本向けフェイスブックページから引用したものだ。

(↓)大量の日本アニメDVDでビッシリ埋め尽くされたジョバンニ・ミラバッシの部屋。これぞ典型的なオタクの部屋!

引用 ジョバンニ・ミラバッシ FBP Japan

見よ! このアニメDVDでビッシリと埋め尽くされた部屋を!

ちなみに、上の写真から私が確認できた作品は、以下の通りだ。

「風の谷のナウシカ」

「青い文学シリーズ」

「魔女の宅急便」

「シンデレラボーイ」

「XXXHOLiC」

「秒速5センチメートル」

「もののけ姫」

「巌窟王」

「ルパン三世(PART2)」

「メタル・ユルラン」

「サマー・ウォーズ」

「となりの山田くん」

「ハウルの動く城」

「天空の城ラピュタ」

「ルパン三世 カリオストロの城」

「メトロポリス」

「ゴルゴ13」

「宇宙海賊キャプテンハーロック」

「吸血鬼ハンターD」

「崖の上のポニョ」

「ブリーチ」

「パルムの樹」

「借りぐらしのアリエッティ」

「メモリーズ」

「Witch Hunter ROBIN」

「Serial experiments lain」

「BLOOD+」

「ソウルイーター」

「GTO」

「WOLF’S RAIN」

「じゃりん子チエ」

「攻殻機動隊」

「言の葉の庭」

「アキラ」

「カラフル」

「GANTZ」

「千年女優」

「UN-GO」

写真で確認できるだけでも、38種類もの作品が判明した。

しかも、「宇宙海賊キャプテンハーロック」や「ゴルゴ13」、「じゃりん子チエ」、「Serial experiments lain」のDVDまで持っているとは!

本場アキバのオタクでも、これだけ多様なアニメDVDを持っているオタクは少ないのではないだろうか?

その上、「じゃりん子チエ」の面白さが分かるイタリア人とは!

このイタリア人、只のオタクではない!(震え声)

というわけで、

今日から「アニキ」と呼ばせてくださいっ! 

ジョバンニ・ミラバッシ先生っ!(←おい)

参考

ジョバンニ・ミラバッシ FBP Japan - 「いいね!」752件 - ヨーロッパ・ジャズ界孤高の天才ピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシのオフィシャルフェイスブックページです。

アニメ美少女に萌えるジョバンニ・ミラバッシ

ここで、次のように反論したくなる人もいるかもしれない。

「ジョバンニ・ミラバッシほどの一流のジャズ・ピアニストが、アキバにいるようなキモいアニメオタクのわけがないだろ! 

 ミラバッシ先生は、おまえらみたいに、

アニメ美少女、萌え〜!(´д`)

なんていってる、アキバの低次元のオタクとは、レベルがちがうんだよ!」

だが、本当にそうだろうか?

私もオタク歴が長いので、同じ趣味嗜好をもったオタク仲間に出会ったときは、一種独特の嗅覚というか、勘が働くのだ。

その証拠に、ジョバンニ・ミラバッシは、「風の谷のナウシカ」のヒロインであるナウシカについて、次のようなコメントを残している。

「子供時代にはクリスマス・シーズンにイタリアのTVでアニメが流れていて、偶然父親といっしょに観た『風の谷のナウシカ』のストーリーの美しさに感動したのです。

ナウシカ姫に恋をしました。

参考 BARKS JAPAN MUSIC NETWORKのインタビュー

このように、ジョバンニ・ミラバッシは、アニメキャラに恋をしたと堂々と語っているのだ!

それだけではない!

彼は、別のインタビューで次のようにも答えている。

我が愛しのナウシカ

 子供の頃にナウシカ姫に恋をしました

 そして、子供の心を忘れない私は今でも彼女に恋をしています

 このアルバムは素晴らしいキャラクター達とこのような意味深いストーリーの創作者達に捧げます。

 そして、勿論、私の最愛のプリンセスに。」

──ジョバンニ・ミラバッシ

参考

ヨーロッパ・ジャズ界を代表するピアニストであるジョバンニ・ミラバッシが、日本のアニメソングをピアノ・トリオ編成で新レコーディングした『Animessi ~Le Chateau dans le Ciel~』(『アニメ...

このように、45歳(当時)の中年オヤジが、今でもアニメのヒロインに恋をしているのだ!

しかも、ナウシカを敬意を込めて「姫」付けで「最愛のプリンセス」とまで言い切っている!

(↓)お気に入りの作品として、ジョバンニ・ミラバッシが取りだした一枚のDVD。

引用 ジョバンニ・ミラバッシ FBP Japan

(↓)よく見ると「風の谷のナウシカ」のフランス語版のDVD。さすがは貴公子! 分かっているじゃないかっ!

引用 ジョバンニ・ミラバッシ FBP Japan

つまり、ジョバンニ・ミラバッシにとって、ナウシカは単なるアニメキャラの次元を完全に超えているのだ。

ちょうど、こんな感じに。

ジョバンニ・ミラバッシ

ナウシカは俺の嫁!

これを「オタク」といわずして何といおうかっ!

(いや、オタクだ)(反語)

ジョバンニ・ミラバッシの娘は初音ミクのファン

なお、ジョバンニ・ミラバッシの娘も父親と同様、アニメ好きで、初音ミクのファンだそうだ。

また、「アニメッシ」でドラムを担当しているピエール・フランソワ・デフォーにも2人の子供がいて、彼の子供達もアニメに親しんでいるという。

それだけではない!

「アニメッシ」のおかげで、娘の学校でアニメ曲集のコンサートも行ったそうだ。

そして、ジョバンニ・ミラバッシは、子供達の間で英雄扱いされているそうだ。

このように、日本のアニメ作品だけでなく、日本のアニメ曲も、子供の世代にも受け入れられ、着実に世界に広がりつつあるのだ!

実に素晴らしいことではないか!

参考

ジョバンニ・ミラバッシが、日本のアニメソングをピアノ・トリオ編成で新レコーディングした『Animessi ~Le Chateau dans le Ciel~』(『アニメッシ~天空の城ラピュタ ほか~』)を2015年...

というわけで、日本全国のオタク諸君!

インタビューにて堂々と自らのオタク趣味を明かしたどころか、公の場でアニメ界のスーパーヒロイン・ナウシカへの愛を語り、世界の子供達に日本のアニメ音楽の輪を広げていく、

我らがオタクの鑑、ジョバンニ・ミラバッシ閣下に敬礼っ!!

 アニメ音楽だけのアルバムを作ろうと思ったそもそもの動機は?

ところで、ジョバンニ・ミラバッシは、なぜアニメ音楽だけのアルバムを作ろうと思ったのだろうか?

その理由について、彼は次のように語っている。

「親愛なる日本の友人たちへ
宮崎駿さん、高畑勲さんといった優れたクリエーターの方たちが制作された素晴らしいアニメーション作品に使われている音楽を録音する事は長い間の私の夢でした。それが今回実現した事を皆様に報告出来る事はこの上ない喜びであり、大きな誇りでもあります。CDは1月末に日本で発売されます。そして、その音楽をライブで聴いていただく機会が3月にあります。この時は日本全国を演奏して廻る事になると思いますので、いろいろなところで皆様とお会いし、この音楽を聴いていただく事になると思います。私自身もとても楽しみにしています。」──ジョバンニ・ミラバッシ

引用 BARKS JAPAN MUSIC NETWORK

このように、日本のアニメ音楽を録音することは、アニメ好きのジョバンニ・ミラバッシの長年の夢だったのだ。

また、彼は次のようにも語っている。

「いつも、自分が好きな音楽をみんなと分かち合いたいという気持ちで演奏しています。アニメには美しいメロディの曲も多いし、みんなで分かち合いたい。それが『アニメッシ』をつくった理由だし、コンサートでアニメの曲を演奏する理由です」

引用「CD Journal」インタビュー

自分が好きな音楽をみんなと分かち合いたい!

みんなと共有してこそ、アニメ曲の素晴らしさが分かる、というこの気持ち!

これぞまさしくアニメオタクの鑑だ!

だが、日本のアニメ曲アルバムをリリースしたいというジョバンニ・ミラバッシの熱き思いとは裏腹に、レコード会社を始め、周囲からなかなか理解を得られなかったようだ。

これまでのジョバンニ・ミラバッシの実績やアーティストとして確立したイメージを踏まえると、アニメ曲集という「企画物」を出すことで、ジョバンニ・ミラバッシが「売れ線」に走ったのではないかと捉えられる懸念があったそうだ。

だが、アニメに対する世の中の評価が変わってきたことや、宮崎駿監督の引退宣言などが相まって、パリの有名なジャズ・クラブのオーナーから、「新年にふさわしい、何か特別なプログラムをやってほしい」ということで、アニメ曲ジャズアルバム「アニメッシ」の企画のオファーを受けることができたそうだ。

ジョバンニ・ミラバッシは「アニメッシ」について、15年前から実現させたいと温めていた企画だと語っている。

そういう意味で、「アニメッシ」は、まさしくイタリアのアニメオタクによる執念の賜物といえるだろう。

アニメ曲ジャズアルバム「アニメッシ」のレビュー

それでは、実際に、ジョバンニ・ミラバッシによるアニメ曲アルバム「アニメッシ」の各曲のレビューを行ってみよう。

実は、これらの曲は、ジョバンニ・ミラバッシ自ら、全曲を選曲しているというこだわりようだ!

【1曲目】君をのせて

1曲目は、久石譲作曲による宮崎駿監督の名作「天空の城ラピュタ」のおなじみのテーマ曲だ。

ちなみに、ジョバンニ・ミラバッシは、宮崎駿監督と作曲家の久石譲の出会いをイタリア映画に例えると、フェデリコ・フェリーニ監督と作曲家ニーノ・ロータの出会いに匹敵すると言っている。

フェデリコ・フェリーニ監督は、「映像の魔術師」の異名を持ち、20世紀の巨匠とまで呼ばれたイタリアの映画監督であり、ニーノ・ロータは、かのフランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」の音楽を手がけたミラノ出身の天才作曲家だ。

イタリア人にとって、まさしく、最高の賛辞といってもいいだろう。

ところで、「君をのせて」の原曲は素晴らしい曲だが、この曲は、ミラバッシ節とでもいうべきアレンジで、いかにもジャズ・ピアノ風にアレンジされている点に特徴がある。

これについて、ジョバンニ・ミラバッシは、次のように語っている。

「ビル・エヴァンスがディズニー・アニメの音楽〈いつか王子様が〉をジャズ・スタンダードとして定着させたように、ジャズは一般的な有名曲をインプロヴィゼーションの土台にしてきました。そういう流れの一環として今回、日本のアニメ音楽を取り上げたということがあります」

引用「CD Journal」インタビュー

「インプロビゼーション(improvisation)」とは、即興演奏のことだ。

ジャズで即興演奏というと、「アドリブ」が思い浮かぶが、「アドリブ」と「インプロビゼーション」は厳密には同じではない。

アドリブはあくまで原曲のコード進行を元に、音楽理論的に展開可能なコードに基づいて行われるのに対し、インプロビゼーションは、原曲のコード進行にとらわれずに自由に演奏する、より創造性の高い演奏スタイルだ。

アドリブが原曲のアレンジであるとすれば、インプロビゼーションは原曲にヒントを得て自由に創作した即興演奏ともいえるだろう。

もちろん、完全な即興演奏といっても、原曲とまったく関係のない完全オリジナルの曲を演奏するのではなく、あくまで、原曲のもつ雰囲気を壊さない程度に演奏するという暗黙の了解があるのはいうまでもない。

実際、この曲は冒頭こそ、おなじみの「君をのせて」のフレーズではあるが、開始1分あたりから、ジョバンニ・ミラバッシのスイング感あふれる即興演奏が目立つようになる。

自由な即興によるノリノリのピアノソロは、どことなくキース・ジャレットの名演奏を彷彿とさせるものといえるだろう。

【2曲目】人生のメリーゴーランド

2曲目は、同じくスタジオ・ジブリの名作「ハウルの動く城」のテーマ曲だ。

原曲はもともと、ソフィーが18歳から90歳のおばあちゃんまで、それぞれのシーンで表情が変わっていくことから、メインとなるテーマ曲を一曲作って、そのバリエーションを中心にサウンドトラックを構成することによって、映画に統一性をもたせようと考えた宮崎駿監督の要望から生まれた曲だそうだ。

参考

What's New -List  History of update

実は、ジョバンニ・ミラバッシは、2005年にリリースされたアルバム「Prima O Poi」において、「Howl’s Moving Castle(ハウルの動く城)」をレコーディングしている。

リンク (Amazon)

Prima O Poi

このときの経緯について、ジョバンニ・ミラバッシは次のように語っている。

「『Prima O Poi』のレコーディングを控えて、気分転換のために行きつけの映画館に足を運んだところ、ちょうど封切られたばかりの『ハウルの動く城』が上映されていました。そして映画を観たところたちまち音楽が気に入って、レコーディングの時にもし5分余裕があったらこの曲を吹き込みたい、と申し出たのです」

引用 BARKS JAPAN MUSIC NETWORK インタビュー

イタリアで「ハウルの動く城」が公開された直後にレコーディングしたというのだから、ジョバンニ・ミラバッシの反応の早さには驚くべきものがある。

原曲は、どことなく懐かしさを覚えるメランコリックな曲調のメロディが美しいワルツだが、ジョバンニ・ミラバッシの曲は、いきなりロマンチックで幻想的なインプロビゼーションから始まる

だが、このオープニングがあまりにも素晴らしい出来なのだ!

まるで、最愛の女性に語りかけるような優しいピアノの音色に思わずうっとり聞き惚れてしまうほどだ。

そして1分20秒経過した頃、「人生のメリーゴーランド」のおなじみのテーマ曲が始まる。

だが、その曲は、しっとりと落ち着いた大人のジャズに仕上がっており、上品なバーで一人グラスを傾けながら、黙ってじっくり聴き入りたくなるような曲だ。

その没入感あふれる演奏を聴いていると、映画の数々の名シーンがさながら走馬燈のように脳裏に浮かんできて、気がついたらなぜか目に涙があふれてしまう、そんな不思議な曲なのだ。

【3曲目】クラッチ

3曲目は、劇場版「COWBOY BEBOP 天国の扉」のクラッチだ。

菅野よう子作曲による原曲は、デトロイト生まれのサックス奏者、ケニー・ギャレットの「3rd Quadrant」を彷彿とさせるような、疾走感あふれるトランペットが印象的な曲だ。

「天国への扉」では、スパイクのモップを使った格闘シーンで使用される。

ちなみに、菅野よう子は、自ら「大のジャズ嫌い」であることを周囲に公言してはばからないのにもかかわらず、なぜか優れたジャズ曲を作曲してしまうという、不思議な作曲家だ。

ところで、ジョバンニ・ミラバッシがガチのアニメオタクであるのは、この選曲からも明らかだ。

アニメをちょっとかじった程度のにわかオタクにこういう選曲はできない。

なぜなら、にわかオタクなら、おそらく全曲ジブリの曲だけで固めるか、あるいは「カウボーイ・ビバップ」から1曲選ぶにしても、テレビシリーズの最も有名なオープニングテーマである「Tank!」を選んでいただろうからだ。

オタク歴40年のガチのアニメオタクだからこそ、こういう渋い選曲が可能なのだ!

そういう意味においても、ジョバンニ・ミラバッシは、本番アキバのオタクよりもオタクらしい、本物のオタクであるといえるだろう。

ところで、「アニメッシ」のクラッチを聴いたとき、原曲よりも少しスローなテンポであることに気づくだろう。

だが、原曲のもつノリノリでリズミカルな曲調がピアノでうまく再現されており、おしゃれな感じのピアノジャズに仕上がっている

また、若干ラテン系のノリのピアノのリズムは、スイング感にあふれ、思わず身体を揺らしたくなる名曲だ。

【4曲目】炎のたからもの

4曲目は、「ルパン三世カリオストロの城」のテーマ曲である「炎のたからもの」だ。

原曲は、ジャズ・ピアニストの大野雄二作曲の名曲だ。

「アニメッシ」の「炎のたからもの」は、初めのうちは、原曲のリズムにかなり忠実な作曲となっている。

だが、2分を経過した頃から、ジョバンニ・ミラバッシのインプロビゼーションが始まる。

しめやかな小雨のような美しいピアノの音色は、原曲の旋律のもつ美しさを保ちつつも、即興的な曲調の変則的な変化により、いつまで聴いていても飽きの来ない曲となっている。

【5曲目】旅路(夢中飛行)

5曲目は、スタジオジブリの「風立ちぬ」の「旅路(夢中飛行)」だ。

ジョバンニ・ミラバッシ自身、映画館で「風立ちぬ」を観たことから、この曲を入れたのだろう。

「アニメッシ」では、原曲の美しいメロディを大変リズム感のある曲に仕上げている。

原曲のもつ懐かしくも哀しい旋律がおしゃれで上品に感じにまとまっているが、ところどころミステリアスでメロディアスな感じになっており、聴く者に新鮮な気分を与えるだろう。

この曲を聴いていて、往年のニュー・ミュージックがもつドラマチックな曲調を思い出したのは、私だけだろうか。

原曲と聞き比べてみると、その変化の違いが大変面白い曲といえる。

【6曲目】愉快な音楽

6曲目は、「ホーホケキョとなりの山田君」の「愉快な音楽」だ。

6曲目は、その名のとおり、とても明るくリズミカルな楽しい曲だ。

原曲は、シンガーソングライターの矢野顕子(やの あきこ)であり、「となりの山田君」の主題歌も担当している。

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SUPER FOLK SONG

また、矢野顕子自身、「となりの山田君」において、藤原先生の声を担当している。

「となりの山田君」は、私のようなオタクにとっては、20億円もの製作費用をかけたのにもかかわらず大コケして赤字になった、いわばスタジオジブリの黒歴史とでもいうべき残念な印象しかない作品だ。

それゆえ、原曲がどのような曲だったのかすら思い出せない有様だ。

だが、ジョバンニ・ミラバッシは、日本人のオタクであれば、存在そのものがなかったことにしてしまいそうな黒歴史的な作品でさえも、真面目に取り上げるのだ。

これぞまさしく、ジブリオタクの鑑ではないか!

この事実を知れば、高畑勲監督も泣いて喜ぶにちがいない!

しかも、ジョバンニ・ミラバッシは、それをノリノリで楽しいジャズ・ピアノにしてしまったのだ!

ジョバンニ・ミラバッシのジブリ愛には頭が下がるほかないといえるだろう。

「最近のジブリはダメだ! つまらない!」

と、思い切り上から目線で語る、昨今の目の肥えすぎたオタク達は、ジョバンニ・ミラバッシの真摯な態度を見習うべきかもしれない。

【7曲目】風の伝説

7曲目は、「風の谷のナウシカ」のメインテーマ曲「風の伝説」だ。

原曲については、もはや語るまでもないだろう。

ゆったりと語りかけるように流れる旋律は、それだけで聴く者をジャズ・ピアノの世界に引き込ませる。

そして、美しいピアノの音色が「ナウシカ」の旋律をゆったりと奏でていくさまは圧倒的だ。

おしゃれなお店のBGMに流しても全く違和感のない一曲といえるだろう。

【8曲目】グラヴィティ

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gravity (WOLF’S RAIN EDテーマ)

8曲目は、「ウルフズ・レイン」の「グラヴィティ」。

菅野よう子作曲、坂本真綾が歌うエンディングテーマだ

「ウルフズ・レイン」は、ボンズ制作のオリジナルアニメ作品で、寒冷化が進んで荒廃した世界を舞台に、4匹の狼の若者が、どこにあるとも知れない狼だけに許された「楽園」を目指し、長く過酷な旅に出るというストーリーだ。

原曲は、菅野よう子・坂本真綾のスーパーコンビが担当しているだけあって、一度聴いたら忘れないほどのアニメ史上に残る超絶クオリティの神曲だ。

「アニメッシ」では、現代音楽を彷彿とさせるような、内省的な旋律のピアノ・ソロのインプロビゼーションから始まり、少しずつ馴染みのある旋律が織り込まれていく手法が新鮮だ。

この曲について、ジョバンニ・ミラバッシは次のように語っている。

 「最初のインプロヴィゼーションの部分は、原曲の構成に基づいて、対位法的な手法を取り入れて弾いています。もともとのアイディアとしては、ふつうのジャズのようにテーマを提示してからインプロヴィゼーションというのではなく、原曲から離れたところからスタートして、霧の中を進んでいくと目標がみえてくるような効果を狙いました。気に入ってくれたのなら、やり方がうまくいきましたね」

引用 CD Journal インタビュー

ジョバンニ・ミラバッシが語るように、1分37秒を経過した頃になって、あたかも霧が晴れたかのように、聞き慣れた原曲のメロディが現れる。

ジョバンニ・ミラバッシらしい、心憎い演出ではないか!

落ち着いてじっくりと聞きたい一曲だ。

【9曲目】銀色の髪のアギトBGM

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劇場アニメーション「銀色の髪のアギト」オリジナルサウンドトラック

9曲目は、「銀色の髪のアギト」のBGMだ。

「銀色の髪のアギト」(以下、アギト)はGONZOにより、2006年に公開された長編劇場アニメだ。

制作費が少なく、大々的に宣伝もしていなかったため、「アギト」を知らない人も多いかもしれないので、簡単な紹介をしておこう。

「アギト」は、300年後の未来、遺伝子操作の失敗によって意思を持つようになった森が人を襲うようになった世界を舞台にしたSFアニメだ。

「あれ? どこかで聞いたことのあるような設定だな?」

「風の谷のナウシカ」の設定と同じような既視感を感じた人も多いかもしれない。

それもそのはず、「アギト」の原案は、今は亡きアニメ監督の飯田馬之介であり、「風の谷のナウシカ」の動画制作や、「天空の城ラピュタ」で演出助手をつとめていた人物なのだ。

「ナウシカ」の王蟲が「アギト」の森になったと考えれば分かりやすいかもしれない。

「遺伝子操作」というアイデアも、原作漫画の「ナウシカ」を知る者なら、既視感を感じるだろう。

それゆえ、「ナウシカの二番煎じ」「設定に新鮮味がない」など、目の肥えた宮崎アニメファンからの「アギト」の評価は散々だ。

現在、「君の名」で最高の評価を受けている、かの新海誠監督でさえも、かつて「星を追う子ども」でジブリ愛にあふれたオマージュ的な作品を作って、目の肥えた宮崎アニメファンから散々叩かれているのだ。

日本人のアーティストなら、いくら作画クオリティが高いとはいえ、このような評価の微妙な、しかもジブリアニメのパクリ疑惑のあるアニメ作品の曲をアルバムに入れるのは、さすがに躊躇するかもしれない。

だが、宮崎アニメをこよなく愛するジョバンニ・ミラバッシは、そのような評価など、どこ吹く風だ。

彼は、目の肥えたアニメファンの一方的なネガティブ評価など、気にもかけない陽気なイタリア・オタクなのだ。

ジョバンニ・ミラバッシ

「ジブリアニメの二番煎じだって? オレがいいと思ったらいいんだよ!

オマエラの評価なんていちいち気にしてたら、オレの大好きなアニメ曲が紹介できねーだろ!」

これぞ、アニメオタクの本来あるべき姿ではないか!

他人の評価を気にしすぎるあまり、自分の本当の思いを無理に隠して他人に迎合しつづけるキョロ充の生き方よりも、自分の心に素直に生きるオタクの生き方こそが、真に自由な生き方なのだ!

我々も、ジョバンニ・ミラバッシを見習おうではないか!

ちなみに、「アギト」のオープニングテーマ「調和 oto〜with reflection〜」は、女性シンガーソングライター・ボーカリストのKOKIAが担当している。

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pearl ~The Best Collection~

作品の評価とは裏腹に、主題歌のほうは実に素晴らしい。

東洋的かつ神秘的な主題歌は、NHKスペシャルで使用されたとしても少しも不思議はないほどの圧倒的なクオリティの高さだ。

ジョバンニ・ミラバッシがこの曲に惚れるのも当然だろう。

「アニメッシ」では、哀しげなチェロの旋律が、原曲の東洋的かつ神秘的な雰囲気をドラマチックに再現している。

チェロを担当しているのは、ドラマーのピエール・フランソワ・デフォーだ。

彼は、ボルドーのオペラ劇場のチェロ奏者であり、この曲では、東洋の楽器のようにチェロの音色が響くように工夫したそうだ。

ピアノ曲でこれほどの感動を味わえる曲も少ないかもしれない。

とにかく聴きごたえのある一曲だ。

【10曲目】さくらんぼの実る頃

10曲目は、スタジオジブリの「紅の豚」で挿入歌として使用された「さくらんぼの実る歌」だ。

「さくらんぼの実る歌」はもともとは、1866年に発表されたフランスのシャンソン(歌曲)で、サクランボの実る時期が短いことから、はかない恋と失恋の悲しみを歌った曲だ。

だが、後に政府軍の弾圧により、2ヶ月という短命で終わったパリ・コミューン(パリ市の革命自治政府)と、激しい弾圧により失われた多くの革命家達の夢を、はかない恋に例えて、パリ市民がこの曲をさかんに歌ったことから、フランスのシャンソンを代表する曲として知られるようになったそうだ。

参考

「紅の豚」では、加藤登紀子が演じるマダム・ジーナがフランス語で歌うシーンに使われており、かつてマダム・ジーナに恋をして散っていった空の男達への哀愁を感じさせる名曲だ。

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GOLDEN☆BEST/加藤登紀子

ジョバンニ・ミラバッシは、もともと反戦歌や革命歌をソロ・ピアノで演奏したアルバム「AVANTI」が評価されて、フランスでデビューを果たしたことから、革命の理念に燃えて散っていたフランスの革命家達を追悼する「さくらんぼの実る歌」を最後の曲に選んだことは、ミラバッシなりの流儀かもしれない。

だが、革命歌をピアノ・ジャズとして現代に蘇らせるジョバンニ・ミラバッシの情熱的な演奏は、やはり見事としかいいようがない。

まさしくアルバムの最後を飾るのにふさわしい名曲といえるだろう。

【まとめ】日本アニメ音楽がジャズのスタンダードになる日

以上、「アニメッシ」について紹介した。

そして、ジョバンニ・ミラバッシは、2020年までに「アニメッシ」の第2弾を制作する準備ができているそうだ!

参考

ジョバンニ・ミラバッシが、日本のアニメソングをピアノ・トリオ編成で新レコーディングした『Animessi ~Le Chateau dans le Ciel~』(『アニメッシ~天空の城ラピュタ ほか~』)を2015年...

ちなみに、宮崎駿監督は、ジョバンニ・ミラバッシのファンであり、CDを全て持っているそうだ。

実際、「アニメッシ」のリリースに合わせて、彼はジャパン・ツアー2015を行っているが、3月13日に東京・武蔵野スイングホールで行なわれた公演には宮崎駿監督の姿もあったそうだ。

参考

このように、ジョバンニ・ミラバッシのような海外で高い評価を受けた本物のジャズ・ピアニストが、日本アニメ曲を題材とした作品をリリースするのは、同じアニメ曲をこよなく愛する者にとって、歓迎すべき流れであるといえるだろう。

実は、「アニメッシ」は、他のレコード会社との契約の都合上、ヨーロッパでの発売は未定だそうだが、ジョバンニ・ミラバッシのライブがラジオで生中継された途端、ファンやメディア関係者から反響があり、

「演奏した曲が入ったCDはないのか?」

という多くの問い合わせがあったそうだ。

ひょっとすると、ジョバンニ・ミラバッシが語るように、かつてビル・エヴァンスやマイルス・デイヴィスがディズニー・アニメの音楽「いつか王子様が」をカバーしてジャズ・スタンダードとして定着させたように、日本のアニメの音楽が、ジャズ・スタンダートとして定着するときが来るのかもしれない。

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いつか王子様が~ライヴ・アット・ハーフ・ムーン・ベイ

というわけで、あなたもヨーロッパ・ジャズ・ピアノ界の貴公子にして、本物のアニメオタクが作曲した本物のアニメ・ジャズ・ピアノを聴いて、充実したオタクライフを存分に満喫してほしい。

オタクパパより愛を込めて!

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